2015-08-02 Sun
<SONY FDR-AXP35 使用上の問題点>過去に比べて取扱説明書がどんどん薄くなってしまって書いてないことが多い。買う前にダウンロードして読んだ意味がない。予め分かってたこともあるが、知らなかったことも含まれる。旧機種で出来たのに出来なくなったことが増えたなぁ。
当方は、大型掲示板やら特に利用者の程度が下の価格COMクチコミに書いてる筋違いや不条理な意見の出し方とは違う。どんな単純な品でも故障は確率的にあるから自然な障害にはぶつぶつ言わないが、本質的な問題は指摘しておく必要がある。
メモをそのまま書き写した感じなので、自分にしかわからなくなってる表記がある。それがブログだから。
・液晶パネルを閉じると電源が切れる = 開くと勝手に電源が入る
このクラスの機種なら液晶開閉で電源ON・OFFなんて小さな親切、大きなお世話を越えて大迷惑!
説明書によればビューファインダーが搭載されてない FDR-AX30 では連動させない設定が可能。AXP35でも液晶の開閉と電源を別々に出来ない理由がわからない。蓋の中に電源ボタンあるんですから。素人向けに余計なお世話を用意するならパネル開いて録画ボタンでも押したら起動して録画開始のほうが落としどころとしてはよい。
撮影中に閉じられないと室内で行う発表会などでは液晶パネルの「光害」という迷惑を撒き散らすか、ビューファインダーの状態にしておく必要があり、消費電力の削減=バッテリーを長持ちさせることもできない。
録画しておけば大丈夫だろうと信じたよ・・・ところが
液晶パネルが誤って閉じてしまうと録画が中止され電源が切れてしまう! 一生に一度の事だったら激怒どころじゃすまないよ。こう指摘しても対応しないだろうから、不意に閉まらないよう、つっかえ棒が必要でしょう。
小型カムコーダーだけど4Kで、シリーズ最上位機種。ファミリーカメラとは違う。
ハードウェアの追加が必要でもない件に対しては利用者に選択肢を残すべきでしょう。
※ 現状での回避策: 使わなくてもビューファインダーを引き出しておく
※ メーカー側の対処: ファームウェア変更で可能なはず
・撮影中は出力端子から映像出力しない
このため小型の外部モニター買うのを止めた。外部モニターは他でも使えるため先に買っておこうかと思ったが、6万円くらいするのに引退する機種専用になるのは馬鹿馬鹿しいので買うのはやめました。ピントが微妙だから少しでも大きいモニターが必要なのです。拡大は2倍くらいだし、ピーキング表示は完璧ではありません。被写界深度の深さが救ってるだけ。
※ 解決策なし: 内蔵プロセッサーの処理能力による制限でしょうから本機での未来はない。
※ メーカー側の対処: たぶん無理。ほかにある制限からすると処理能力が追いつかないのが理由でしょう。
ハードウェアに問題なければHD[2K]撮影モードなら可能の希望は?
・付属バッテリーの大きさでさえビューファインダー(VF)が見づらい
それで薄型NP-FV50なんかにしたら、何分録画できるのかってなってしまう。
他の機種と比べると本体のくぼみが少ないためNP-FV70を装着した状態でかなり飛び出す。それによってVFに接眼することができない。VFを上向きにしないといけないが、更に大きいバッテリーな NP-FV100 ならどうしようもない。なのに外部モニター使えないんだから。
※ 解決策ほぼなし:
DC入力端子から電源を供給できるよう自作するか、バッテリーの端子部と電池部を分離させるよう改造か?
リチウムだけに素人はバッテリーいじくっちゃダメ。
※ メーカー側の対処: 無理。設計時点でファインダーのないAX30と部品を共用にしたからでしょう。AX30にしてみれば液晶パネルの部分が分厚すぎるから。
・ビューファインダーにすると、できていた操作ができない
横開き液晶画面のタッチパネルにボタンを集約してしまってから続いている弊害。ソニーお得意のジョイスティックでも付いててくれたらと思う。もしくは、有線リモコンで操作可能にするかだ。ビューファインダー使用時、横開き液晶モニターとの同時使用ができないから操作できなくなる。可能なのは、別にボタンや回転リングでできることだけ。
※ 本体でのリモコン操作未対応。純正リモコンなし。αの有線リモコンだとメニュー操作ができない
操作するときはビューファインダーが見えなくなっても横開き液晶モニターを使うしかない
※ メーカー側の対処: 不可能。そのかわりが、Wi-Fi通信でスマホ+アプリからの操作
・純正のテレ/ワイドコンバージョンレンズが存在しない
花火撮影やウサギ小屋の日本家屋で29.8mmは、ぜんぜん広角じゃない。
「空間光学手ブレ補正」の搭載機にはテレ/ワイドコンバージョンレンズが用意されていない。レンズとCMOSイメージセンサーが一体化した部分が動くため、通常のレンズより大きいのを装着しないとケラレが発生するからだろうか。そのため、過去の機種とレンズの口径は同じなのに、フィルター径が52mmと大きくなってる。純正品がないが、付けるなら口径の大きいのを付けろと暗黙の訴えかもしれない。こんなことで苦情付けられたら損ですからね。
コンバージョンレンズを用意しないのは空間光学手ブレ補正によってレンズとの距離が統一性なく変化するため、性能(画質)が維持できないというのも本音でしょう。性能限定的だって使用したいものだ。それらも空間光学手ブレ補正を止めれば問題ないはず。三脚に固定して撮影するなら手ブレ補正は止めるからワイドコンバージョンレンズは付けたい。
従来機では広角側レンズ焦点距離26mm(26-260mm 10倍)で、ワイコンは未対応、テレコンのみだった。使うことによる一般客からの苦情が多かったのだろうか、その後の機種からワイコンもテレコンも未対応になった。メニューにあった「コンバージョンレンズ」という設定は従来の手ブレ補正の効果を変えるものだったが、空間光学手ブレ補正が搭載されてから手ブレ補正がOFFになる設定でオートフォーカスとは関係ないみたい。
ワイコン付けるとマニュアルフォーカス時に表示される距離とフォーカスが合う実際の距離が合致しなくなってた。ハイビジョンになってからビデオカメラだろうと被写界深度は浅い。手動操作するとフォーカスは変わるくせに画面のメートル表示が大雑把にしか変わらないため、ピーキング表示機能が搭載されてからはそれが救いだ。もしかすると内部的には距離は細かく出てるのに、ころころ変わると困るとかの理由で大きな単位で切り捨てを行っているのだろうか。絞り開放の状況では被写界深度の深さには救われておらず、確実にピンボケするから適当な表示のほうが迷惑なんだ。
サードパーティー製コンバージョンレンズを使っている人のリポートを読むと周辺部の流れや色収差がひどく、日の丸構図になってしまうのだと言う。本体内蔵のレンズの前玉とワイドコンバージョンレンズまでの距離が長くなってしまうと実用的でなくなるため、過去にCanon HV20ではステップアップリングによって生じる距離をなくす改造を施すことになったのだが、今回は延長保険もかけてることだし本体には手出しができない。問題が生じた場合には口径の大きいワイドコンバージョンレンズを使って主レンズとの距離を調整するしかない。
いまとなっては小型のはずなカムコーダーですが、最初からデカイ!重たい! AXP35 なだけに、トータル1Kgを越えるってことは10年以上前に戻ってしまうことになり、機動力が失われる。
余談だが、ビデオ関係の職業ライターな小寺氏は、ステップアップリング(被写体側の口径を広げる)とステップダウンリング(被写体側の口径を狭くする)の用語の使い方が間違ってるから注意したい。カメラボディ側から見てどうなるかだが、彼はレンズ側から見てる。だから口径が大きなワイコンを付けるときステップダウンリングと書いている。カメラ側が37mmで、ワイコンが52mmなら使うのは「ステップアップリング」である。希望の口径への変換が用意されるとは限らないので、場合によっては2個使うことになる。
純正とは呼べないが、ソニーだと上位機種用の72mm径のワイドコンバージョンレンズがあるが6万円もする。試すならショールームだが、ところがそんなの置いてない。数年前、HDR-SR21に付けるやつだったか、試せなくて買ってから泣きました。周辺部の流れと色収差がひどすぎた。
※ 対処法: 実験台になって何か買ってみるしかない。
・VF見ながら撮影し、相手向けに液晶パネルを見せられない
ようするに同時に映すことができない。いままでビューファインダーが搭載されてる機種なら可能だったのだが、この機種はできない。この点は内蔵プロセッサーの処理性能によるところだと思うので仕方ない面がある。同時使用が不可能な機種では外部モニターを使っていたのですが、映像出力しくては話にならず。
ちなみに、パナソニックの一般機種は最上位機種にもビューファインダーがなく液晶パネルを撮影側に向けると画面への情報表示が消えてしまった。
ということで、どう映ってるのか確認させながら撮影ができない。
※ メーカー側の対処: 処理能力の問題だろうから対処不可能
・メニューのショートカット(マイボタン)が半減
使ってた機種が6つだったのに対して3つしか登録できなくなってる。デジイチによくある、まとめて設定変更を2~3種類記憶しておく機能もない。毎回、3つ以上のことを変更する場合はメニューを掘り返していくしかないから急いでの変更には対処できない。
※ メーカー側の対処: ファームウェア変更で可能だと思うが、取扱説明書と合致しなくなるから可能性は低いが、今の取扱説明書は薄っぺらになり、たいしたこと書いてないので、やろうと思えばできる。
・ローリングシャッター現象
パナのDMC-GH4、G7の Ultra HD(4K)動画で発生を確認しているが、画素数が半分以下でもそれ以上に発生するようだ。自動車が通り過ぎるのを撮影してみたが、ハイビジョン(2K)な時代では考えられないほど画像が曲がった。ただし、私が多く撮影しているような状況では気にならないと思う。移動物体と垂直に撮影すれば気になるが、電車や自動車が斜めから見て向かってくるような感じではあまり目立たなかった。
HD(2K)モードでできる秒120コマの撮影モードだが、イメージセンサーからの読み出し性能自体は同じため、高速に動いてるものを撮影すれば盛大に画面がゆがむ。
展示会で見たときパナソニック製4Kビデオカメラのほうがローリングシャッター現象が少なく感じた。DMC-GH4、G7などデジタル一眼カメラの4K動画モードのほうがローリングシャッター現象が気になったくらい。
※ ハードウェアの性能にて対処法なし
・夏だけに持っていられないくらい本体が熱くなる
たたしこれは、テープからメモリー、MPEG-2からMPEG-4/AVC(AVCHD方式)へ変わった時点から発生しており、HDR-CX500Vなんかも持っていられなくなるほど底面の金属部分が熱くなる。同じビットレートでもMPEG-2とMPEG-4/AVCでは処理の複雑さが桁違いだから回路からの発熱も増え、本体も小さくしてるのだから熱の逃げ場がなくなってる。その一部の機種よりは発熱は減っている。
熱くなると温度警告が出るらしいので長時間撮影では放熱が必要かも。三脚に取り付ける際に、パソコンで余ってるCPUの放熱板でも取り付けられるよう工作すべきだろうか。最近のCPUファンは放熱特性上エアコンの中身みたいペラペラだが、古いのならアルミの塊だから工作しやすい。三脚のネジ穴をあけるのは難しそうだが、ネジ穴はネジで作ってしまえばよいか。
※ 対処法: 底部から熱が逃げるようにする
・液晶画面に表示されるアイコン
表示だけなのかボタンになってるのか不明瞭。個々に表示するかは選べず、表示位置を固定にしているため画面の至るところに表示されてしまう。
パナソニックやキヤノンのカメラのファームウェアをハックしている MagicLantern のように、スッキリした画面表示や個々のON/OFF設定ができたらと思う。ソニーもわざと情報を漏らしたらいいのに。そうすればカメラの処理能力限界な高性能を引き出してくれ、その動作にソニーは全く保証する必要がない。それが広まれば製品が売れるのだが、他の会社と違ってソニーはかたくななようだ。それでいて自社からワクワクさせる商品は出てこない。
※ メーカー側の対処: ファームウェア変更で可能
・記録モードに合わせた動画しか再生画面に表示されない
いちいちモード変更が必要。モード違いで何もないと誤認識し、動画があるのに初期化してしまう危険性がある。親切だと思ってるなら大間違いで、これはソフトウェアの重大な設計ミスですよ。分けないといけない理由を述べよ。
※ メーカー側の対処: ファームウェア変更で可能
<難点以外のそのほか>
・マイボイスキャンセル ON → 録音レベル調整不可能(自動のみ)
撮影中に録音レベルの調整なんて難しいから自動でもよいし、録音レベルを調整するなら自分がしゃべる状況ではないという読みもできる。これを越える調整が必要なら外部マイクとミキサーが必要だってことさ。
・ワイヤレスリモコン付属せず → Wi-Fi スマホのアプリで操作
別売 有線式 RM-VPR1
別売 赤外線式 RMT-VP1K … α用なので使えるか謎
過去には送受信で合わせるIDコード設定があったが、近年ではなくなりビデオカメラが密集している状態で赤外線リモコンでは誰かのを操作してしまう可能性があるため有線式以外は使ってなかった。Wi-Fi接続でスマホからの操作は時代の流れ。赤外線では見通しが利かないと操作できないし、動作したか反応の返ってこない赤外線リモコンなんぞよりよっぽどマシというもの。別売が用意されてるのだから文句はあるまい。
・メニュー > セットアップ > フォーマット
旧機種と違ってタッチパネルの押す位置(場所)が移動しないので注意。同じ場所でポンポンと押し続けるとメモリーが初期化されてしまう。
・FDRシリーズはHandyCamにある固定金額修理の対象外です → 修理のご相談
ソニーサービスのウェブページに行くと、固定金額の修理機種に含まれてないことがわかります。FDRシリーズの修理金額目安は 「25,000円~90,000円(税抜き)」とあり、下手すると中型機の修理より恐ろしい金額が書かれている。
メイン基盤ならソニーが定めた部品代で3~4万円にはなるはず。空間光学手ブレ補正が搭載されてるため、レンズかCMOSに問題が出るとかなりの金額が請求されそうだ。保険は購入金額までしか補償されないので注意したい。
だから、保険の注意書きにありがちなのが、修理費が購入金額を越える場合には代替品と交換をもってして修理に代えることがあると。その場合は同一機種でも別物となるため保険期間が残ってても保険が終了してしまう。メーカー保証期間中に新品交換となった場合には登録しなおすと書いてあったが、怪しい保険会社だとどうなるか。
これまで保険を調査して投稿してきたとおり、国内保険会社であるワランティーマートと契約している販売店から購入しました。保険料は自然故障で税込み代金の5%、物損付きは10%です。上記の修理金額を見れば全然高くないことがわかります。あくまで保険ですから何もなければ、それで良しです。別の某社は保険会社として格付けが低すぎ、加えてネット上でも評判が悪い。別の分野で有名な企業が製品の保険を行ってるが、裏で残念な保険会社と組んでるところがありますので注意したい。保険会社が少ないから、この程度の記述で察することができるはず。
※ 対処: 任意保険に加入
昔のソニーなら、こうした考え方によるボケはかまさなかった。特定部分の耐久性が悪く丁度1年過ぎると故障するからソニータイマーなる言葉が広まるようになったが、近年は別の意味で製品作りの詰めが甘い。
何が日本メーカーを失墜させたかわかった感じがするが、ハード面じゃなく、ソフト面でダメになってるわけ。偏差値だけ高くしようとして実社会で使える脳の構造にならなくなってしまった。 他社製品を使ってても「え!そこ疑問視しない?」とか、某国みたに検品の能力も著しく下がりバグや仰天仕様なAV家電商品が実に多くなった。
ハードウェアは良くなっても、ソフトウェア的な考え方がダメでは衰退は目に見えている。ビデオカメラとは関係ないが、アップル社の製品って特にハードが素晴らしいわけじゃない。
昨今の就職活動で採用する企業側は学校名ではじくような事が言われ始めたが、そうやってきたからカタブツの阿呆どもばかりにしてしまったのですよ。部品としてだけ高性能でも応用力やら司令塔になりえない。学業ができる異常者ばかり集めても未来はない。部品には部品なりの働かせ方がある。
ソフトウェア作りな頭脳で出来ることは部品代ゼロ!
<4Kハンディカム購入者へプレゼントキャンペーン実施中>
2015年7月3日から2015年10月13日の期間中 FDR-AX100, FDR-AXP35, FDR-AX30 の購入者に “かんたん保存キット” 接続ケーブルと1TBハードディスクが応募者全員にプレゼントされる。応募に必要なのは、
・ソニーのウェブサイトでの製品登録
・保証書のコピー(販売店印入り、購入日入り)
・領収書またはレシートのコピー
・製品箱のバーコード部分を切り抜く
ソニーの4Kハンディカムご購入キャンペーン 締切 2015年10月20日 当日消印有効。
現在、2TB HDDが6千円くらいですが、1TBでも箱を切り抜くくらいなら貰って損はないでしょう。来年か、いつか新機種の購入にて中古で売ることになっても、箱に穴をあけたくらいで劇的には差し引かれない。一部の中古買い取り屋は元箱を重視するが何千円分にはならない。私の場合は保険もかけてあることですし売ることはなく主力機から引退後も壊れるまで使う予定で大切に扱っている。次に4K対応するならレンズ交換できるデジカメを買う。
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