2016-07-03 Sun
特にテレビ制作って連中は何かネタを掴むと群がる傾向がある。例えば飲食店なんかも扱われるのに山がある。何年も全く紹介されないと思ったら急に複数の番組で見たりする情報パクリ合戦の状況証拠は揃ってる。私がついでに行こうとリストアップしてた、ちょっと不思議な上位3ヶ所も、私の監視網に引っかからず以下に記す以外に放送されてるかもしれない。リストアップした場所だって探検家じゃあるまいし発見したわけでもなく、過去にテレビや新聞で紹介されたことがある。それでも有名スポットってわけでもないのに、こうも立て続けに狙っていた不思議系の上位3つがテレビ紹介されちゃうのは偶然か? 掲載しなかった4位以下が最近のテレビで紹介されてないのはなぜか?
益田岩船とさざえ堂は有名だが城ヶ崎海岸のポットホールは普通のネタ探し検索じゃ見つかるとは思えない。私もリンクの連鎖で何か探し当てることがあるため、偶然に検索結果の同じページに出てきて辿り着いた可能性は捨てきれないものの観光業からの紹介もないだろう。
近年思うのが、テレビ番組ではこちらが参考になると思わせてくれる場所の取り扱いは減り、インターネットを使って楽に情報を収集していることだ。それは、いくつかの番組が手の内を晒していることからわかってる。ちょっと手を抜きすぎているんじゃないか。私が片手間で探し出せるようなことを仕事でやってるテレビ制作が自力で探し出せず、誰か個人の記録を利用してから進めているなら程度の低さを感じてしまう。旅の情報番組としての感性がない。
従来なら「TVに先を越される」なんて言うことはなかった。それは常に我々の上を行っており参考の対象だったからだ。ところが、近年は追い越すことが容易くなったため、旅人としてテレビに先を越されると残念な気分になるようになった。これは自分の経験値が増したからではなく、それ以上に落ちている。紹介するところがなく「行き詰まった」と考えることもできる。
当方は旅の計画を部分的に公開し計画は煮詰まってきてから書いているが、実際に候補地を見つける手段はテレビじゃなくネットである。それじゃ今のテレビ制作と同じじゃないかと言われそうだが、こっちはパソコン通信、junetなどまだインターネットと呼ばれる前からギブアンドテイク関係を構築し、メーリングリストやニューズグループ程度でしかなかったコミュニケーション以後も日本のマスコミは一つとしてウェブサイトなどない時代からウェブページを制作、公開してた世代である。先に関係性を構築していた情報網をとやかく言われる筋合いはなかろう。
さて、先に3つ示したところは手元にある観光パンフレットには載ってない。該当地の観光ウェブサイト黙殺されているのが「かんのん浜ポットホール」、パンフレットにはなくウェブサイトには掲載されているものの特に売りにはされてないのが橿原市の「益田岩船」、そして大きくは扱われておらず多くの観光地の一つなのが会津の「さざえ堂」であった。
旅まつり名古屋2016にて橿原市は出展していて担当者もいたわけだが、私が入場時間制約なしの見所はないかと尋ねたのに「益田岩船(ますだのいわふね)」どころか「酒船石(さかふねいし)」(奈良県高市郡明日香村岡)の話も出なかった。旅まつり名古屋の展示会を見た方々ならわかるが奈良県の各地が出展していた。テレビの先回りをしたいと思っても地元から情報が得られない。持ってる情報と、対象相手の程度が低すぎじゃありませんか。
最近は尋ねるときに、わざわざ観光パンフレットに載ってなくてもいいとか素人向けじゃなくても構わないと告げているんだが、それだと回答に困られてしまう。それはBS JAPAN「出発!ローカル線 聞きこみ発見旅」(旧:聞きこみ!ローカル線 気まぐれ下車の旅)にて、観光案内に載ってないようなところと尋ねて困られることが多いことからもわかる。何もないような駅に降りたならともかく、他だと有名なところしか思い浮かばないし、地元は当たり前のことだと思ってると観光資源だと思えないので、何かあっても思いつかないから紹介することができない。だから聞き出すのは難しい。
・「かんのん浜ポットホール」
ここは当方が伊豆を多く扱ってることから見つけることができたが、伊東市的に危険だとしており観光案内には載ってないため温めていた。2016年5月18日放送 フジテレビ「世界の何だコレ!?ミステリーもっと間近で見てきました!2時間スペシャル」にて取り扱われた。
・「益田岩船」
路線バス八木新宮線の路線上で観光できる場所の調査から見つけた。十津川村に何も見つけられなかったから両端で探すこととなり、出発点の大和八木駅→橿原市から出てきたもの。2016年5月25日放送 テレビ朝日「マツコ&有吉の怒り新党 新3大○○調査会 起源が分からない古代の巨石」にて取り扱われた。
ここから東へ3キロちょっとに「酒船石」というのがある。どちらも元から巨石が自然にあったとは思えない場所にある。なんとか古墳なんて一般的よりよっぽど面白そう。こちらは益田岩船より行きにくい場所にあり、わざわざ実際に行って見る必要があるかは別だから旅の計画が狂って時間が余ったときのための情報。
・「会津さざえ堂」
郡山の農業・観光物産展から範囲を広げ、五色沼、喜多方の流れから見つかった。個人的に鶴ヶ城より興味があるところだ。2016年7月2日放送 NHK「ブラタモリ」の会津編にて取り扱われた。
<追記: 2021年1月3日 テレビ東京「モヤモヤさまぁ~ず2 福島県会津若松&郡山」 会津さざえ堂へ入る>
いかに一般人が知らない=先に調べようともしないかはブラタモリの放送後に会津若松観光情報サイトで「さざえ堂」のアクセスが1位になっていたのが証明している。過去にもネットで探って平日を狙って行ったのに観覧客が多すぎたから探ったら前日にNHKで放送されたとわかった。
テレビが主体の中高年がパソコンからスマートフォンを持つようになって、こうした動きが見えるようになったが、結局は能動的じゃなく受動的でしかないからテレビで紹介されないと動きがない。だから今でもテレビが強力な宣伝メディアなのだ。
プロの観光業者なら知ってて当然だろうが、地元に引きこもって客のことを知らない観光地なら私の書き込みは参考にすべき意見が満載だ(自画自賛;)。世界遺産登録で客が激増することからわかるように、大多数の客は受動的でマスメディアが伝えるまで何も知らないってことだ。現地民は知ってるからと知らない人の立場になれないのもダメな観光地である。
組織が腐ってても我々から強制徴収した潤沢な予算があるから濃い番組が作れる
某民放番組が海外ロケにて、本来は粘りに粘って撮影できるようなところだから現地の人から「どこの国は何週間、NHKも2~3週間。なのにお前のことろは、たったの2日か」と言われてた。そのまま放送しているのは恥ずべきことだと思ってなくオイシイとでも勘違いしているだろう。それが予算がないのに間違ったことをして失敗する証拠だ。政治とか国際問題の扱い、高額給与等で強烈に文句を付けたいNHKではあるが、関係のない番組においての情報制作は濃い。
NHK「ブラタモリ」の伊勢神宮やTBS「所さんのニッポンの出番」高野山のところで「テレビを見てから行けばよかったと」書いたよう、調べられない情報をくださり実際にテレビ見て行ったときは何の問題もないのだが、例えば観光関係が無視しているような場所を探し当てて行ったのに現地の人に「テレビ見て来たんでしょ」って言われるほど屈辱的なことはない(これを言われたのが1度や2度じゃない)。だから先を越されたくないと思うようになった。
東京にいるならローカル情報をいかに仕入れるかだ。
そんなことで日本一長い路線バスを東京キー局である日本テレビ「沸騰ワード10」が扱ったとき熱は一気に冷めてしまって計画変更、今年3月に乗ったのが新宮~熊野本宮大社の区間のみだった。普通の人はテレビで見て行くんだが、私の場合は放送されると行きたくなくなるんだ。それで詰めが甘いと後悔することがあっても、テレビに頼ってから行くと思うと敗北感が強い。それは個人がテレビ情報を越えることが容易くなったためだと。
情報源がテレビ・雑誌しかなかった頃ならそうは思わなかったでしょうが、インターネットの普及によって個人の情報発信が爆発的に増えたからネットで調べられることをテレビで見てもしょうがない。「さまぁ~ずの神ギ問」がネット検索で探せる疑問は送ってくるなと言ってるように、テレビ制作側も批判の的となる「演出」じゃなく足で稼がないとマスメディアとしての復権はできないでしょう。
→ 前投稿:TVに先を越される 2016-05-18
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