2017-05-22 Mon
先日、始まるよって宣伝を受けた信州デスティネーション キャンペーン。4月始めの年度ってやつも太陰暦と同じようにうざったい。2017年 第3四半期(7-9月)のDCは信州(長野県)だ。しっくりこない外国語を聞くと気になってしかたがないのだが、今頃になって検索してみると案の定 デスティネーションキャンペーン(以下DC)なんて国外で調べても見当たらない和製英語。調べを進めると新しい取り組みとしては欧米において組織されてる Destination Marketing Organization や Destination Management Company(以下DMO) ではなかろうか?
JR主導の DC は特定地域特定期間で大々的に宣伝を行う完全企業主導型の古典的なもの。世間に解りやすいようキャンペーンという言葉にしたかったのでしょう。その古くさいのを新しく組織化したのが DMO ってことなのではないか?(現時点、勉強不足…資料が英文だから)
DC は前と後で3年間言い続けるらしいが、JRが儲けるために宣伝を強化するだけで特別な中身が見られず客として「それがどうした」としか言いようがない。JRも既存の割引券が紹介されているだけで別段新しいのが見当たらない。この企画に乗っかる他の事業者がどうなっているかのほうが大きい。
JRグループのデスティネーション キャンペーンは季節ごと行われるため年に4回もやってる。都道府県としておよそ12年に1度しか回ってこないから地域当事者がDC、DCって騒いでいるのを何度も見てきたが、客として気になる要素がほとんどない。世間的には旅の素人で浮動派が多く広告が意味をなすのでしょうが、旅慣れた客には何も響かない。
DC の地域に限らず祭りやイベントで臨時電車は運行されている。例えば飲食物で最初から含まれてないのにナントカ質ゼロとか当たり前を語り素人を引っかける宣伝方法に感じる。「DC捕ったぞー」的に地元はお祭り状態になってもJRとして特別なことや目新しいことって何ですか?
DC では DMO が意味するほどのことはやってなく、JRの旅客を増やすために地域を動かしているという方向性にしか見えない。ありがちな観光地に例えれば、ホテル連合だけがチカラを持って何かするが、地域全体としては参画することなく、おこぼれちょうだいのよう受動的でしかない。
だからJR主導の DC は時代遅れだと言ってるのである。都道府県単位で絡んでいるくせに DMO へ進まないのは役所の責任だし、JRの事業は大きいけど国鉄から悪いところ引き継いだままだから30年以上も過ぎてるのに頭脳プレーはできてないようだ。
そんなふうに、これから一枚噛むって奴らはよく考えろと言っておこう。
→ 観光庁 > 政策について > 観光地域づくり > 日本版DMO > 日本版DMOとは?(参考資料)
DMO : "Destination Management / Marketing Organization"
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