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広告の代弁になったか@初耳学 (2)
広告の代弁になったか@初耳学から続く

 テレビ番組は点でも線でも面でもなく立体で見ると胡散臭いのが明瞭になると言ってきた。点とはその番組だけ、線とは1日の同放送局のみ、面とは1日の放送全体で立体は複数日の放送局全体のこと。初耳学という番組が、いかにその場限りの口先だけでしゃべっていたかの証拠をあげよう...

 前回、現金派とキャッシュレス派に対して調査方法が間違っているのに偉そうに語っているから書いたのだが、その比較方法がいかに無意味かを当人が切切と語っていた。2018年1月14日放送 TBS「初耳学」“志望者殺到の「人気大学」を選んでいいのか?”という記事の代弁をしており、そこでは私が指摘した調査方法の違い、不明確さなどにおける結果、評価がまるで違うことを示していた。

 私立大学志望者ランキングから大学によって学部別試験がA日程、B日程、C日程とあり1度の受験ですべてを対象できる大学があるため、志望者数が2倍や3倍になってしまうから本当に人気の大学かを表してないという内容。

 それは“嘘を発表しているわけではない”と言っておきながら「現金派とキャッシュレス派」の放送回では“嘘を発表しているわけではない”ものの、そのトリックをあたかも正当かのように熱弁していたのだから、視聴者として激怒するのも当たり前でしょ。真逆のことを言ってるんだからな。

 そもそも相反する内容の両方とも出演者個人の口で語ってない代弁だってことわかてるのか。代弁者当人は“ああいえば、こういう”人なので真逆だってことにも違うと言い出すだろう。

 このあたりが、私が以前から指摘してきたマスコミの常套手段で、断片の事実をあたかも事の真相かのように語るっていう大問題である。


 番組では週刊ダイヤモンドと日経ビジネスの調査でビジネスホテル満足度ランキングにて同じホテルが1位と最下位になってる点もあげた。番組外では、その問題点もグルでやってるか自作自演かと思えるように関連が記事にしている。突っ込みを入れたのが日経マーケティングと片方の同族だから批判にはなっておらず、“調査方法によって真逆の答えが出せるところに注意しろ”と読み取れる内容だった。客からすれば、前の相反する調査は無意味と見たほうが安全。

 そんなことで現金派とキャッシュレス派にて当事者であるクレジットカード会社が行った安易な調査結果を持ち出してキャッシュレス派のほうが良いかのように熱弁してたのは断片の事実だけ持ち出して事の真相としては大間違いだってことだ。


 余談だが、その手のアンケート結果なんて最初から信憑性は劇的に低い。個人の感情を無視でき統計と言えるほどの調査件数があるのか?週刊ダイヤモンドは1万人と言ってるが調査項目がずさん。また、日経ビジネスの上位結果を見ると宿泊代に比例してるかのように私には見えた。双方を勘案すると真の上位が見えてきそうだが調査内容が足りない。

  何事も選択より理由のほうが大切なのに、面倒だから理由なんて分析しねぇーんだよ

 以前、定年した老夫婦の旅行で宿の評価をしているのを見つけて私には意味がないと思った理由は、その人は金持ちらしく高級宿ばっかり泊まってるわけ。だから1万円台だろうとビジネスホテルに泊まって低評価を食らわせているのは当たり前なわけよ。ずらーと並んでいる表を見ると1泊3~5万円もする旅館ばっかりだもん。
 世間で大企業が頭おかしいだろって思える社員を大勢抱えて転落してきたのも高学歴だけ見て人間を見てこなかったからだと感じてる。そのように評価方法を間違えると、とんでもない結果になる。人間、すなわち理由を見ないと正しい評価にはならないのだ。

  マスメディアは「木を見て森を見ず」で語るのはプロフェッショナルなので注意したい。


 アンケート調査に答える客の身として考えると、一般的に仕事の出張利用者なら同じようなホテルにしか泊まらない。中小企業になるほどホテルを決めるのも出張する当人の仕事になるが宿が固定的になりがち。会社側の専門部署が電車から宿の手配をしてしまうところもあるから、例えるなら、

  「まな板の鯉な状態で限定的な板前の腕を評価している」

のが大半であろう。多数を見てないのに、なぜ評価できる? 評価できるのは、万人の絶対的じゃなく個人の相対的評価でしかない。そこを考慮しないのは調査として認められない。

 私は、あまりにも行く回数が多かった時期にホテル側の嫌な発言を機に毎回違うホテルにするという方針に転じたのだが、一般的には行く場所や出張先が決まってると固定的になってしまうから評価できる経験をしてない。
 ちなみに、グループ、チェーン店化したホテルも、吸収合併や提携も多いから場所が違えば別物であり、ホテルグループ名で順位を出すのも間違いである。コンビニのフランチャイズは例え同じ看板でもオーナー次第で商品選びや仕入れ数など便利さとしての優劣が明確と言えるほど違ってる。


 そんなことで調査方法に問題がありすぎるから現金派とキャッシュレス派の貯蓄額を収入という付帯条件なしに語るなって言ったわけ。収入が関係しているから貯蓄額に現金派とキャッシュレス派かは関係がない。収入が多い=貯蓄額が多いであって賢いかを語るにデータ不足にもほどがある。

 新幹線の座席選びで賢いかを語っていたのも同じで、座席なんかじゃなく理由が全てなのに、断片の選択が全てのように語るのは記者(筆者)の売り込みにしか見えず東スポの表紙の引っかけとたいしてかわらんと思った。読んでもらうためのインパクト題名に引っ張られすぎで、本当はどうであるかは別問題である。

  結論を元にして自己の論理があたかも正しいかのよう語る記事(番組)に騙されるな!

 私が批判してきた飲食イベントでの投票がある。全部食ってもいないのに正しい評価なんてできないし、1つしか食べられないなら、どう評価するわけ?食ってないのがあって、もしそれを食べることができたら一番だと思うのが含まれてたらどうする。食べ比べた評価じゃないから私は順位付けに値しないと思っている。このように調査や評価方法が真っ当じゃないって思うのが多数転がっている。

 視聴者が気づけるかどうかだが「ほんまでっか?」ではなく「そんな、わけねぇーだろ!」のような番組が増えすぎたのも、何か隠れて宣伝するために番組を作るようになったからではないでしょうか。ずっと前からだけど出演者が真実を語ると宣伝のマイナスになってしまうから干されてしまうのである。誰が下衆野郎か明瞭でしょ。


 今回の場合、キャッシュレス派・現金派と貯蓄額という結果と理由を、わざとなのかは知らんが間違えて語っているところが問題なのだが、テレビ番組はこうした作り方をちょくちょくやるし、一部をみんなと表現したり、反対に多数を一部と称したり、話題という言葉をあたかも流行かのように使うので宣伝がなせる業には要注意である。

 「流行」は現在形と過去形でしか語れないのに、やつらは未来形で語るのである。「今年は何々が流行る」が予言でないならば「企業戦略で流行らせる」が正しい日本語だからね。引っかかる奴が多いから後を絶たず、視聴者=客が悪いとも言える。客が知識武装すれば真っ当なことをせざるを得ないのだ。


熱弁しようともタレント宣伝要員と化して信頼性は失ったってことさ
企業は批判されない仕事、テレビは筋が通ったことすら当たり前もできないのか!
| emisaki | 2018-02-02 Fri 08:27 | 大衆媒体::テレビ・映像 |
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