2012-04-15 Sun
日本テレビ土曜日20:54からミニ番組の「ワーズハウスへようこそ」というのがあり、間違った言葉を教える勉強になる番組。しかし、言葉を大切にと称する読売新聞提供番組だが彼らには笑えない突っ込みどころのある番組でもある。4月14日の放送では「初デビュー」はデビュー自体が初めてを含んでいるので重複であり誤用の内容だった。それはわかってる。(当日の放送と関係ないが) ならば楽観視の“観”と“視”も同じ。マスメディアは先生というかお手本であるべきだが間違えもあるだろう。だがそれを野放しにしてきて間違えが浸透する前に気づき、食い止める能力がない点には呆れている。
単語だけでなく用法によって勝手に思い込ませる使い方が恐ろしい。それは、コラーゲン食べて肌プリプリとか、マイナスイオンたっぷりと言った科学的根拠のない出演者による発言である。言葉の誤用より恐ろしく感じる。
マスメディアは言葉を面白おかしく使うのが得意であり、テレビ制作の無知さから「万引きGメン」など筋の通らない用語を使う。GメンのGとはガバメントであり「政府の人」ということになる。民間警備員が政府の人な訳がない。このように実にいい加減なのである。
(麻薬取締官は厚生労働省だから「麻薬Gメン」なら成り立つ)
部署は違うが私も昔は出版社で仕事をした流れから放送業界もかじっており、おのおののチェック体制は知ってるつもり。新聞雑誌より大部分は事前確認のままならないテレビが原因で、誤植なら謝るが、実はもっと重大である出演者の発した誤認識が正されることはまずない。うんちくタレントや芸人が大間違いを含んでしゃべっては正しく聞こえてしまう。雑誌がわけのわからない言葉を作り出しても正すことなくテレビが間違えを助長してしまう。
言葉の番組で偉そうに「正しくはこうだ」と語りながら、同じ人がその部分の間違えを言っている状態なのだ。間違えが現代では正しくなってしまったなら仕方がないが、現在形でそれは間違えだと語っていながら使うのには、こちらとしては頭を抱えるしかない。インターネットは無責任だと語るマスコミすら語られた内容に確認(裏付けをとること)が必要なのです。誰を先生にしたらよいのでしょうか?
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