2014-03-24 Mon
以前、ヒルナンデスで司会者が「ダントツ、ビリ」と言ったのを聞いて私は目が点になりましたが、このところ3度も聞いたから書かずにはいられない。東進の林先生を呼んで番組作ってる場合じゃなく、勉強すべきは程度の低い お前さんたち(番組制作側)のほうだと恥じるべき。それにしてもナレーターという職業は言いなりなのか、下読みしてるはずだから、たとえ生放送で読んだとしても事前に内容がおかしいのに気づかないのか...
スーパーJチャンネルやらスーパーニュースと夕方の奥様向けワイドショーにて繰り返し発せられたのは「ダントツ1位」、「ダントツトップ」という(重複)間違いであった。短期間で3度以上を耳にしたため本件を取り上げる。
ダントツとは「断然トップ」の省略形とされており、そうならば略を知らないばかりか、知ってても「断然」という日本語の意味を知らないようだ。「断然」なんだから ぶっちぎり(ずばぬけて/なみはずれて)で1位なときに使えるのであって、順当な差で1位では使えない言葉。当然ながらトップ=1位なので「ダントツ1位」と言えば繰り返しだし、ダントツ2位とかダントツビリなんてのは有り得ない。「3位に大差をつけた2位」なんて意味にはならないのだ。
意味がわかってないから間違えて付け加えてるのは雑誌にも多くみられる。マンガが作り出す存在しない文字と同じように紙媒体では表現力が低いだけに異常行動に出やすい。そして、ファッションとか流行の先端ぶりたい雑誌ほど言葉の音色を優先するあまり、誤用や言葉の捏造が目立つ。その手の雑誌は出版社と呼ぶに値する言葉のプロはいなくなり、日本語もおぼつかない奴らばかりとなった。
幼少期より若年層、大人になっても、誰だろうと初耳はあるから知らない言葉は調べるのが当然で、雰囲気で使うから無知をさらけ出す。私はこのダントツを初めて聞いたときをなんとか思い起こせば、瞬間的には使ってる状況の意味合いから「段凸」とか「斗出(突出)」なのかと思って、知ったときには、「トツ」がまさかの日本語じゃないんだとびっくりした。
main は発音に最も近いカタカタならメインでよいのだが、なぜかマスコミはメーンと表現する。そのくせ、昔から ルーチン と言ってたのに ルーティン、ルーティーン とか言う訳のわからない不思議な生き物なんだ。そもそも日本語で言ったほうが短くてすむだろってことも多い。頭の悪い奴ほど尊敬のことをリスペクトとか言う。
常用でもない外国語をカタカナにして使うのは、相手を見下し日本人の恥文化を逆手に取って意味不明な言葉をも使う。企業でも言葉でまるめ込むかのよう弁論する奴らに限って中身がなく、誰も使ってないようなカタカナ語を連発するのに限って実に下品な奴らばかりである。
意味もわからないくせに「シュール」とかいう芸人さんのおかげで意味が逆転してしまってるが、うんちく芸人でも同時に嘘をたくさん吐くので注意している。そうでもテレビを通じて信じてしまった嘘に気づいたときは恥しいったらありゃしない。本件は単なる一例としただけで、マスコミは多種な問題を抱えており、特に今のテレビ制作者は次元が低すぎて困る。間抜けさは偏差値には全く比例しないので学歴など関係がない。むしろ、高学歴としてテレビに出てくる人の嘘、間違いのほうが影響が大きい。
信じ込み 違うと知って 自己嫌悪
意思疎通の手段だから大多数が本来と違って使ったらそれが正しくなってしまうのだが、意味が通じないのを使うのは阻止しておかないと企業内および企業間での商談でも問題が起きるでしょう。
何年か前に“テレビ業界用語は間違えだらけ”だと指摘したが、意思疎通として大問題な部分だ。東京のテレビ局から広まったから地方局にも流れてると思うが、「見切れる」というのは奴らだけが違った意味で使っている。世間および他の映像業界で見切れてるってのは“映りこまないといけないのが画面から外れている(全体が映ってない)”という意味である。「切れている」と正しい日本語だ。「映り込んでいる」の逆さ言葉でもなんでもない。このように同じ映像業界内の真逆意味で意思疎通がはかれるのか?
聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥
テレビの連中が大恥をかくのは知ったことではないが、世間に対して大迷惑だということがわかってない。
きょうも、平然とした顔で「スーパーが間違ってました」と言った。
スーパーって何ですか? 「超」か! スーパーマーケットですか、スーパーマンか!
スーパーインポーズもテロップも特殊業界用語。視聴者に向かって使う必要がない言葉だ。
正しい言葉が放送禁止用語で、嘘や不可解な意味が放送禁止や謝罪対象にはなってない!
聞き間違えるから「約」は「およそ」と読むとか言いながら、よくも訳のわからない事を!
そして字幕は謝るが、発言の大間違いは訂正しないのがテレビ。
テレビ番組制作会社の人のtwitterを何人もフォローしているが、先日の瀬戸内での震度5程度の地震にて、若年女子が撮影した工場の(煙突から)火の写真をリツイートしており危ない風な書き込みだった。その後、安全のためのシャットダウン工程で火災ではないことが判明。
元投稿を肯定したも同然な番組制作者はネットでのデマが危険などと言える側にないことを証明してくれた。後で状況を説明しても遅い。安易なリツイートと憶測投稿はツイッター番組を作った人だから目も当てられない。
正確にとか、わかりやすくとか言うマスコミこそ不正確、不謹慎極まりないのである。
<追記>
その後もあって、もはや間違えが正しいほうになりそうな勢い。録画してあり正確に確認できた一例では、
記録 2014年4月2日19:00 日本テレビ「一攫千金 賞金稼ぎゲーム 怪盗100面相 なりすまし賞金首を捕まえろ」
番組中のゲーム残り時間39分30秒表示から
ナレーター: 「現在ダントツ最下位の二人は道具屋に走る」
“ずばぬけて一位・最下位”と言っている。
こうしたことは、気づかず進行することが恐ろしい。
記録 2014年4月4日 日本テレビ「ネプ&イモトの世界番付!世界の結婚&子育て2時間SP」
19時35分 ナレーション「ダントツトップ」
この後もダントツ1位という間違いは記録しきれないほどあるので意味を知らないわけだ。
記録 2014年4月下旬 フジテレビの番組にて、「ダントツ」が断然トップの略だと取り上げられた。
こういうのを示すことは自分を戒めることにもなる。間違うのが恥しいと思うから。
しったかぶりで使って間違うこと以上に恥なことはないですから。調べるのは大事。
キリがないが、
記録 2015年6月1日放送 TBS「世にも不思議なランキング なんで?なんで?2時間SP
日本一唐辛子を作る町の話題にて、関東地区の畑の面積
ナレーション「(東京都)関東地区でもダントツの最下位」
原稿を書いてる奴がアホだとしてもベテランのナレーターがこれを言うとは!
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