2012-05-17 Thu
NTT docomo ウェブサイト「らくらくフォン」のページを見ると誰を相手にしているのかわからなくなる。文字の大きさは変更できるが、そもそもウェブブラウザー(閲覧ソフト)は相手方の指定を無視して柔軟に変更できるようになっているから一応は大丈夫だ。問題は解説画像に埋め込まれた文字の大きさや使っている用語自体に問題があること。この製品が高齢者向けであると考えると、訳のわからない単語が飛び交っている。一般的とは言えない英語をカタカナにした単語が目立ち、特にデフォルト(default)なんてプログラマーなら一般的だが世間で使うには非常識だ。アプリケーションソフトウェアなる言葉もスーパーマーケットや携帯電話のように具体的に何も示さない省略をするおバカな日本人体質によって解りにくくしている。ともかく、わからない人にほど何語だかチンプンカンプンな状態になっている。
「らくらくフォン」などと理解を示した製品のかたわら、宣伝している側が相手の立場を少しもわかってない。私はまだ高齢者ではないから完全にその立場から言えないが、電化製品やコンピューターソフトウェアの取扱説明書を作った経験からこれくらいの問題点はすぐにでもわかる。前にテレビ販売で市場が読めてないと書いたが、今の大企業のすることを見てると高性能なCPUを集めてるが、真っ当なソフトウェアが載った人材がいないと思われる。 日本の根底を支えてる町工場の手が回らなくてできないとは違うんですね。製品についても、バグ、いわゆる不良が残っていても次々と新しいものをよこせって誰が求めたのでしょう?消費者はバグっててもいいなんて言ってませんよ。海外生産もいいが、品質も海外水準にされては困る。
日本の高齢化社会に街の電気屋が見直されてきた。大企業は世界的に価格競争敗北したくせにサービス戦略に乗り換えるにしても空気が読めてない。サービスの前に技術すら遅れてると言われる始末。相手をちゃんと研究している隣国にどんどん追い越されてゆく。国益として関係しているので人ごとではない。日本のお家芸の原点から考え直すべきではないか。これら間抜けから学べるところは多い。
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