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    タイマーリモートコントローラーTC-80N3代替品TC-2002
  • emisaki >10.08
  • IBM_ThinkPad >10.07
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タイマーリモートコントローラーTC-80N3代替品TC-2002
 インターバルタイマーが欲しかった訳じゃなく、互換のリモートスイッチと同じ値段で機能が付いていたので買ってみた。
 最初は純正品を買ったのだけど、花火会場の暗闇で紛失したり、機材に押しつぶされたり、ボタンを押すのに気合を入れすぎたのか壊れるので5千円が何度も壊れては馬鹿にならず代替品に変更してた。

 TC-80N3のコピー品は3000~4000円で売られているが、こいつはキヤノンのコピーではなく、機能や外観、操作系統はニコンの MC-36A のコピーである。この製品と今まで買ったが酷かった互換品を比べてみた。


左: 今回のTC-2002 1,680円(ROWA)
中: エツミE-6256 RM-L1-C3 1,680円(ヨドバシ)
右: ケンコー キヤノンC3 1,580円(ヨドバシ)

 値段的に期待してなかったのだが基本機能のボタンとして、この中で飛び抜けて良い。というか他社のスイッチが悪すぎるだけ。
 エツミが販売してるのはこの中でボタンのストロークが最も小さく押しやすいのだが接触が悪くて強く押してないとシャッターが閉じてしまうことが多々あった。更にロックが下向きなので押したのと同時にロックがかかってしまうことがある。これは人間工学上の設計ミス。
 ケンコーが販売するのが最も粗悪で、ボタンを押したら戻らなくなったり、ロックもギクシャクするのでテープで止めてみたがダメで使用を中止してた。

 カメラ側を blub [B]モードにして今回のTC-2002のシャッターボタンを押し、押しが甘いとTC-2002側の液晶画面のカウントが 00:00:00 に戻ってしまうことがある。それでもカメラ本体のシャッターは切れたままですから電気的接点が別でリモコン側だけ甘いのだろう。チャタリング防止の設計が悪いのか、物理的にスイッチの接点が悪いのか?

 ともかく、シャッターを切ったら強めに押し続けるか、押して上にスライドさせればロックされるので問題はなかろう。1,680円で文句は言えない感じだ。

 取扱説明書は中国語と英語のみ。当然ながら英語を読むが、適当にいじくっていてもわかる程度である。

 こいつには電源スイッチがない。 だから長く使わないときは電池をはずせって書いてある。中身に空間はあるだろうからスイッチを付ける改良もありだろう。未使用時の消費電力を極力下げる設計などしてないだろうが、タイマー動作させてなければ電源入れっぱなしでも1年以上だいじょうぶではないかと推測してる。

 カウンター表示の写真を出したので撮影間隔の設定だが、毎回「時」なのは頭にくるポイントである。どこのどいつが1時間以上で1枚撮る設定にするんだ! 某国にソフトウェア発注して痛い目にあった事があるが、この程度のカネのかからない問題でも実にいい加減なのである(ぶつぶつ注文とすぐに逆ギレする)。

 どうせパクるなら製品ではなく、気が利いた概念や倫理観をぜひともマネしていただきたい。日本が過去にやったのは単なる粗悪コピーじゃない。高品位で安く、オリジナルを凌駕するもの。まるまるコピーは恥なだけ。欧米からはアジアにまとめられがちだが、アジアと日本が決定的に違う部分。買っておいてなんだが、そういう精神の“品”を期待している。


 電池の接点バネの方向が曲がっており、入れた電池が変な方向に曲げられてしまう。電池のマイナス側の底面全体が接点になっていればいいが、粗悪な電池じゃなければある程度は包まれているはずなので底面の露出面積が小さくなってるから接点不良には気をつけることにした。そのうちラジオペンチか何かで挟んであるべき姿に曲げ戻してやる。たいしたことではない。

ちなみに、電池を入れなくてもレリーズ機能は正常に働きます。


 いままで使ったのはカメラに接続するとケーブルが下にくるものだったが、これは前面に向かっている。 どちらが良いかではなく、使い方次第でしょう。

 インターバルタイマーはカメラ本体のファームウェアにて実装可能であり、ニコンで所有機には内蔵されている。ほかでも上位機種から搭載されつつあり外部機器は不要となってくるだろう。だったら、タイマーなしの押しボタンの品質を上げた互換品が欲しいところだ。


 赤外線リモコンは受信の確実性が低くなるので有線リモコン(リモートレリーズ)は残るだろう。問題はインターバルタイマーが安価なカメラにまで搭載されるかどうか。開発費ではなく管理や検品にかかる費用や使用説明に関わって搭載されにくい。


下記は使用上の注意点

<カメラ側がオートブラケット設定になってるときの注意>

 前置きとしてニコン 1桁型番(最高機種)に内蔵されているインターバルタイマーですと枚数設定が可能なためオートブラケットモードでの連続撮影ができる。オートブラケットで3枚と設定した場合、インターバルタイマーで 撮影回数を100回×3枚とすれば300枚(異なる絞り3枚×100回)が撮影される。シャッターが切れるとき指定コマ数が連写される。

 しかし外部リモコンではカメラとやりとりしないためブラケットモード自体が認識されず、時間どおり秒数ごとにシャッターを切る信号がカメラに伝わるだけ。カメラ側でプラス、マイナス1段、適正の3コマと設定した場合、間隔秒数ごとに違った露出で撮影される。上記の100回で5秒間隔としても100枚しか撮影されない。問題はそこより絞りを変えて撮影するのは間隔秒数で設定した後であること。間隔が1分なら絞りを変えて写すのは1分後になってしまう。

 カメラ内蔵: 回数 一回で撮影される枚数 間隔 の3つ設定
 外部リモコン: 回数 間隔 の2つだけ

という違いがある。

<秒数設定の注意>
 シャッタースピードが数十分の1秒になってる時は関係ないが、長時間露光では注意が必要で、カメラ側で露光時間1秒になっているのに、リモコン側の間隔(インターバル)が1秒以上になってると設定枚数は撮影されない。リモコンとカメラは全く別の動作で情報も通信してないため、ただレリーズの信号を出すだけなのです。よって、カメラ側のシャッタースピードを1秒、リモコン側の間隔1秒として10枚に設定すると、シャッターと閉じるのと開けという信号がかぶるため、現実には5枚しか撮影されなかった。そのほか、レンズ次第だがオートフォーカスに設定していて焦点の決定に時間がかかりすぎると設定通りに撮影されないことがある。インターバルタイマーでAF使わないとは言い切れないので。

 この点もニコンのカメラ内蔵のインターバルタイマーでは、そのようなボケをかますことはありませんでした。複雑な動作になると時間軸に沿って撮影されないことがありますが、中断してでも時間間隔を優先するか、設定された撮影枚数を撮影するか判断が難しいことで「仕様」ということになります。

<購入店の注意>
使用後の故障は仕方ないとしても、以下のような酷すぎることを掲げている店では買わないこと

>初期不良がありましても当店では返品、返金、交換などのご対応は出来ません
(引用ではなく同じ意味で書き換えて示してます)

不良品を売りつけても責任を取らぬとは倫理どころか法的に問題ありだろ。そういうのが許されるのは全て自己責任のジャンク品だけ。そんな店に手を出してはいけない。

尚、純正品の TC-80N3 は1万1千円ほどで購入できます。



<追記 2013年10月
面倒なので使わないときに電池の接点を止めるという方法はすぐにやめた。電源を入れっぱなしだが、予測どおり1年経過した現在でも動作している。電池消耗すると使用時に大きく電圧降下して液晶画面が消えたりするが、その兆しはない。待機電力が低いため電源スイッチは必要ないわけだ。インターバルタイマーを使っても少々の電池消耗ですし、それは使っての消費だから電源スイッチは関係なし。スイッチ加工より電池のほうが安い。


<追記 2014年1月
 レリーズ(スイッチ)の接触が悪くなった。強く押さないと最悪はシャッターが戻ってしまう。バルブ撮影時にカメラ本体のシャッターは切れたままで、このリモコン側の時間表示がカウントし続けるはずが 00:00'00" に何度もリセットされる頻度が増えた。不幸中の幸いは本体のシャッターは開いたままであること。

 推測するに、レリーズは電池がなくても動作可能なことからメカニカル部分と電子部分の違いがあり、電子回路部分に問題があるのだろう。電子回路っても結局は接触不良とか物理的な問題かもしれない。


<追記 2016年7月
 電池切れのマークが点滅し始めた。インターバルタイマーは遊びで1回使っただけで全く使わず、年に10回くらい数十枚の花火撮影で使うのみ。そこで秒数カウンター動作とLEDが点灯するくらいの消費。ビープ音はOFF。中国製アルカリ単四電池で4年弱は動いたが、電池切れマークが表示された今、シャッターを切っても特に液晶が暗くなるほど電圧降下は起きてないようです。

 私の場合は何秒シャッターを開けてるかが重要なので、カウンターがリセットされるのが困る。これが正常になるなら買い直してもいいかな。少なくとも、過去に買った国内代理店品を含む中国製のリモートレリーズの中では一番良い製品でした。
製造によってバラツキが激しいと考えられるため、購入は自己責任であることに変わりはない。

| emisaki | 22:22 | comments (2) | 映像音声::周辺機器 |
コメント
壊れても5回分は買いなおせる値段でしたのでダメモトで買ってみたら、国内代理店経由の品より相当よかったんでビックリしました。 ROWAでは日本製の電池を使ったバッテリーを買ったことがあり、初期不良は交換してくれまして、購入時期により改善されるからネットの評判も時期によっては過去の物と思って買ってます。
参考資料ありがとうございました。
| emisaki | 12/10/08 01:54 | IjPo0F8c |

私も購入しました。(早速不良品でしたが交換してもらえました。)

オリジナル(Nikon)のマニュアルには日本語で記述されていますので、参考になるかもしれません。
http://www.nikonusa.com/pdf/manuals/tnirp/dslr_accesories/Remote_Release/MC-36.pdf
| IBM_ThinkPad | 12/10/07 11:18 | zDvjevvM |