2012-09-14 Fri
2010年3月14日 第26回 通常開催2011年3月13日 第27回 東日本大震災直後にて中止
2012年3月11日 第28回 草刈りをして避難路をつくり開催
2013年3月11日 第29回 9月13日に中止を発表
中止理由は「もし津波がきたら参加者を守れないから」。
この論理では何もできやしないからネットで通常以上に騒がれて私も目にすることになった。
これは昨年、神奈川の大部分で花火大会を中止にした“言い訳”の再来のようで、理由としては正しいが筋が通ってない。津波からはずっと前から守れてないし、これからも守れるはずがない。私はマラソンに参加しないので中止に怒ってるのではなく、筋が通らない理由が引き起こすマイナス面を考えてないところにあきれてる...
私も熱海ビーチライン有料道路は何度も、いや何十回も通っており地形は知ってる。確かに逃げ場はないだろうが、逃げられないほど時間がないってことは近海での地震を想定しているから、そうなら先ごろ発表された南海トラフでの巨大地震による津波の想定は関係ない。伊豆大島あたりの海底で変動が発生したら南海トラフでの想定を大きく上回るはずだ。これらは言い出したらキリがないので 底なし沼に落ちたようです。
渋滞もある道路として安全ではないと発表したことにもなるが、危ない場所は日本中のどこでもあるのに、わざわざマイナスイメージをばら撒いてしまったのだ! 有料道路自体の立地から津波対策は事実上不可能。海の中に巨大な壁を作るわけがないし、人数分のシェルターを置くはずもない。
地震当事国として恐ろしさを思い知った訳で、被害は甚大であるが いつくるかわからない地震と津波に恐れおののきすぎての対応、だが常日頃から必ず発生している自動車の交通事故には手を付けないという非論理的。中止理由を適用するならば、この世から自動車なんて撤廃するのが筋である。世間ってやつはホント筋が通らない別々のことを当然のごとくいう。
マスメディアも鎌倉で津波退避のテストをしていたが、パニックでない訓練なのに大部分のグループが時間内に逃げることができなかった。ならば鎌倉市の海水浴場や江ノ島での花火大会での10万人を超える観客数を考えると現時点においても数分~10分で全員が逃げる場所など存在しない。昔の明応地震にて鎌倉大仏への津波被害が知られてるが鎌倉大仏は海岸線からどれだけ奥かご存知でしょうか? 調べると鎌倉市は津波の最大想定を14.5メートルに改めている。だから危ないではなく、言い出したらきりがない。無理は無理とあきらめるのも間違った選択ではない。それを言ったら、娯楽どころか、いかなる経済活動も行えない。
・全国各地で完全たる安全の確保などありえない 騒いだやつだけ取り沙汰される
・津波だけしか考えてない。 地震なら津波が来る以前に崖(山)崩れ、他の危険がある
・熱海ビーチラインに相当する場所の住民の危険性は桁違いになる
・このような天災は免責にすべきである
昨年、神奈川県海岸部での花火大会も「津波対策ができてない」という理由をかざして中止した。ところが今年は大部分が開催されている。津波対策が完了したのでしょうか?そんな訳ありません。人類が太刀打ちできないことに対策なんて不可能なんです。危険性を減らすという意味では「人を集めない」しか手段がありません。ならば集客する業態は成立しません。
津波を理由に昨年中止した花火大会だが、理由が消えてないのに なぜ今年は平然と開催しているのだろうか? 対策っても訴えられたときの対策くらいしかできんだろう。やるべきことはやりましたと。
ところが花火友達や現地から流れてくる話で確証ではないが震災により協賛金が集まらないから中止したのが第一の理由らしい。それを恥だと思ってるから不可能な津波対策を中止理由にしたのだと。日本人の悪い部分だが体裁が第一なんだ。多くの人は薄々感じてるのでそんな世間体はプラスに働かない。
湯らっくすマラソンと桁違いの参加人数であろう「湘南マラソン」は11月3日に開催。フルマラソンだからコースは西湘バイパスで二宮から江ノ島を往復。海岸線で横は山でなく主に平野であり高速道路な造りの高架橋部分で逃げにくいのは確かだ。山よりは逃げやすいにしても安全が確保されてるとは言いがたい。津波は直接関与しなくても東京マラソンの時に首都直下大地震なんてきたら大惨事は免れない! なのにやりますよね。
彼らの論理が正しいのならば、私は次のように言う 「ゴムが切れたら命を守れないのでバンジージャンプ禁止」だと。賠償とかでなく可能性の問題で。だから参加者の意思にゆだねるべきでは。訴訟大国米国的に考えればスリルなアトラクションにありがちな何があっても訴えないにサインさせることだ。
熱海ではありませんがマラソンは片側車線に車を通したまま開催するところも多く、車線外れて突っ込んできたらどうするんですか? こんな危険性は無数に例えられます。屁理屈ではありません。 過去より書いてきた事例からすると「無茶なところに気をかけるが必要なことをしてない」そんな風に思えます。
津波を理由にして中止したことは大失敗であり、解決しないと二度と開催できなくしてしまった。
・・・・・・・・・。
仕方ないので新たなコースを考えてみたが、どうにも海岸線しかない。可能かどうかは別で現状のスタート地点から 伊豆山 ニューさがみやで折り返し、スタート地点を抜け親水公園から海釣り施設のほうで折り返してくると8kmになる。ニューさがみやまで行くのも無理となると海釣り施設周りで折り返してきても4kmがいいところだ。海岸線だから危険性を考えたら何も計画できないんです。
135号線を止めるわけにはいかんだろうから網代方面は無理、山側が使えたとしても急坂の過酷なコースになり今までの人数が参加できる道幅も見当たらない。平時でも急な坂道をコースにして誰かが転んだら雪崩のように人が転がる危険性もあるから海岸線のほうがまだマシだ。全国どこだろうと何かしら危険性はあるものだ。
今回の中止発表方法の大失態からして、復活させるには 「もし津波がきたら全員は逃げられないけど参加したい奴だけ参加しろ」 しかないだろう。いい加減、中止するのに体裁ばかり取り繕うのをやめませんか、全国の自治体のみなさん。
風評被害はなぜ発生するのか?福島原発事故以後、元はゼロだったかのよう世界のどこかで普通にありうる放射線量以下を要求してきたのは誰か。そのように世間一般としては論理的な思考を持ってないのです。それを考慮して伝達内容を考えないといけない。
この大失態、人の噂も75日だろうか? 別のところに影響が出るはずである。
ランナー向けのサイトや熱海市議の情報からすると数年前の参加者は年ごとに下がり1500人くらいまで落ち込んでおり中止話が持ち上がってたらしいが、震災前には3000人以上に持ち直したとあった。震災翌年の開催では参加者に、もしもの危険性を通知したとのことだがそれでも私が予想したより大勢の参加者がいた。
参加者の内訳がわからなかったので乱暴な計算をするが、参加費平均2000円で3000人参加したとしても600万円にしかならない。外部から費用が出てないとすると開催に市税投入は必須と考えられる。有料道路を止めるのにいくらかかるかも不明だし、経費もわからんから収入だけ予測。参加者の3割が宿泊すると不確定情報もあったが、@15,000円だとしても宿の経済効果は1350万円でしかない。余計なことを言わんで こっそり終了したほうがよかったであろう。そうならマスコミ的にも捨て置かれたはずだ。
お願いだから、じっくりと、多角的に考えてから発表してくださいな
<追記 2012/09/27>
ランナーのサイトやブログに書かれたのを読んでいると私と同意見が実に多く見つかった。どうせカネがないから中止するんだろと露骨な表現は避けているが、もっと危ないところがあるのに、そっちは中止にならないと筋の通らない点の指摘がほとんどである。こまめに検索なさればたくさん出てきますよ。
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