2012-01-12 Thu
以前はワクワクした1月7日。え?過去好きになってきた子の3人もの誕生日の奇妙な一致は置いといて、購買意欲をそそる電子機器が発表される日。ラスベガスで行われる家電展示会の前に驚きの製品が出てくる訳だが、それもいつしか消えてしまった。自分の知識が向上したから驚かなくなったのもあるが、昔から大人な人に言わせても最近は驚くべき製品が出てこないと言う。3Dにしても家電として20年は前から存在しており、ハイビジョン(MUSE方式)だって20年以上前だ。現在の製品に何らすごい部分がない。強いて言えば3Dは家庭で撮影できる機材があるくらい。3D TVの珍しさから取っつきは良いが実は見ていると気持ち悪くなるという報告が多い。
ビデオカメラが1台壊れたので発表された製品の説明をじっくり見ていると、実売半額の旧製品に差を付ける部分が一つか二つか。10年、20年前はその一つが旧製品など受け付けないアドバンデージがあったのだが、今は値段のほうが大差を付けて勝つ。差額で周辺環境を揃えたり、旅費につぎ込んだほうが有意義と考えてしまう。
ソニーのHDR-CX720Vも仕様書から見る限り前の機種CX700Vから大きな差は手ブレ補正か。補正レンズを動かすだけでなく、イメージセンサーまで含めたレンズブロック全てが動くようになってしまった「空間光学手ぶれ補正」。おかげで重量が100グラム以上増えてる。小型機で100グラムも増えるのは4~5年戻った感覚。
しかもビューファインダーが省かれてしまった(プロジェクター付きの機種HDR-PJ760Vには搭載)。横開きの液晶画面では逆光や夏の日差しの中で撮影するのは厳しい。撮影するための道具なんだから外付け(別売)にすべきはプロジェクターのほうであろう。
ソニーに着目している点はレンズの最大広角焦点距離が26mmと広いから。パナは29.8mmmだが、キヤノン(新機種は発表してないので現行M41/M43)は43.6mmと0.7倍のワイドコンバージョンレンズ(ワイコン)を付けてもソニーの標準状態に満たない。ワイコンを付けるとガッカリする画質になるので、付けるか付けないかは大きな問題。ごちゃごちゃ機種を出すなら徹底的にワイドな機種とテレな機種に分けたらどうなんだろう。
ビデオカメラより最初から動画撮影を考えて作られたデジタル一眼のほうが安く購入できるのだが、ズーム、フォーカス操作、手ぶれ補正など考慮すると却下となる。最大の理由は被写界深度が浅すぎるってこと。私の場合は花火撮影だが、夜なのに絞るなんて有り得ない。EOS 7Dで何度か撮影したが、広角レンズでも花火の広がりの全てにピントを合わせることができないため、花火の広がりによってシャープさに欠ける映像となってしまう。この点はフォーサーズなどイメージセンサーの小さいカメラだと被写界深度が深くなるが、ビデオカメラがなくなってない事から判るよう動画撮影として総合的に考えるとビデオカメラでないと困る。
新機種が発表されたのに旧機種の販売価格が急に値上がったのはなぜだろうか…。
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