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LCC航空は観光を変える
 2012年4月28日 12:05からテレビ東京で放送予定「マネーの羅針盤」のテーマはLCCのよう。「格安航空会社は日本の観光を変えるのか?」ということですが、いままで事あるごとに変わってきている。生まれる前だが新幹線ができた時にも大きく変わったはずだ。近代だって長野新幹線に伴う廃線で路線の観光業が廃業に追いやられたり、東北、九州新幹線だって路線で明暗は分かれている。うちのほうだって交差点に高架橋ができただけで路線上のファミレスが潰れたくらいだ。
東京から関東をちょっと出る程度の費用で北海道や沖縄に行けるとなると観光が変わるに決まってる...

 日本のインフラはバカ高く、旅行以外にも宅配便なる荷物の輸送も海外と物価を勘案しても高すぎる(その代わりとんでもなく融通が利く…サービス過剰)。新幹線で東京大阪を往復するくらいなら韓国二泊三日のホテル付き旅行ができるとされたのは相当前で、旅先の選び方が変わった。この前、博多、広島の旅を考えLCC航空を取り上げてるが、日本全体(国内)として自分なりに考え直してみる。

 当方が東京在住のため東京出発を考えがちだが、東京出発のルートが確立されることは逆に東京に来るのが楽になる。新しくはダイバーシティー(台場)、ヒカリエ(渋谷)、東京スカイツリー(墨田区)、そして既存の観光スポットは数え切れない。 関東にLCC航空会社はまだ就航してないがゴールデンウィークには東京から出て行く一方、大量の客が東京に来ると予想されている。

 関空が拠点のPEACH航空、夏に成田が拠点となるLCC2社も航路はローカル路線を切り捨てたもの。観光にLCCが一役買うとなればこの発着地で勝敗が決まる。会社によって違うが、新千歳空港、成田空港、関西空港、福岡空港、長崎空港、鹿児島空港、那覇空港。この場所へなら安く行けるとなると、片道で想定していた交通費で往復できるのだから旅先が変わらないはずがない。東京から名古屋へ行く気分で鹿児島や沖縄へ旅立てる。乗り鉄でもあるまいし、東京から新幹線で鹿児島まで運賃と時間をかけて行くのは飛行機嫌いでしょう。

 便数が少ないことでシーズンには取り合いになるほど利用できる人数が少ない。飛行機の輸送能力では新幹線には遠く及ばない。この限られた人数ではあるが旅先は変わる。 私も福岡、長崎、鹿児島なんて考えるようになったのは、スカイマークなど安い航空会社ができて新幹線より少し安くなったからで、今度はLCCの料金を見たら格安航空に何かとある注意点からの迷いもなくなった。LCCには保安や管理上の客室乗務員はいるだろうが、サービス要員の通称すっちーの必要性も感じない。

 交通網の変革に勝てるのは強力なブランドを持っているか、行きたくなる要素を持っているかだ。この重要な部分を捨て去った観光地は交通の変化に関わりなく衰退してきた。温泉地として上位に上げられた場所は不便な場所にあるが行きたくなる価値があるので新幹線も飛行機も関係ない。古いにも2種類あって廃れてるのと情緒あるではまるで違う。
 大失敗となる街作り、例えば奈良・京都の寺を見に行って周囲にビルがそびえていたらどう思うか?この重要性を無視した観光地は話題にされなくなってきた。個々の経営者が悪いというより、市町村が目先の儲けしか考えないロクでもない開発業者を受け入れたからではないだろうか?前に話題にしたが越後湯沢の廃墟マンション群は全国観光地の未来、いや、未来でなく既に各地で落書きが野放しになってるよりイメージが悪い廃墟が取り残されている。テレビCMなどで名前が通ってようが調べればゴロゴロ出てくる各地で問題を起こしてきたのが不動産屋ではなかろうか。私が近年通ってる熱海もそうした下劣な不動産屋がボロボロにしやがった!

打撃をうけそうな地域もLCCの輸送能力が低いうちは気にすることもない。しかし風前の灯なところに何もしなかったら終わりだ。交通路の責任にしているような地域は最初からダメな気がする…。
| emisaki | 07:09 | comments (0) | 旅・散策と行事::考察 |
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