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ぶろぐん

なぜ取消線タグを使ってはいけないのか
 ウェブサイト、HTMLにおいて取消線という機能があるのになぜ使ってはいけないのか、と尋ねられたことがあるので書いておく。取消線の効力があるのは、該当するウェブページを直接見た場合であり、検索サイトが情報収集していった場合には効力を示さない。検索システムが収集するデータは取消線のタグ(全ての文字装飾)を考慮しないというのが使ってはいけない理由である。

 検索サイト側に内容を収集記録させないようにするタグを埋め込んでいる場合にはほぼ大丈夫だが、それでは検索されなくなるので一般的にそんなタグは入れない。企業ほどSEOだの何だので検索ページの上にくる小細工をしているくらいだから宣伝向けのサイトで閉鎖的な処置はするはずがない。よって、検索サイトで取消線タグを使った事による弊害を避けるために取消線は使うべきではない。

 取消線を使うってことは元の文章がそのまま残ることになる。取消線で前の文書を残すのではなく、訂正したことだけ記述するのが当たり前。場合によっては訂正理由を併記するのが通常。何のために取消線なる機能があるのかと言われると困るが、使うに値すべき内容というのは希ではないかと思う。

 個人の投稿では自分で見てもない人聞きなくせに、とんでもない間違いが記述され、あとから取消線を使って訂正、申し訳ありませんでしたと書かれていることがあるが、だいたい検索システムで収集された単文においては間違った部分のみ取り扱われ、訂正されたとわかる文章まで収集されない。消去しない限りずっととんでもない文章が検索で表示されるのである。検索システム問題があるのだが道義的責任というのが問われかねない。

 今後、検索システムが取消線について対応するようなことがあっても、以前、「中止の取消線はよくない」と題して記述したように、取消線によって間違った文章そのものを残すのは検索によって不利益を被る以外にも、ウェブサイトを直接見たときのイメージが悪くて企業やサービス業ほどすべきことではない。

 ではわかりやすく恐ろしい例で、「AさんがBさんを殺してしまった…どうのこうの」。これに取消線を入れて「Bに襲われもみ合った上の正当防衛で仕方なくの間違えでした」と続けても、前記の通り検索される文面上ではAさんはずっと罪人扱いだ。これが取消線の恐るべき部分である。(企業なら見たままでなく視覚障害者対策もすべき)
 これはマスコミがしでかす恐ろしい側面と同じで、報道した部分(断片)に嘘がないとしても、それが「真実(真相)」とは限らない。だからマスコミも正論だけで誰かを陥れることができるから恐ろしいのです。

 強烈な例にしたが通常ならば、行われるはずの行事を取消線タグを使って後から「中止になりました」と記載しても検索サイトで得られた結果では行われるように見えてしまうなど問題が生じる。ですから、使うべきではありません。検索システムは記載内容が更新されていれば新しく書き換えてくれる。だから変更があったら修正すべきなのです。多くのブログのようにある種のプログラムによってウェブページが生成されるシステムでは後から修正しても日付がはっきりしないので更新されにくいが、通常のウェブページなら日付から判断してくれるはずだ。
| emisaki | 22:32 | comments (0) | 大衆媒体::インターネット |
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