2012-05-05 Sat
沈魚落雁 閉月羞花の女神さまのときは二兎追うものは一兎も得ず、ほかには目もくれずでした。男は目的のものしか撮れない…こんなことがフジテレビ「とくダネ」の“空美”ちゃん(飛行機撮り女子)特集で言われた。“空美”ちゃんの作品を見れば一目瞭然でただの飛行機写真ではない。自分の事を考えると一途なほど情景を考えた撮影ができなくなる。プラスに考えれば、それでこそどう撮ればそのもの自体が一番良く写るかを把握するまでに至れる。好きこそものの上手なれだが、他人に見せるなら話しは違う...
私は感情移入しないとロクな写真が撮れないという欠点がある。前記の通り、そうすれば良い写真が撮れる。プロなら失格だが、だったら 「プロというやつは節操がないか機械的な動作ができて一定以上の水準の撮影ができる人のこと」 を言うのだろう。
役者で言うなら子供と動物には勝てないか、有名な映画監督は解っていて、あるもの深く追及している素人には絶対かなわないと言ってた。仕事でやってるのと個人では機材や技術の差があるが、資金を投じてまで撮ってる側が金儲けに志で負けるはずがない。そうだから、とりあえず撮っておくかなんて意欲がないとロクなものが撮れない。
確かに撮り鉄の方々の写真を見ても電車だけが写ってる。尊敬する中井精也氏のように芸術肌の方は非常に少ない。ほかの多くの人はあくまで電車が前面に出ている。マニア自身が求めたものだから当人には最高でも多数ウケする代物ではない。
自分だけのために撮ってるのが普通ですから、この善し悪しを把握していれば問題なかろう。しかし、情報として出していると考え方も改めなくてはならない。私は芸術肌ではないので勉強することは多く難しい…。
私は鉄っちゃんじゃないのが幸いして、電車に限らず飛行機でも車でも同じでそれらが主体であることが少なく目的の被写体の情景の一部と考えられた。
皮肉なことに一途に撮れなくなって、お嬢さまを撮る時も周囲が見えるようになった。今は美しい花を撮る感覚で余裕があって撮れますが、本音としては万人ウケなんて必要ないので女神様一人がいいです;)
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