2012-05-09 Wed
海外旅行90日前からキャンセル料!? 以前この話題が報道されたときから街頭インタビューなどで聞かれる意見として多数を占めたのが、90日前では予定が立たないとか、複数人だと予定が合わせにくいなど否定的な意見。テレビであり統計と言えるほどデータを収集してないと思われ100%は信用してないものの、個人的に周囲に尋ねても同じような反応が返ってくる。予定に関しては海外も国内旅行も関係がない。以前、某所に「花火大会の発表が早すぎる。3ヶ月どころか約1年くらい先を発表されたところで決められないから意味ないよ」と言ったところ、サラリーマン(会社員)とかから計画が立てやすいとの反論をされたが、自由度の低いサラリーマンだからこそ計画が立たないのである。昭和の、そこそこ安定していた時代ならわかるが、今の世界は激しく動き、行動自体や休日も動的に決まるような時代では何ヶ月後の計画など立てられない...
海外旅行のキャンセル率は2010年度集計で48.6%だという。2件に1件はキャンセルされてる。
こうした流れから不道徳な連中が現れ始めた。とりあえずいくつか候補を予約しておき、キャンセル料が発生しない直前に使わない予約を取り消す。同様に電車では、自分の行動の遅れを考え時差を付けて座席をいくつか予約しておき到着時間によってキャンセルする方法をテレビ局が紹介するなどとマスコミも下衆の極み。キャンセル料を高くされても困るので、同じ人間が乗れるはずもない予約ができないようにすべきである。
通常の取り消し以外にそんな連中が増えたのを逆手にとって、こちらとしては直前のキャンセル待ち。当然ながら過去に比べてキャンセル待ちの失敗が極端に少なくなっている。乗車率が100%以上の交通では無理だが、パック旅行やホテル予約では数日前に満杯だったとしても直前に必ずと言ってよいほど空きが出る。ホテルも地域を拡大すれば空きがあるので泊まれないリスクは低い。
報道されているように国内旅行代理店のキャンセル期限より前から渡航先でキャンセル料が発生してしまうから、90日前からキャンセル料が発生する件に関して異論はない。これによって複数予約してきた不道徳な連中が減るわけで、旅行会社が支払ってたキャンセル料がなくなり旅行代金が下がるかもしれない。
それでも本件の90日前では予定が立たないぞ!という現実問題は残る。
さて、祭りのスケジュールってのは決まってるところに我々が合わせるしかない。開催側として、早く決めすぎたせいで実際には内容の変更、また変更では感じ悪い。動的に決められない点では観光地からこんな話を聞いた。スケジュールを先に決め、パンフレットを作り、それを早くよこせと旅行会社から言われると。この早すぎる流れによって縛りが発生してしまうことも確か。例として、今年も梅や桜の開花が遅れたが天候から予測以前に決めているから期間を延期するところが続出した。だからって「予測できない」は言い訳にしかすぎず、開花時期なんてのはズレるのだから事前に手を考えるのが当然。現実はどこも行き当たりばったりの対処に見えた。
パンフレットって時代遅れの感じもするが、駅前に大量に並べられているのを見ると駅貼り広告の小さい版。そう考えると、具体的すぎる内容は不要でしょう。パンフレットが生き残ってる理由は中途半端な電子化環境だからで全員がパソコン並の環境を持ち歩いてはいない。それにモバイル端末を持っていても二次元バーコードが付いてない事が大部分であって、検索という操作のハードルは高く、更に検索では必ず目的のページを見るとは限らない。入力するよりはいいが二次元バーコードもカメラあってのものだし実は操作手順も多い。パンフレットは当面なくなりそうにない。
何ヶ月も前に作られるパンフレットにあまり具体的な事を書いてしまうと後から融通が利かなくなるが、都市部の広告では「デジタルサイネージ」と呼ばれているものに変わってゆくと思われ、速報性があり、場所や時間、人の流れによって表示が変わる形態。駅貼りポスターでは有り得ない日々の変化した状況が伝えられることは印刷物の広告よりも効果が高い。テレビをあまり見ない人でも会社に通ってる路線なら嫌でも見聞きするでしょう。
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