2012-05-25 Fri
過去から何かと開業と閉店に動きはあるが、昨年末から住んでいる場所の近くのコンビニに動きがあった。 地方で成り立つには何キロごとでも東京の過密住宅街だと100~200メートルごとにコンビニがあっても成り立ってきた。しかし、銘柄のみならず看板を借りてるフランチャイズ店は経営者の質によって、トップの看板を背負っていても潰れてしまうのが東京。「客がいくらでもいる」ではなく「店はいくらでもある」という考え方をしていないとダメな店舗に成り下がってゆく。うちの近くだが、元は酒屋だったところがAM/PMになって何年か営業していたが昨年に閉店し、別の場所でマンションの1階がセブンイレブンだったところも閉店していた。しばらくその場所だけコンビニなしの降着状態かと思ったが、最近になって双方とも別のコンビニになった。経営者が変わったかは不明である。
AMPMだったところは通り沿いではあるものの大通りではなく住宅街と言ったほうが正しい。大きくなくてもバスが通る道路の交差点にあり、近くに大きな団地やマンションもあって立地条件は良い。昔の酒屋の時から注文していたから顔なじみなのだが、AMPMの方針と取り扱い商品についておおいなる疑問があるため、あえて離れたコンビニに行くことが多かった。だって酒屋として販売していた商品はコンビニとなって高い値段でしか売られてないから意味なく、ジュースなど清涼飲料水は日用品販売の薬局のほうが劇的に安い。
テレビ報道もされたようAMPMはファミリーマートに吸収合併されてしまったから、新しくなるならファミリーマートになる可能性もあったがセブンイレブンになったのは驚きでもあり、うちから最も近いコンビニとして嬉しくもある。
そう思った理由は簡単で、取り扱い商品の平均的な質を考えると、やっぱりセブンイレブンとそれ以外という分け方をしてしまうからだ。とりあえずセブンイレブンなら何を買っても失敗はないだろうが、他だと許せない製品が出てくる。だから、ほかのコンビニチェーン店は全体的な水準を上げられないのか、特筆できる限定的な商品開発をしてくるのだろう。例えば、おでん自体で勝負できないから、おでんつゆの うどん を売ってみるとか。店舗で焼きたてパンを売ってみるように。店舗ことに何か強みがあって当然と思うのだが、その強みを打ち立てるならコンビニの中で最高水準であって欲しいもの。
AMPMは他店で言うところ弁当と言えるものがほぼなく、冷凍ものを解凍するやり方が都心部として保守的すぎ最大の失敗。冷凍なだけに受け渡し時間もかかりすぎた。もっと旨い物が同額で手に入るのだから行きたくなくなるのも当然。長年、こんな事すらわからなかった会社をよくファミリーマートは吸収したものだ。
次にアルバイト店員の質と教育。以前は最悪だった。固有店舗の話だが爪が伸びてる男、やる気がきなすぎ、愛想なさすぎ、閉店前(営業が朝7時~深夜1時だった)に狭い通路に補充商品のケースを山積みにして商品が見えなくなってる等々多くの問題を抱えていたのに経営者は知らなかったのだろう。まるでスマイル0円なんて有り得ない海外のファストフード店員なみの無愛想と日本ぽくなかった。セブンイレブンに変わってからは雲泥の差と言える。開店当初はプロが送り込まれている可能性が高いため判断に入れてない…機械やソフトウェア検証で重箱の隅をつついてきたデバッガーの俺はそれほど甘くない。後は顔を記憶してるので長期的に働いてれば確認できる。
もう一軒の東京から千葉へ向かう幹線道路沿い(上り路線側)にあったセブンイレブンは確かに駅からは遠かった。しかし、近くの住宅地、休日はパチンコ屋やオートバックスの大型店舗の近くにあり、近くに競合するコンビニがないので勝機はあったはずだ。だが、客として通っていると品揃えが悪く、廃棄商品を減らすためか、更に商品を置かなくなっていた。そして環境による商品の選び方も空気読めなさすぎて飲食物を買うことはなくなった。行かなくなってから前を何度通って見ても以前より客が少ないのがわかったから、誰もがわかっていたことになり、単なる自滅でしょう。
大通沿いは中古自動車店ばかりで平日の昼間に住民が流れてくる様相は低かったが、近くに巨大なマンションができたため客が増えて改善されるかと思っていたら潰れてしまった。 ローソン100に変わったということは場所に問題があったのではなく、前記の通りで経営者に問題があったわけだ。
高い加盟料に売り上げ金の一部を吸い上げてるがそれは契約だとしても、廃棄は全て個別経営者持ち、法的に問題がある営業強要も報道や裁判が起きてきた中でわかってきている。これらから読み取ったのが、やつらは吸い上げるだけ吸い上げておきながら一体何をやってるのか!?ということだ。加盟するのは元からコンビニの経営者じゃないんだからド素人と言っても良いと思う。フランチャイズって、こんな酷い状況にさらされながら商品を取り扱わせていただかなければいけないのでしょうか。
私が見てきた閉店した店舗は長いこと改善もされず酷い状況で放置されてきたと見たため本部に責任がないとは言わせない。そして、店舗が多すぎて目が届かないなんて言い訳も却下。だったら本部で無駄飯喰ってる奴らの高給を下げて人増やさなくてはいけない。のれん分けして後は勝手にやれとは違うんですから、目が届かないならフランチャイズさせる資格がないんですよ。それとも、看板と商品は扱わさせてやるから後は勝手にしろという方針なのでしょうか。いや、のれん分けしたラーメン店とかのほうがよっぽど厳しく見張られてます。
「倉庫でタバコ吸っている奴がいるためか商品が臭い店舗がある」なんて本部であぐらかいてるも同然な連中にはわかるまい。 地球上で元から有り得る放射線量ですら大騒ぎになってる世間が、タバコ臭い牛乳パックとかアイスクリームを子供に買い与えると思いますか?放射線はわからんがタバコ臭いはわかるでしょ。認識の甘い経営者も多く、徐々にサイレントクレーマーとして客がいなくなるだけです。 そして東京23区内だが大通り沿いでもなく住宅地では深夜帯に営業の必要もなく、深夜に閉めたからと言っても24時間営業してる店舗に客を奪われる心配より営業自体が無駄なんだ。経営母体はフランチャイズ加盟店に強要する間違いを正せ!
母体をどつきましたが、フランチャイズ加盟した側の個人経営者の市場調査すらしないのは同情できません(私は調べるためにこっそり質問をすることがあるが、競争店を知ってたら答えられる)。このような状態なのですから、母体におんぶに抱っこ経営なんてやってられる訳がありません。調査や営業助言が手ぬるいとは指摘したが、住民並の市場調査なんてできるはずがないのです。
住んでなくても調査方法によっては状況判断できるくらいの情報を掴むことは可能です。それすらできなかったから母体組織が無能と判断した。ある程度を店主に頼むとして担当者が年1回まる1日張り付いても二百数十店舗は対応。いわゆる「できる」店舗に助けは不要だから全て調査する必要もなく、全体1万店舗あったとして危機的店舗対応のために何十人も必要とは思えない。商品の販売数はデータでわかるが、毎日の現場の動きを掴むのに配送係が使えそうだ。「数字」では見えないものとして、倫理的や法的にどうかは知らないが防犯カメラに映ってきたのはその店の状況を把握する上で相当な情報源になる。
いくらコンビニが価格競争をやってないと言っても、別の店で割り引きキャンペーンをやってたら客としてそっちに行く。系列店全体のキャンペーンは事前に知ることができるだろうが、固有店舗による日々の動きは実際に競争店に行かないと掴めない。例えば横に100円ジュースの自販機があるのに同じ商品を120円で売ってたら誰が買うでしょうか。買うのは気づかない奴だけです。賞味期限に拘らない私は見切り商品として早朝に割引になるのを狙うことがあります。毎回売れ残る商品もそこでわかり、商品がなさすぎる訳でもないのに発注してるのは失敗でしょう。
値下げキャンペーンなど都市部のビジネス街のコンビニだったら即時に対応策を打ち出しますが、どうにも住宅地の経営者は市場調査もせず、対応の意味を理解してないよう。まあ、大手のコンビニほど問題があると指導を受けるまで値下げ販売を認めなかったので対応できなかったのもある。
コンビニの売れ行きが上がっているのは、ものすごく価値がある訳ではなく他が自滅してるだけ。低水準な味の加工食品を提供しておきながら近くにコンビニや大型スーパーマーケットができたのを経営難の理由にしてきたのが従来の商店街なんだが、自分がどんな所で、どんな水準の物を売ってるか調べたこともないのでしょう。コンビニ経営者だって調査すべきであって、この調査は母体がやってくれないので加盟店側でやらなくてはいけない。現状では競合店ができたら対処できず客足を落とすことになるでしょう。
第三者で商店経営と何の関係もないが、ここからの教訓は大きい。
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