2014-08-21 Thu
例によって新聞ネタだが、下田方面でのケーブルテレビ局にて東京キー局の再送信を今月末(または9月末)で終了するとあり、私としては南伊豆で東京の放送が送信されてたことにビックリだった。この件で、新聞は異色文化と表現してたが私は情報格差と呼んできたこと。長野の知り合いが昔から東京のテレビは全部見えると言ってたのを思い出し、尋ねてみると最近終了したとの回答があった...地デジになるまで申請していれば通ってたことが地デジ化したらダメになり、猶予期間をもってして今の時期に全国的な再送斬り(狩り)が始まったようです。
同様に熱海でも聞いたことがあるが、ケーブルテレビ経由ではなく単独受信できるところと、できないところがあるとのこと。ようするに山の斜面の東側だと隠れて受信できないが、西側や海越えな網代とかなら神奈川県の送信所の電波を受信できるということだろう。もし、伊東くらいまでに住んでいたら限りなく努力する。最強のパラボラ型UHFアンテナを装備するだろう…それくらいすることだ。熱海と伊東の停波は未定だそうだが静岡県である以上は心しておくべきでしょう。
私が熱海の物件を調査していたとき、伊豆急ケーブルは想定せず神奈川県の中継局を受信できる場所であった。よってアンテナを向けてないマンションは論外(ベランダ自己設置は住民組合に規制を受ける場合がほとんどだから)。それで一軒屋を探せば場所が悪すぎて生活が犠牲になる。生活と考えた場合は重要な点である。今はいいよね、ラジオはお金払えばインターネット上で聞けるし、新聞もお金払えばネット上で読める。テレビもロケーションフリーなる機器(受信圏に拠点必要)があれば不便であるものの一応見ることはできる。
生活圏として熱海より三島のほうが暮らしやすいために通勤者が多いとされてる。多くは静岡県内だろうが、新幹線通勤の高額交通費が許されるのは相当価値のある人だけだろうし、何も東京ばかりが勤務地ではなく神奈川県だってあるのだから別段遠距離ではない。三島から平塚なんて千葉から東京に出てくるようなものである。だから完全な静岡圏内である三島から関東圏内への通勤者に比べ、テレビという情報では東伊豆のほうが有利だったわけか。
地域には地域に精通した報道があるから必要な人もいるが生活圏に関わりない選択となっている。
再送信を認めない理由は、著作権がどうのというより地方局を守るため。だからお金を払ってもケーブルテレビ局に再送など認めない。地元のCMもあるし、大部分においてキー局番組の放送では広告費のおこぼれも頂戴して生きてるのが地方局だ。
東京の番組を見るという行為で古くは、(複製ビデオ販売は違法であっても)固有な録画代行という「作業の代行」にすぎない業者まで摘発されたくらいだから恐ろしいほどの権力である。自分の機械を置くなら便利屋に頼むのと同じと考えられるから恐るべき最高裁判決(公衆送信権の誇大解釈)だと考える。ということは機材渡して便利屋さんに録画してきてと頼むのも違法行為でないとおかしい。それが違法であるはずがない。利権がらみだと何かチカラまでねじ曲げて動かしてしまう恐ろしさを感じる。
過去に地方の友達の家にビデオデッキを送り、お互いに宅配してた努力からも現地域の方々が受信しようと試みるのは理解できる。なぜなら再送信されるような地域の一定層は関東へ通勤しているのであって異文化などではないのだから。東京のテレビっても関東に異文化圏はいくらでもあり関東だから群馬の山奥でも東京と同じである。関東隣接地域で打ち切られるのは住んでる場所が悪いと言ったら論議は終わるのでそれをしてはいけない。ケーブルテレビの対応地域もだが、行政区(住所)で切られるのはおかしい。そのくせ元は電電公社だったかNTTのサービス区分は住所と関係がない。
ロケーションフリーなる機械がソニーから発売されてるが、それで米国における録画機裁判を思い出した。あの勝利がなかったから今の日本は片羽もがれて家電進化も遅れたのではないかと。いつの時代もだが既得権益にすがる時代遅れがいるものだし、前記事のよう放送と芸能音楽界の癒着は恐ろしいものがある。独禁法に抵触するであろう事業がまかり通ってたり、もろもろ放送事業が真っ当だとは思えない。
情報の格差が狭まればわざわざ都会に出てくる必要がない。これによって地方経済が保たれるとは考えなかったのか!地方政治家が高速道路を整備するとか大きな口を叩いた結末は客が来るより流出だったよう頭は良くないようだ。地方報道の必要性はあるだろうし、反面、公衆電話を守るために携帯電話を規制するかのごとく全力で守る姿勢は何かおかしい。
技術発展が全てと言う気はないが、
守るものを間違えると日本の発展を阻害することになりかねない。
この記事に対するコメントの受付は終了しています。
コメント
先頭へ △