2015-07-08 Wed
お得な切符ということで「湯河原・真鶴・箱根パノラマパス」というのがある。これを無視していたのは通年販売じゃなく期間販売であるのと、「湯河原・真鶴パス(廃止)」があったり、「箱根旅助け」があるから。そして、湯河原から元箱根のバスが1日1便という無意味さからであった。熱海から元箱根へのバスも使えるので比較のために取り上げてみよう。<湯河原・真鶴・箱根パノラマパス>
利用期間: 2015年7月1日から2015年10月1日(2日間有効のためで販売は9月末まで)
フリー区間:
JR東日本 小田原~(東海道線)~熱海~(伊東線)~来宮
箱根登山バスおよび伊豆箱根バス 真鶴駅~ケープ真鶴
伊豆箱根バス 湯河原~元箱根
伊豆箱根バス 熱海~元箱根
料金: 大人2,600円、小人1,300円
東京 山手線内から土日祝だと「休日お出かけパス」との組み合わせて5,270円となるが、これだと範囲は違うものの小田急グループの箱根フリーパスより魅力がない。(天災なので大涌谷の問題は除外)
JRの小田原から熱海は410円で、乗り降り自由だと言われても旅行者は乗り降りしないだろうし、「箱根旅助け」と比べて割高感がある。既存の周遊券を考えると、湯河原地区で使えたJR東日本による「湯河原・真鶴パス」が廃止されたほうが問題だ。上記に書いたように、奥湯河原から北の箱根方面へは1日1便(1往復)しかないので、湯河原宿泊で湯河原へ直接戻ってくるバスがない。どうしても湯河原に泊まりたいと思わなければ熱海のほうが交通の便が良い(元箱根へのバスは冬4往復、それ以外は8往復)。
→ 箱根旅助けを使ったときの記事(当ブログ)
個人的に比較してみて何がお得なんだと疑問しか浮かばなかった。伊豆箱根バスもフリー区間が全面運休しないと払い戻しの対象にならないし、その場合も740円しか返金にならない。このフリー区間はどうみてもバス運賃のほうが高いわけで、JR東日本が販売するからってもそれはおかしい。これを使っても、十国峠ケーブルカーにも遊覧船にも乗れないんだから、どう転んでもJRだけが儲かる仕組みに思えてくる。
バスも遠くて片道1,290円で、乗り降り自由と言われても絵に描いた餅のよう便数がない。普通に運賃を支払ってもたいして損しないわけ。改めて考えても想定される利用方法で何が得なのかわからない。2日間有効なのは箱根旅助けも同じだから連日同じよう往復するとか無理に乗ればお得とかいう言い分は利用者として意味がない。こんな訳のわからない切符は廃止して、東日本大震災を機に廃止しやがった「踊り子箱根フリーきっぷ」を復活させたらどうなのか!
→ 【踊り子箱根フリーきっぷ】を使ったときの記事(当ブログ)
「湯河原・真鶴パス(2014年に廃止)」は小田原から奥湯河原と往復する手段として大変お得なものだった。お年寄りな方々ほどだと思うが、切符は目的地まで先に買ってしまうという風習みたいなものがありそう。だから割引切符で繋ぐなんて考え方にはならないのだろう。言うまでもなく、ちょくちょく売れ行きが悪いとか理由を持ち出すのだがJRの宣伝不足によるものだ。路線上の地元と違ってJRは普通に乗ってくれたほうが儲かるんだから宣伝にチカラが入るわけがない。
バス料金が高いから奥湯河原て竹筒にろうそくを入れた照明を並べたのを見に行くとき使いたいと思ったら廃止されてた。私が使ったのは小田原・熱海を2往復したときだけ。昼と夜の花火まで時間が空きすぎたから小田原のおでん祭りに行った。青春18きっぷでも持ってない限り、こうした移動も出費が増すこととなった。何か催しの間が数時間もあるってよくあるので、時間つぶしの移動だけでお金つかちゃって何も買う気がおきなくなったりする。
下衆の勘ぐりでなければ良いのだが、なんで来宮までなんだろう。注釈に謎の文書があって
JR線及びバス路線「真鶴駅~ケープ真鶴」は運行不能による払戻しを行いません。
(全面的な運行不能を除く) JR東日本
ここを多く旅してればわかるが、根府川あたりで強風によって止まることがよくあるだけに、崖崩れとかで止まっても不思議ではない。そこでこの条文があれば伊東線が走ってたら払い戻さなくて済むんだよ。
小田原→来宮なら熱海と同じ料金だからだが、JRの収支としては来宮だろうが伊東までにしても違いは出ない。この切符を買って来宮から伊東方面に乗り越す奴が大勢でてくるとは思えないから。
→ JR東日本 > 駅・鉄道/旅行・観光 > きっぷ案内 > おトクなきっぷ > 湯河原・真鶴・箱根パノラマパス
(下層のページは時期が変わるごとに変更されるのでリンクしていません)
→ 伊豆箱根鉄道グループ > バスのご案内 > お得なフリークーポン > 箱根旅助け
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