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ぶろぐん

ちょっと待った!デニムとジーンズ
 テレビ番組の内容を確認する検証作業において、ネット上では製造及び販売店だって思い込みの情報しら持ってないのに適当な事を書いているくらいだから何が真実かという確証は得られないのだが、デニムはフランスのニームで生産された生地、ジーンズはイタリアが発祥だとの過去のテレビ。何が正しいやら...

 そんなところ、2015年11月24日放送 TBS「所さんのニッポンの出番」では、デニムが生地で、ジーンズは製品であると示されたが、前々から語っているように今のテレビは再検証が必要なだけに信用ができない。こんな近代の名称なんてのに諸説ありますなんてことはないだろうから、過去と今回の放送、どちらか、もしくは両方が間違っていることになる。

 イタリアのジェノヴァ地方から輸出されたから言語の流れから 英語のjeans になったと説得力のある情報からすると、結局は生地である。ただし、生地だと複数形にはならないので、パンツだからこそ jeans になっているのでは。そうも説明しないテレビ番組はロクでもない。ここまで調べてこそ勘ぐれるようになったのだから、番組だけ見てたら嘘の方向に思い込みが発生する。

 更に今回の番組内容を追うと、シルクデニムとかウールデニムとかの表現が出てくるが serge de Nimes という語源からすると明らかに用法が間違っている。別番組で「京都で作った野菜は全て京野菜」だと言われてたよう、フランスのニーム地方で作ってもない生地はデニムではないってことになる。分かってしまうと「中国産 和牛」みたいな筋の通らない名称となってしまう。

 伝わる段階の言葉の変化にてアメリカに英語として伝わった denim からしたら正しくなるという面倒くささ。jeans も英語と化したので、どの時点から始めるかが言葉の説明の焦点だろう。

 和製英語問題で書いたように過去より日本にも勘違い外来語は多いから責められないのもあるし、逆に言われたらお前らだって本来の意味から遠ざかって使ってるだろと言い返してやることもできる。

 そんなことで、先日の「ニッポンの出番」は英語になった近代で時間を止めて説明しており、本来の意味まで掘り下げずに語ってしまったようだ。言葉だと、みんな間違った意味で使ってればそれが正しいのかもしれないが、その間違えを広める原因もテレビであるだけに迷惑なことである。

総合的な結論として「所さんのニッポンの出番」での適当な説明は問題ありだ。

 本件に限らず近年の問題からテレビはそのいい加減な制作方針、制作会社によって全ての情報に信憑性をなくしてしまったのだ。頼むからその企業で聞いてきたからって正しいと思い込んでそのまま放送するのだけはやめてくれ。そして、確証を得るまで調べてから放送していただきたい。小さい注釈を出しても一人歩きしてしまうことが多いので、制作時点で誤解を生まないよう頭を使わなくてはならない。
この手の番組で予算の使い方が間違っているのは出演者にお金がかかって調査にお金が回らないこと。

 japan-glishネタではないが、レパード のことを レオパード とか発音するし(knifeをクナイフと言うようなものだが、ローマ字読みしたがる日本人の典型か)、それ以上に数々の意味不明用語を使う服飾業界の笑い者 どうにかして欲しい(悪の根源はファッション雑誌かも)。格好付けてカタナカ使ってるはずが、一番の大笑いものであり、世間に迷惑だということを自覚したほうが社会のためじゃないかな。


 どうやら デニム ってのは世界的にすべった言い方らしい。単にフランス産「生地」の名称が具体的に「製品」を指すよう使われる。海外のとある衣料ウェブサイトの説明を拾ってみると英文で、

"denim" originated from a French material.
"jeans" were born in America.

と書かれていたが、世間ではもはやデニムってのが新しい意味に変わってしまったからでしょう。英語には疎いが外国の記事へのコメントを読んでいると、デニムとジーンズの使われ方がよくわからない。あっちでも間違ってるってことでは?

ともかく日本ではデニムもジーンズも知ったかぶりにて間違って使われていることに違いはないでしょう。

| emisaki | 23:57 | comments (0) | 大衆媒体::テレビ |
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