2015-12-11 Fri
東芝がテレビ自社生産から撤退すると報道され、即座に、様々な可能性を検討中とのコメントが出たようだが、不正会計よりずっと前から製品と市場を通して見えている客としては離れていた。半導体部品など直接市場ではないものは不明だが家電製品としては良くも悪くも見えていた。その販売の悪い部分がわかってる側にとっては、お得で使い捨てには重宝していたのだ...これは消費者として東芝を見放す前だから数年前のことである。東芝のテレビを買うのに最適だったのが型落ち(新型が発売され旧型)の商品を買うことで、量販店でなければ暴落と呼べる値段で買うこともできたのだ。他社では暴落というまでは落ちず市場から消える。これが倉庫型販売店や激安通販を監視していると新型が出るごとにあったため別段急ぐ必要もなかった。
東芝だけではないが、消費者として捨て値をうまく利用させていただいた。
日本中で考えたら少量なのか不明だが、よく通る道の近くに通信販売な店舗が何軒があって買わないときでもよく見てた。季節ごとに1店舗に山積になってるのを見て、そこから売価を調べているとメーカーごとの違いってのも見えてくるもので、ソニーやパナでは起きない売価の暴落が東芝では起きていた。
損してなければいくらで売ろうとも自由なのだが、無言にも販売価格設定の圧力ってのは聞く話だし、オープン価格なのに量販店の表示価格が全く同じなのが状況証拠としてある。たまに事件化するが、多くのメーカーで体質化してるように長き多く消費者をやってると感じる。ずっと疑いの目で見なければいけないのは、過去、常連の店で家電じゃないが電子計算機!?な某社からいくらで売れとファックスが来てるのを見せられたことがあるが、それは違法でしょ。守らないと商品を卸さないということをされるのだから、在庫処分できちゃう企業のは激安通販ほど扱い安いのもある。もし、それが企業を守っていたのなら正攻法ですべきだ。
経費からメーカーの儲けを加えた適正価格が消滅し、チェーン店で巨大化した販売店はメーカーと立場が反転した。ポイント10%とか普通の商売なら おかしい 数字。だから近年は値引きじゃなく、値引かれることを前提に元値がついているんじゃないかと思うこともあり、流通に落胆。
東芝は在庫管理ができてなかったのか、他のメーカーは値が落ちないようにしていたのか? これで思い出した。あるメーカーが激安販売を見つけて買い占めた話。そうまでして価格を維持したかったわけか。それが正解だとすると、東芝は商売が失敗していたことになる。
客として見放したのは、バグと故障の多さから
リモコンが混信しないようにテレビ録画機は4社くらいあるのだが、そのなかで圧倒的にバグったのが東芝だった。RD-X6, X7, X8、どれも東芝タイマーのごとく保証中および保証が切れたくらいに壊れたのがDVDドライブ。テレビ録画機としてDVDドライブほとんど使わないので、通電しているだけで壊れるようだった(中を開けてDVDの電源止めると動かないし、DVD壊れてもHDDだけとしても動かなくなる)。他にも故障で捨てたが、ハードディスクだけ取り出して今でも使ってる。
バグに関しては何ページにも渡って報告できるほどあった。予約録画をする基本すら動作しないこともあったし、複数のメーカーを使ってるからゆえに問題の多さを比較できた。東芝のレコーダーは機能が多すぎたからだと思われるが、だからって許されることではない。結局、見放すまでバグは取れなかったし、1~2世代古くなると更新されなくなる。
そこから全メーカー品に対してリセットがしやすくなってる機種を警戒するようになった。そう決まってるとも言えないのが、ハードウェア的にソニータイマーとか言われたことがあるが、うちの統計だとソフトウェア的にハングアップとかしないからリセットボタンの世話になったことがない(動作障害は見つかるけど)。東芝の場合は1週間に何度もリセット(電源ボタン長押し)の世話になってたし、録画したのが消えたりしていた。多用していたからだが、それが言い訳にはならない。
日本国内において10年ほど前から経費節減ってことで検品作業が疎かになってしまったのだ。私がプロだから発見しているのではなく、そこそこ使ってれば発見できることまで見つけられなくなってしまった。デバッグってのは使う側にどこまで深く迫れるかが重要なので、作る側はその点で素人であるし製品に熟知してるから不適格。人件費が安いって外国で検品やると恐ろしく酷い結果になる。
経営陣が「明日の幸せより目の前の銭」な方針を立てていると、「信用」というカネで買えないものを失ってしまう。大きなカネ勘定しかできない連中にはこれがおわかりでない。元の話題に戻ると、客として10万円のを3万円で手に入れてしまうと心理的に次に10万円は出せなくなるんだ。そう考えると、卸してしまえば関係ないのにメーカーが販売価格を維持させたい理由も見えてくるが、最初から適正価格じゃないから問題が起きるのではないか。
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