「住みたいまちランキングの罠」なんて書籍を出している奴が恐ろしく都合の良いデータの出し方をしていた。神奈川県川崎市、東京都足立区、東京都武蔵野市を比べているのだが、突っ込まれるのを見越してか川崎市の特殊性を避けるべき分割したデータを提示してるものの足立区と武蔵野市は一緒くた。というより分けたデータがないのだろう。

　ネット上で公開されてるのは統計化されてるもので詳細な資料は何万円かで売られているはずです。それを入手して詳細を調べたり、実際の町を十数日と観察した結果なのかも尋ねたいところ。頭脳労働でも以前は都内をうろちょろしてましたからね。更に営業マンのほうがもっと体感で知ってるのではないかと思うが、同族だと目が曇るという問題があり、どこまで見通せるか。


　ちょうど良かったのが静岡県の遠江国（遠州）と呼ばれた地域の同県内におけるガラの悪さとやらの裏付けを取ったからで、最新データは示されてないのだが平成25年で刑法犯認知件数の低下は全国に比例しているだけなので「率」としては変わらず、浜松市で語るなら窃盗が異様に多い。まさに「（遠江）遠州 泥棒、駿河 乞食、伊豆 餓死」を物語っていた。当然だが中心である静岡の犯罪は多いが町の規模を合わせて再考すれば浜松のほうがヤバイ。交通マナーの悪さからも刑法犯認知件数に入らない連中を浮き彫りにする必要がある。


　さて、川崎市、武蔵野市、足立区の件だが生活圏と市町村の境界線は一致してるとは限らない。武蔵野市に隣接する小金井市は数値でみれば犯罪発生率は上（悪）であるが武蔵野市のほうが繁華街を抱えている。住みたいまちランキングで吉祥寺と出てるから、繁華街の率が高く狭い武蔵野市を扱ったと考えられる。もし俺が着目するならば小金井市のほうだろうね。

　取り上げた書籍の筆者による「センセーショナルな報道が犯罪報道がまちのイメージを錯覚させる」ならば、吉祥寺、少年２人組（１名が外国籍）、強盗殺人、その他もろもろの罪状は衝撃的であったから吉祥寺のイメージは悪くなっていて当然であるが、なぜかそうなっていない。
＜追記　2020年3月23日： 吉祥寺で殺人事件、タイ国籍の母親が自分の子2人を殺した。＞

　今は少子化と年代の違いにより犯罪の傾向が変わってきた。池上彰が「昔は殺人事件がローカルニュースだった」とテレビ番組で語っていた違いに加え、例えばストーカー殺人とか新たに陰湿な凶悪犯罪へ変わったことにより新たな事例ほど報道が強くなるため件数以上に目立つようになった。

　だからって犯罪が減っていると言うのは実に早計であって、私が警察官を叱り飛ばすように警察官自体の“地方症”化が進み、悪事を悪事とも思えなくなった街中のロクな仕事をしない警察官が犯罪検挙数、犯罪認知件数を減らしているのだ。

　前から現実を示してきたとおり、私が小さい頃は何も悪いことしてないのに職務質問を受けた。今はクソガキの犯罪（軽犯罪）を目の前にしてスルーするのが街中の警察官のすることで、警察官「通称 お巡りさん」自身が違反だらけなので他人のことを言える資格を失った。

　日本全国の傾向として「オレオレ詐欺」のように特殊犯罪にシフト、それらを根こそぎ逮捕することもできず、軽犯罪を無視して重犯罪者へと進める おバカな警察の現状は犯罪検挙数（犯罪認知件数）が下がる一方なのだ。数字しか見えない阿呆はどう思うか知らんが件数の減少は安全になったからじゃない。小悪党が捕まらないを意味する。

　ということで足立区の刑法犯認知件数が減ってるなんて実に馬鹿馬鹿しいデータである。なせならその変化は日本における件数と比例しているだけ。本当に書籍を出す専門家なのか？自分の主張に都合の良いデータの見せ方をしてるならテレビ番組制作で言われる問題と同じではないか。


　自由が丘（東京都目黒区）が職場だった頃に横浜中心地に加えて川崎駅の中心街はちょくちょく行ってたが「人間のガラが悪い」としか感じなかった。歌舞伎町や六本木より “すさんだ” 怖さで、横浜市なら一部に浄化作戦が入った関内駅近くのそんな地区と似ている。駅の西側を覆い隠したところで問題は駅の東だからな。

　川崎市は東京都の縮図のような町だ。工場地帯、企業施設、風俗繁華街、ドヤ街、外国起源の人が集まる地区、臭いものに蓋をしたような再開発商業施設、開発年代の古い新興住宅地、近代の新興住宅地、新川崎や武蔵小杉に見られる「塔」のように都市生活不適合者の巣窟の一つである。だからって武蔵野市も足立区も大きな違いはない。古くは集団就職から移民による人口ドーナツ化現象で畑や野っ原が次々と宅地化されたところだ。

　電車関係の開通年からも舎人ライナー、つくばエクスプレスと年代は新しいが、私の人生で語れるほど畑に工場か。そりゃあ、大正、明治と戻れば東京だってほとんど野っ原だがな。あとからなのに武蔵小杉（神奈川県川崎市）のほうが先に話題になったが、北千住（東京都足立区）、南千住（東京都荒川区）も工場が移転した跡地に「塔」が乱立したことで都市生活不適合者が集まり町の人間が様変わり、風変わりしてしまった。

　出版筆者自らがデータを出しているが、川崎市川崎区と東京都足立区の刑法犯認知件数率は同じだ。武蔵野市のほうが多いが大差ない。元々は丘とか小山だった川崎市の住宅街を含めた結果、薄めてしまって武蔵野市のほうが犯罪率が倍だと言ってるだけ。

　犯罪の地域や系統が異なるだけで「川崎市はガラが悪いは完全なる誤解」に対して激しく反発しておきたいが、川崎や赤羽を代表とし他にもいる大量チャリカスの犯罪行為にみられるよう、それが悪事と思えない同族には見えるものが見えないのだろう。縦長で区域内がまるれ違う川崎市は、まとめて語ってはいけない場所である。

参考として面積と人口（2020年1月1日）の資料
・川崎市　面積144.4平方キロ　人口1,531,646人
・武蔵野市　面積10.98平方キロ　人口148,350人
・足立区　面積53.25平方キロ　人口683,365人

　刑法犯認知件数は、その地域で起きた事件であり、どこの誰かが起こしたかは載ってない。最重要は数値で表せない町の構造と人間。治安の善し悪しとガラの善し悪しは違うと語るが、犯罪率が少ない方向へ持ち込み、ガラの悪い地域に住みたいんでしょうか？

　川崎市がお得な街なんて訳のわからないことを書くから言いたくなるが、間違った見解を正すとしれば「ヤベぇー川崎より武蔵野市のほうがもっとヤバイ」である。少しの例を出すのもなんですが、スクールバスを待つ主に子供が襲われた無差別殺人はどこで起きましたか？ 登戸駅の近くですよ。 水害で話題になった武蔵小杉だが、古くから住んでいる人に言わせれば私が過去に書いたのと同じ、タワマン建つところロクな人間集まらず。都市生活不適合者＝集団生活不適合者は自分は真っ当だと思ってるだけなのです。それもガラが悪いとしたい。

　住みたいまちランキングなんて価値なしってだけなら賛同するが、激しく反発したくなる内容だった。個人的にずっと上位にいる町の住みにくい真実を知ってたからね（私の個人名で職場として借りてた）。住みたいと思ってるだけのランキングなんだから日本テレビ「ボンビーガール」で、代官山、恵比寿で家賃５万円なんて、とんでもない事を言う連中のような現実も知らない妄想でしょ。

見知らぬ土地の思い込みはある。当人が生まれ育った土地のほうがよっぽど危ないのに東京が怖いなる発言を多く聞くが、個別の半グレが暗黒面に落ち、類は友を呼ぶかのごとく集まりが変えたんだと激しく言いたい。


確かにデータが示すこともあるが、データにのぼらないことのほうが多くなった。
刑法犯認知件数なるデータよりも、「捕まらない住民の質」をもってして判断すべきである。


※ 「住みたいまちランキングの罠」に対して異議あり

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