2020-07-16 Thu
→ Canon > ミラーレス デジタル一眼カメラ EOS R52020年7月9日発表のEOS R5/R6の仕様書を見て気になったのだが宣伝に類する記事を読んでも不安は払拭しなかった。基本的に各部の電源を落とす機構は組み込まれてるとは思えない。
機能が多い機種のほうが消費電力は大きくなる。たとえばビデオカメラ選びのとき売価では2~3万円しか違わないと言っても基本性能が同じなら避けるのはSDI出力やXLR端子マイク部の消費電力が高いからだった。
動画に転用してきた昔と違って動画が当たり前の今ならイメージセンサーの設計時に動画と静止画にて動作を変える設計が組み込めなかったのか。また、パソコンのCPUならやってるが、スリープせず待機状態で消費電力を落とす機構は組み込まれているのか? イメージセンサーかDIGICなど処理チップ、どっちが消費電力に大きく関わるのか。このあたり写真雑誌の記者では思いつかないのか技術者対談でも聞いたことがない。
撮影枚数において EOS R5 仕様では、
「常温(+23℃)約220枚/低温(0℃)約200枚 ※フル充電のバッテリーパックLP-E6NH使用、ファインダー、[なめらかさ優先]設定時」
と書かれていた。 EOS R6にすればと思うが、
「常温(+23℃)約250枚/低温(0℃)約250枚」
にしか増えない。
これはニコン Z7
「ファインダーのみ使用時:約330コマ、画像モニターのみ使用時:約400コマ(CIPA規格準拠)」
の3分の2、それでかキヤノンは同形状で充電池の容量を増やしている。LP-E6(1800mA/h 8,500円税抜き定価)は10年以上と馴染みの充電池であるが LP-E6N(1865mA/h 8,500円) と変わっていての LP-E6NH(2130mA/h 11,000円) と前回より増えたものの革新的ではない。そのままだと撮影枚数200枚を割り込んでしまうからだろう。
それって下手をすると秒20コマとやらにて3秒連写を3回くらいやったら電池切れの数値。
現実は電源の投入時間のほうが問題のため電子シャッターの連写なら1000枚くらい撮れそうだけどね。だから動物が来るのを待つとか粘って撮影するスタイルだと何枚も撮れずに電池が切れちゃうってことなのだ。
ニコンはデジタル「一眼レフ」機によるミラーレス状態となる常にライブビューとした場合の撮影枚数を公表していないがニコンD850ではCIPA規格にて1840枚、キヤノンで古いが手元の資料で EOS 7D は1000枚、ライブビュー撮影にて230枚となっていた。性能をアップしたが消費電力は同等に抑えてあると見るべきだが、公称1000枚は旅行なら1500~2000枚は撮れるのだが、撮影まで手間取ってもほとんど電気は食わない「一眼レフ」に比べてミラーレスでは常時高い消費電力のため逆に撮影枚数が減ってしまいそう。本体は薄く軽くはなったがバッテリーが増えて意味なしか。
EOS R5 の動画撮影においての表記は「常温(+23℃)合計約1時間20分」と書かれており、ここで注意すべき点は「合計」である。なぜなら他で連続撮影時間は発熱によって制限されてしまい8K~4Kにて約20~30分と欧州の税金による「とばっちり」制限が仮になかったとしても越えた録画ができない。
このあたりはμフォーサーズで制限なしのパナソニックのほうが有利だが、Lマウントの35mmフルサイズ DC-S1R だと、たった15分のためキヤノンのほうが少し上回った。素人はダラダラ撮影だが、プロに昔から要求されてる最低の連続録画時間は20~30分。
尚、そろそろ消えたかと思ったのだが、まだ「30分未満制限」は残っていた。だからカメラ本体を冷却しても30分を越えた録画はできない。短時間でも停止する必要がある。
ずっと疑問なのだが、ビデオカメラはデジタル化して本体が持てなくなるほど熱くなっても録画を続けることができるが、なぜデジタル一眼カメラの動画モードは数分でも温度上昇にて録画を止められてしまうのか? 可動部が多いため金属の膨張でもあるのかと考えても写真じゃないからシャッターは動かさない。ビデオカメラだって絞りにズームと駆動部はある。
現行ミラーレス機においてバッテリーの減りが早いなる話はあるのだろうか。
<追記 2020年7月17日:
EOS R5 | 動画撮影に「温度上昇にともなう撮影時間の制限」の項目が追加されてる。
理由について「CMOSセンサー及びキーデバイスを保護するため、ボディ内部の温度が上昇した場合には、動画記録を停止し、カメラをシャットダウンする仕様になっています」と記載されてるが、それらは映画用ビデオカメラでも家庭用ビデオカメラでも同じことが言えるので、写真機を動画撮影に使うには何か大きな問題を抱えている。
業務用は放熱機構が組み込まれているが家庭用には組み込まれていない。発熱量が違っても容積も違うため家庭用ビデオカメラでは夏場なんて持っていられなくなるほど熱くなる。特に放熱にも使われてるアルミダイキャストと接続している底面の三脚座(もしくはネジ穴)部分の温度がすごいことになってた。
ビデオテープ時代においてHDV機でもベータカム(HDCAM)もテープは大丈夫かって環境でも動作することができたが、それらに比べるとデジタル一眼(レフ)カメラは通常の写真撮影ですら熱に弱い。それを感じたのは2005年、真っ当なデジタル一眼レフカメラを初めて買った Nikon D2X で真夏に連写しながら撮影していたところ動作しなくなった。隣にレンズまで全く同一の人がいたのだが同じように動かなくなった。最上位モデルであったのに「熱暴走」してしまったわけ。
台場だが海風もなくヒートアイランド現象の真っ只中にいたのだが、2005年7月に発売されたばかりのSONY HDR-HC1は何の問題もなく動いた。その後もD2Xでは何度も熱暴走に悩まされた。
今でも変わらないと思うが、動作保証温度は摂氏0~40度でしかない。百葉箱みたいな人が生活してる場所から現実離れした観測地点で40度を何度も超えてきたわけで、天気予報中継で照り返しの地面では夏の砂浜や自動車の中のように軽く50度を超える。強制冷却機能を実装するか、天体観測用のカメラがあるなら真夏用のカメラがあったもいいのではないか。
設計条件が時代遅れなのではないか。
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「常温(+23℃)約220枚/低温(0℃)約200枚 ※フル充電のバッテリーパックLP-E6NH使用、ファインダー、[なめらかさ優先]設定時」
と書かれていた。 EOS R6にすればと思うが、
「常温(+23℃)約250枚/低温(0℃)約250枚」
にしか増えない。
これはニコン Z7
「ファインダーのみ使用時:約330コマ、画像モニターのみ使用時:約400コマ(CIPA規格準拠)」
の3分の2、それでかキヤノンは同形状で充電池の容量を増やしている。LP-E6(1800mA/h 8,500円税抜き定価)は10年以上と馴染みの充電池であるが LP-E6N(1865mA/h 8,500円) と変わっていての LP-E6NH(2130mA/h 11,000円) と前回より増えたものの革新的ではない。そのままだと撮影枚数200枚を割り込んでしまうからだろう。
それって下手をすると秒20コマとやらにて3秒連写を3回くらいやったら電池切れの数値。
現実は電源の投入時間のほうが問題のため電子シャッターの連写なら1000枚くらい撮れそうだけどね。だから動物が来るのを待つとか粘って撮影するスタイルだと何枚も撮れずに電池が切れちゃうってことなのだ。
ニコンはデジタル「一眼レフ」機によるミラーレス状態となる常にライブビューとした場合の撮影枚数を公表していないがニコンD850ではCIPA規格にて1840枚、キヤノンで古いが手元の資料で EOS 7D は1000枚、ライブビュー撮影にて230枚となっていた。性能をアップしたが消費電力は同等に抑えてあると見るべきだが、公称1000枚は旅行なら1500~2000枚は撮れるのだが、撮影まで手間取ってもほとんど電気は食わない「一眼レフ」に比べてミラーレスでは常時高い消費電力のため逆に撮影枚数が減ってしまいそう。本体は薄く軽くはなったがバッテリーが増えて意味なしか。
EOS R5 の動画撮影においての表記は「常温(+23℃)合計約1時間20分」と書かれており、ここで注意すべき点は「合計」である。なぜなら他で連続撮影時間は発熱によって制限されてしまい8K~4Kにて約20~30分と欧州の税金による「とばっちり」制限が仮になかったとしても越えた録画ができない。
このあたりはμフォーサーズで制限なしのパナソニックのほうが有利だが、Lマウントの35mmフルサイズ DC-S1R だと、たった15分のためキヤノンのほうが少し上回った。素人はダラダラ撮影だが、プロに昔から要求されてる最低の連続録画時間は20~30分。
尚、そろそろ消えたかと思ったのだが、まだ「30分未満制限」は残っていた。だからカメラ本体を冷却しても30分を越えた録画はできない。短時間でも停止する必要がある。
ずっと疑問なのだが、ビデオカメラはデジタル化して本体が持てなくなるほど熱くなっても録画を続けることができるが、なぜデジタル一眼カメラの動画モードは数分でも温度上昇にて録画を止められてしまうのか? 可動部が多いため金属の膨張でもあるのかと考えても写真じゃないからシャッターは動かさない。ビデオカメラだって絞りにズームと駆動部はある。
現行ミラーレス機においてバッテリーの減りが早いなる話はあるのだろうか。
<追記 2020年7月17日:
EOS R5 | 動画撮影に「温度上昇にともなう撮影時間の制限」の項目が追加されてる。
理由について「CMOSセンサー及びキーデバイスを保護するため、ボディ内部の温度が上昇した場合には、動画記録を停止し、カメラをシャットダウンする仕様になっています」と記載されてるが、それらは映画用ビデオカメラでも家庭用ビデオカメラでも同じことが言えるので、写真機を動画撮影に使うには何か大きな問題を抱えている。
業務用は放熱機構が組み込まれているが家庭用には組み込まれていない。発熱量が違っても容積も違うため家庭用ビデオカメラでは夏場なんて持っていられなくなるほど熱くなる。特に放熱にも使われてるアルミダイキャストと接続している底面の三脚座(もしくはネジ穴)部分の温度がすごいことになってた。
ビデオテープ時代においてHDV機でもベータカム(HDCAM)もテープは大丈夫かって環境でも動作することができたが、それらに比べるとデジタル一眼(レフ)カメラは通常の写真撮影ですら熱に弱い。それを感じたのは2005年、真っ当なデジタル一眼レフカメラを初めて買った Nikon D2X で真夏に連写しながら撮影していたところ動作しなくなった。隣にレンズまで全く同一の人がいたのだが同じように動かなくなった。最上位モデルであったのに「熱暴走」してしまったわけ。
台場だが海風もなくヒートアイランド現象の真っ只中にいたのだが、2005年7月に発売されたばかりのSONY HDR-HC1は何の問題もなく動いた。その後もD2Xでは何度も熱暴走に悩まされた。
今でも変わらないと思うが、動作保証温度は摂氏0~40度でしかない。百葉箱みたいな人が生活してる場所から現実離れした観測地点で40度を何度も超えてきたわけで、天気予報中継で照り返しの地面では夏の砂浜や自動車の中のように軽く50度を超える。強制冷却機能を実装するか、天体観測用のカメラがあるなら真夏用のカメラがあったもいいのではないか。
設計条件が時代遅れなのではないか。
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