2020-08-12 Wed
週刊ダイヤモンドのオンライン版が海水浴場ランキングを出している。コロナ禍だけに環境省の資料だけで読み解くもので以前にテレビ局が海水を採取して検査に回した結果とは異なる。よって環境省の調査対象外は載らない。伊豆半島に目を向けてみるが、何か恐ろしい結果というか、不思議な結果が出ている。それ以外にも記事の順位に疑いの眼差しを向けたくなってきた…
→ DIAMOND online > 水が汚い海水浴場ランキング2020【全333カ所・完全版】
→ DIAMOND online > 水がきれいな海水浴場ランキング2020【全450カ所・完全版】
不思議な結果とは近場で大きな違いがあり、汚いと綺麗の両方に同じ地名が現れる。下田市で言えば、綺麗な16位に白浜大浜があり、少し南の外浦や九十浜は同率94位にもなってしまうが地図を見れば納得できる。
外浦や九十浜は入り江になっており海水の流れが悪いからってことなんだろう。波が穏やかで穴場だったと考えるには早かったが、これは綺麗なほうの順位で比べてるから大きく違いはないが、同じ下田市でも鍋田浜は酷い順位ではないがワーストのほうに入ってしまってる。
しかし、謎なのが入り江でもなく吉佐美大浜海水浴場がワースト325位で、繋がってる入田浜はベスト16位。海流があると思えるのは吉佐美大浜と入田浜の間には岩が残ってる。これは細かい海流を知って民家の排水、河川を見てゆくとなんとなく予測が付く。ワーストに入ってないが弓ヶ浜の順位は低い。
ちょっと待てよ 何かおかしいぜ
ダイヤモンド記事 汚い順位 315位 熱海サンビーチ(熱海市) 数値 最小~最大(平均)
2019年 大腸菌(個/100mL) <4~4(4) / COD 1.1~1.4(1.3)[mg/L] / 透明度 >1~>1(>1)[m] / 水質 A
2018年 大腸菌(個/100mL) <2~<2(<2) / COD 0.6~0.8(0.7)[mg/L] / 透明度 >1~>1(>1)[m] / 水質 AA
2017年 大腸菌(個/100mL) <2~<2(<2) / COD 1.1~1.1(1.1)[mg/L] / 透明度 >1~>1(>1)[m] / 水質 AA
ダイヤモンド記事 きれい順位 94位 長浜(熱海市) 数値 最小~最大(平均)
2019年 大腸菌(個/100mL) <2~6(3) / COD 1.3~1.3(1.3)[mg/L] / 透明度 >1~>1(>1)[m] / 水質 A
2018年 大腸菌(個/100mL) <2~<2(<2) / COD 0.6~0.7(0.7)[mg/L] / 透明度 >1~>1(>1)[m] / 水質 AA
2017年 大腸菌(個/100mL) <2~<2(<2) / COD 1.3~1.4(1.4)[mg/L] / 透明度 >1~>1(>1)[m] / 水質 AA
※ 大腸菌:ふん便性大腸菌群数 数値は環境省によるもの
この数値からすると熱海サンビーチが汚い315位で、長浜が綺麗の94位の意味がわからない。重み付けが納得できない。知ってるところで比べると何か現実に合致してない感じがするのだ。
参考として、2019年 数値 最小~最大(平均)
井田 大腸菌(個/100mL) <2~3(<2) / COD <0.5~<0.5(<0.5)[mg/L] / 透明度 >1~>1(>1)[m] / 水質 AA
大瀬 大腸菌(個/100mL) <2~<2(<2) / COD <0.5~<0.5(<0.5)[mg/L] / 透明度 >1~>1(>1)[m] / 水質 AA
平沢 大腸菌(個/100mL) <2~<2(<2) / COD <0.5~<0.5(<0.5)[mg/L] / 透明度 >1~>1(>1)[m] / 水質 AA
ほかにも非常に悪いと思われる場所で大腸菌を気にするならば今回、記事でワースト1になってる愛知県 りんくう海浜緑地の2019年データは 2以下、ところが愛知県 大野は 36~940 で、2018年を見れば りんくう海浜緑地 も数値は跳ね上がってるが同時に大野も多い。年ごとに増減するが、そこを10年前まで掘り下げると、私にはどうみても「りんくう海浜緑地」より「大野」とやらのほうが悪いようにしか見えないのだ。
もちろん古いデータに意味があるかは考えどころである。ずっと綺麗や反対に汚いが何年も続いていれば過去のデータに意味はないが、変動があるならば過去のデータにも意味がある。最悪を争ってる地域には変動が見られるから過去3年間では総合評価としては狂うであろう。
長い目で見て変化した過程も判断材料として必要。
当たり前だが、最も必要なのは現在のデータ。でも基準ギリギリな場所で毎朝採取して検査して今日は水質が悪いので遊泳禁止ですなんて聞いたことがないから年に1度か2度しか検査してないでしょ?
記事の各項目から一括りにする点数の重み付けは正しいのだろうか、私には疑問だ。そして汚いが333、きれいが450カ所も出すことによって相互に突き抜けてしまわないだろうか?それが大丈夫だったとしても 2019年で 819カ所 しかないわけで上からと下からで計783カ所も決めてしまうと、汚いの下位(綺麗寄り) と 綺麗の下位(汚い寄り) は拮抗するのに、どちらの発表に含まれるかで大きく印象が変わってしまう。
意図的でなかろうとも手抜き調査がマスメディアお得意の印象操作と言われても文句が言えない。
伊豆で比べてるが近隣では湘南や房総のほうが汚い
伊東オレンジビーチや熱海サンビーチは元々は遊泳禁止場所で人工ビーチのために防波堤を作った代償として水の流れを悪くして周辺人口も多い町だけに水質を悪くする要素は固まってる。だから同じ熱海市で人工海岸な長浜海水浴場のほうが水質がほんの少しだけ綺麗であるが、それで「汚い」と「きれい」の側に別れるとは信じがたい。
熱海から伊東は沖合に出ない海水浴場としては似たり寄ったりで本当に綺麗を求めるなら南伊豆か西伊豆の不便な場所まで行くしかないからね。大腸菌とかじゃなくても砂が舞ってるのではない透明度の悪さは汚いという印象を持つ。私としては感じる匂いも重要な判断材料だが COD とやらに含まれるのか?
汚いの最下位(良いほう)、きれいの最下位(汚いほう)と近くなる方を比べてみた。
ダイヤモンド記事 汚い順位 332位 千本浜(静岡県沼津市) 数値 最小~最大(平均)
2019年 大腸菌[個/100mL] <2~140(35) / COD 0.5~0.6(0.6)[mg/L] / 透明度 >1~>1(>1)[m] / 水質 A
2018年 大腸菌[個/100mL] <2~9(4) / COD 0.5~0.7(0.6)[mg/L]/ 透明度 >1~>1(>1)[m] / 水質 A
2017年 大腸菌[個/100mL] <2~2(<2) / COD 0.5~0.6(0.5)[mg/L] / 透明度 >1~>1(>1)[m] / 水質 AA
ダイヤモンド記事 きれい順位 447位 おわし浜(島根県出雲市) 数値 最小~最大(平均)
2019年 大腸菌[個/100mL] <2~<2(<2) / COD 1.9~2.8(2.2)[mg/L] / 透明度 >1~>1(>1)[m] / 水質 B
2018年 大腸菌[個/100mL] <2~<2(<2) / COD 1.6~2.6(1.9)[mg/L] / 透明度 >1~>1(>1)[m] / 水質 AA
2017年 大腸菌[個/100mL] <2~<2(<2) / COD 1.4~2.8(1.9[mg/L] / 透明度 >1~>1(>1)[m] / 水質 AA
※ 大腸菌:ふん便性大腸菌群数
ざっと日本中を見比べると年ごとに特定の地域に悪い結果が出てる。この傾向を平均化させるには環境省にて現在得られるデータを全て平均化する必要がある。最低限で10年分の平均化は必要である。探ったところ、都合良く計算できるデータ(CSV形式)は2003~2019年まで得られる。
→ 水環境総合情報サイト > 水質調査データ ダウンロード > 水浴場水質測定データ
それで沼津市の千本浜をずーっと遡るんですよ。2019年に検出された大腸菌のデータは2018年以前には全くない。よって2020年(令和2年)のデータが必要だが今年は新型コロナウイルスの蔓延にて測定しない。
時期による汚さは土地柄まで追ってみないと強いことは言えない。高度成長期に汚くて今は綺麗なところもあるだろうし、今のほうが住居が増えて汚いところもあるだろうからね。お金儲けではそこまで探る気はないだろう。ということは不正確だってことじゃないのかい?
週刊ダイヤモンドランキングは細かいデータを並び立ててる割には大雑把にしか信用できない。
環境省のデータは得られたので自分で判断しよう。しかし環境省にも疑問がある。
「細かいことが気になってしまうのが、僕の悪い癖 ©杉下右京」 なんでね。
環境省は(評価)判定基準に関しては記載しているが採取方法については掲載されていない。ようするに採取方法について、範囲があるため複数とは思うが採取日は同じ日である。採取場所も海水面か水深 何cmなど記載が見当たらない。同じ人が日本中を回ってるとは到底思えず決めごとがないと怖い。採取地点も緯度経度が時分秒まででGPS精度より低い。狭い海水浴場もあれば広いところもある。採取場所を等分にしたりしているのだろうか?
情報通でもない限り出てこないヒリゾ浜は「水がきれいなのに人が少ない海水浴場」なら南の離島に並び最上位だろう。秘境であり、船でしか行けないことで人数制限もされる。直接太平洋に向いてないから大波を避けることができた上で強い海流が流れる地形になってる。
それは河川の河口部に泥が堆積しないように人工的に流れと同じ方向に堤防を作り、川幅を狭くして流れを早くするのと同じ効果を大根島がやってる。田子瀬浜も多くを人工的な堤防で止めてしまってるが狭く開いた部分の海流が早いことが衛星写真でもわかる。淀まないのが良いところだろう。
昔から伊豆半島は回りきっているので東伊豆より西伊豆のほうが綺麗なのだが岩場ばっかりなんだよね。上位に沼津があるってよりも海水浴場としては確立しておらず調べないところに綺麗な場所があるんだよ。
雑誌新聞系ネット記事への一般論:
自業自得で信頼性を失って収益が減少し、題名と違う話を展開したり、反日極左に転んで正しい分析もできなくなった某経営者向け雑誌があるが、そういうのを経営者が読んで信じたら日本沈没だってように、どうにも紙媒体の人達は電子媒体という「似て非なるもの」を理解せず転落。紙の延長線上に考えてしまったのが大失敗だろう。裁判所、いわゆる法律適用まで同一視してる馬鹿さ加減だからな。固定電話(有線)が携帯電話(無線)に変わったのが、もはや同じ電話じゃないように大違い、別物だと理解してない。
なぜ、こんなに質が落ちたかだが、例えば紙媒体しか理解しないなら宣伝として留まっていれば良いものをゴシップ系の下衆な週刊誌なんかが通称「コピペ記者」なるド素人を採用したことにより、周辺もつられてネットに記事を掲載しないと出遅れると強迫観念が加速した。それによってネット記事の低予算化により質がとんでもなく落ちてしまったと推測できる。雑誌本体の記事も低下した。金額(報酬)以上の仕事はしないし、テレビでやってることを書くだけの「コピペ記者」は採用されたら何百円だと言われてた。
インターネット上にはマスメディアの名の下に出てる記事に対し「もっとマシなアプローチの仕方があるだろ」と言いたくなることで溢れかえってる。そこへ正しく読み解いて考えたり変だと思うわけでもない「読解力を失ったガキども」が寄って集って「読んでもない」「読めてもない」段階で文句を付けるから、記事のほうも低次元な奴らに合わせようとしてる怖さを感じるのであった。傾向として若年層の脳みその腐り加減は twitter や LINE で示され、あれ以上の長さを考えることができなくなった。大多数が速読ができる子と真逆を突っ走ってる。
能動的な脳ミソは減退し受動的な構造へと変わってしまったとは考えられないだろうか? 受け入れられるため順位を並べ立ててるだけで分析においては非常に少ない。ごちゃごちゃ書いても頭がご不自由になって読んでもらえなくなったから。だからって何かとランキングだが順位だけでは見誤るのだ。なぜなら物事には理由が大切だから。
【基となる情報があるところ】
→ 環境省 >> 水環境の保全 > 水浴場の資質調査結果
→ 環境省 > 水環境総合情報サイト
【関連記事】
→ DIAMOND online > 水がきれいなのに人が少ない海水浴場ランキング2020【全202カ所・完全版】
→ じゃらん > 全国のビーチ・海水浴場ランキング2020
→ 楽天トラベル > 日本国内の綺麗な海・絶景ビーチ32選
【関連投稿(当ブログで紹介)】
→ 海水透明度ランキング@さまぁ~ずの神疑問 (2018/08/04)
≪ 続きを隠す
ワースト1位 愛知県常滑市 りんくう海浜緑地 ※参考悪い中では良いほうであるが、綺麗と比べてみる必要があった。
ワースト268位 伊東市 伊東オレンジビーチ(いとうおれんじびーち)
ワースト311位 下田市 鍋田浜(なべたはま)
ワースト315位 熱海市 熱海サンビーチ(あたみさんびーち)
ワースト325位 下田市 吉佐美大浜(きさみおおはま)
ワースト331位 沼津市 島郷(とうごう)
ワースト332位 沼津市 三津(みと)
ワースト333位 沼津市 千本浜(せんぼんはま)
水が汚い海水浴場ランキング2020【全333カ所・完全版】より関連箇所抜粋 (※1位が最も汚い)
→ DIAMOND online > 水がきれいな海水浴場ランキング2020【全450カ所・完全版】
ベスト1位 沼津市 井田(いた)
ベスト3位 沼津市 大瀬
ベスト3位 沼津市 平沢らららサンビーチ
ベスト6位 沼津市 御浜(みはま)
ベスト16位 東伊豆町 熱川YOU湯ビーチ
ベスト16位 下田市 白浜大浜
ベスト16位 下田市 入田浜
ベスト20位 下田市 多々戸浜
ベスト24位 下田市 田牛
ベスト30位 松崎町 雲見
ベスト32位 下田市 白浜中央
ベスト32位 西伊豆町 田子瀬浜
ベスト39位 河津町 今井浜
ベスト65位 熱海市 網代温泉(あじろ)
ベスト81位 南伊豆町 弓ヶ浜
ベスト94位 熱海市 長浜
ベスト94位 下田市 外浦
ベスト94位 下田市 九十浜
水がきれいな海水浴場ランキング2020【全450カ所・完全版】より関連箇所抜粋
不思議な結果とは近場で大きな違いがあり、汚いと綺麗の両方に同じ地名が現れる。下田市で言えば、綺麗な16位に白浜大浜があり、少し南の外浦や九十浜は同率94位にもなってしまうが地図を見れば納得できる。
外浦や九十浜は入り江になっており海水の流れが悪いからってことなんだろう。波が穏やかで穴場だったと考えるには早かったが、これは綺麗なほうの順位で比べてるから大きく違いはないが、同じ下田市でも鍋田浜は酷い順位ではないがワーストのほうに入ってしまってる。
しかし、謎なのが入り江でもなく吉佐美大浜海水浴場がワースト325位で、繋がってる入田浜はベスト16位。海流があると思えるのは吉佐美大浜と入田浜の間には岩が残ってる。これは細かい海流を知って民家の排水、河川を見てゆくとなんとなく予測が付く。ワーストに入ってないが弓ヶ浜の順位は低い。
ちょっと待てよ 何かおかしいぜ
ダイヤモンド記事 汚い順位 315位 熱海サンビーチ(熱海市) 数値 最小~最大(平均)
2019年 大腸菌(個/100mL) <4~4(4) / COD 1.1~1.4(1.3)[mg/L] / 透明度 >1~>1(>1)[m] / 水質 A
2018年 大腸菌(個/100mL) <2~<2(<2) / COD 0.6~0.8(0.7)[mg/L] / 透明度 >1~>1(>1)[m] / 水質 AA
2017年 大腸菌(個/100mL) <2~<2(<2) / COD 1.1~1.1(1.1)[mg/L] / 透明度 >1~>1(>1)[m] / 水質 AA
ダイヤモンド記事 きれい順位 94位 長浜(熱海市) 数値 最小~最大(平均)
2019年 大腸菌(個/100mL) <2~6(3) / COD 1.3~1.3(1.3)[mg/L] / 透明度 >1~>1(>1)[m] / 水質 A
2018年 大腸菌(個/100mL) <2~<2(<2) / COD 0.6~0.7(0.7)[mg/L] / 透明度 >1~>1(>1)[m] / 水質 AA
2017年 大腸菌(個/100mL) <2~<2(<2) / COD 1.3~1.4(1.4)[mg/L] / 透明度 >1~>1(>1)[m] / 水質 AA
※ 大腸菌:ふん便性大腸菌群数 数値は環境省によるもの
この数値からすると熱海サンビーチが汚い315位で、長浜が綺麗の94位の意味がわからない。重み付けが納得できない。知ってるところで比べると何か現実に合致してない感じがするのだ。
参考として、2019年 数値 最小~最大(平均)
井田 大腸菌(個/100mL) <2~3(<2) / COD <0.5~<0.5(<0.5)[mg/L] / 透明度 >1~>1(>1)[m] / 水質 AA
大瀬 大腸菌(個/100mL) <2~<2(<2) / COD <0.5~<0.5(<0.5)[mg/L] / 透明度 >1~>1(>1)[m] / 水質 AA
平沢 大腸菌(個/100mL) <2~<2(<2) / COD <0.5~<0.5(<0.5)[mg/L] / 透明度 >1~>1(>1)[m] / 水質 AA
ほかにも非常に悪いと思われる場所で大腸菌を気にするならば今回、記事でワースト1になってる愛知県 りんくう海浜緑地の2019年データは 2以下、ところが愛知県 大野は 36~940 で、2018年を見れば りんくう海浜緑地 も数値は跳ね上がってるが同時に大野も多い。年ごとに増減するが、そこを10年前まで掘り下げると、私にはどうみても「りんくう海浜緑地」より「大野」とやらのほうが悪いようにしか見えないのだ。
もちろん古いデータに意味があるかは考えどころである。ずっと綺麗や反対に汚いが何年も続いていれば過去のデータに意味はないが、変動があるならば過去のデータにも意味がある。最悪を争ってる地域には変動が見られるから過去3年間では総合評価としては狂うであろう。
長い目で見て変化した過程も判断材料として必要。
当たり前だが、最も必要なのは現在のデータ。でも基準ギリギリな場所で毎朝採取して検査して今日は水質が悪いので遊泳禁止ですなんて聞いたことがないから年に1度か2度しか検査してないでしょ?
記事の各項目から一括りにする点数の重み付けは正しいのだろうか、私には疑問だ。そして汚いが333、きれいが450カ所も出すことによって相互に突き抜けてしまわないだろうか?それが大丈夫だったとしても 2019年で 819カ所 しかないわけで上からと下からで計783カ所も決めてしまうと、汚いの下位(綺麗寄り) と 綺麗の下位(汚い寄り) は拮抗するのに、どちらの発表に含まれるかで大きく印象が変わってしまう。
意図的でなかろうとも手抜き調査がマスメディアお得意の印象操作と言われても文句が言えない。
伊豆で比べてるが近隣では湘南や房総のほうが汚い
伊東オレンジビーチや熱海サンビーチは元々は遊泳禁止場所で人工ビーチのために防波堤を作った代償として水の流れを悪くして周辺人口も多い町だけに水質を悪くする要素は固まってる。だから同じ熱海市で人工海岸な長浜海水浴場のほうが水質がほんの少しだけ綺麗であるが、それで「汚い」と「きれい」の側に別れるとは信じがたい。
熱海から伊東は沖合に出ない海水浴場としては似たり寄ったりで本当に綺麗を求めるなら南伊豆か西伊豆の不便な場所まで行くしかないからね。大腸菌とかじゃなくても砂が舞ってるのではない透明度の悪さは汚いという印象を持つ。私としては感じる匂いも重要な判断材料だが COD とやらに含まれるのか?
汚いの最下位(良いほう)、きれいの最下位(汚いほう)と近くなる方を比べてみた。
ダイヤモンド記事 汚い順位 332位 千本浜(静岡県沼津市) 数値 最小~最大(平均)
2019年 大腸菌[個/100mL] <2~140(35) / COD 0.5~0.6(0.6)[mg/L] / 透明度 >1~>1(>1)[m] / 水質 A
2018年 大腸菌[個/100mL] <2~9(4) / COD 0.5~0.7(0.6)[mg/L]/ 透明度 >1~>1(>1)[m] / 水質 A
2017年 大腸菌[個/100mL] <2~2(<2) / COD 0.5~0.6(0.5)[mg/L] / 透明度 >1~>1(>1)[m] / 水質 AA
ダイヤモンド記事 きれい順位 447位 おわし浜(島根県出雲市) 数値 最小~最大(平均)
2019年 大腸菌[個/100mL] <2~<2(<2) / COD 1.9~2.8(2.2)[mg/L] / 透明度 >1~>1(>1)[m] / 水質 B
2018年 大腸菌[個/100mL] <2~<2(<2) / COD 1.6~2.6(1.9)[mg/L] / 透明度 >1~>1(>1)[m] / 水質 AA
2017年 大腸菌[個/100mL] <2~<2(<2) / COD 1.4~2.8(1.9[mg/L] / 透明度 >1~>1(>1)[m] / 水質 AA
※ 大腸菌:ふん便性大腸菌群数
ざっと日本中を見比べると年ごとに特定の地域に悪い結果が出てる。この傾向を平均化させるには環境省にて現在得られるデータを全て平均化する必要がある。最低限で10年分の平均化は必要である。探ったところ、都合良く計算できるデータ(CSV形式)は2003~2019年まで得られる。
→ 水環境総合情報サイト > 水質調査データ ダウンロード > 水浴場水質測定データ
それで沼津市の千本浜をずーっと遡るんですよ。2019年に検出された大腸菌のデータは2018年以前には全くない。よって2020年(令和2年)のデータが必要だが今年は新型コロナウイルスの蔓延にて測定しない。
時期による汚さは土地柄まで追ってみないと強いことは言えない。高度成長期に汚くて今は綺麗なところもあるだろうし、今のほうが住居が増えて汚いところもあるだろうからね。お金儲けではそこまで探る気はないだろう。ということは不正確だってことじゃないのかい?
週刊ダイヤモンドランキングは細かいデータを並び立ててる割には大雑把にしか信用できない。
環境省のデータは得られたので自分で判断しよう。しかし環境省にも疑問がある。
「細かいことが気になってしまうのが、僕の悪い癖 ©杉下右京」 なんでね。
環境省は(評価)判定基準に関しては記載しているが採取方法については掲載されていない。ようするに採取方法について、範囲があるため複数とは思うが採取日は同じ日である。採取場所も海水面か水深 何cmなど記載が見当たらない。同じ人が日本中を回ってるとは到底思えず決めごとがないと怖い。採取地点も緯度経度が時分秒まででGPS精度より低い。狭い海水浴場もあれば広いところもある。採取場所を等分にしたりしているのだろうか?
情報通でもない限り出てこないヒリゾ浜は「水がきれいなのに人が少ない海水浴場」なら南の離島に並び最上位だろう。秘境であり、船でしか行けないことで人数制限もされる。直接太平洋に向いてないから大波を避けることができた上で強い海流が流れる地形になってる。
それは河川の河口部に泥が堆積しないように人工的に流れと同じ方向に堤防を作り、川幅を狭くして流れを早くするのと同じ効果を大根島がやってる。田子瀬浜も多くを人工的な堤防で止めてしまってるが狭く開いた部分の海流が早いことが衛星写真でもわかる。淀まないのが良いところだろう。
昔から伊豆半島は回りきっているので東伊豆より西伊豆のほうが綺麗なのだが岩場ばっかりなんだよね。上位に沼津があるってよりも海水浴場としては確立しておらず調べないところに綺麗な場所があるんだよ。
雑誌新聞系ネット記事への一般論:
自業自得で信頼性を失って収益が減少し、題名と違う話を展開したり、反日極左に転んで正しい分析もできなくなった某経営者向け雑誌があるが、そういうのを経営者が読んで信じたら日本沈没だってように、どうにも紙媒体の人達は電子媒体という「似て非なるもの」を理解せず転落。紙の延長線上に考えてしまったのが大失敗だろう。裁判所、いわゆる法律適用まで同一視してる馬鹿さ加減だからな。固定電話(有線)が携帯電話(無線)に変わったのが、もはや同じ電話じゃないように大違い、別物だと理解してない。
なぜ、こんなに質が落ちたかだが、例えば紙媒体しか理解しないなら宣伝として留まっていれば良いものをゴシップ系の下衆な週刊誌なんかが通称「コピペ記者」なるド素人を採用したことにより、周辺もつられてネットに記事を掲載しないと出遅れると強迫観念が加速した。それによってネット記事の低予算化により質がとんでもなく落ちてしまったと推測できる。雑誌本体の記事も低下した。金額(報酬)以上の仕事はしないし、テレビでやってることを書くだけの「コピペ記者」は採用されたら何百円だと言われてた。
インターネット上にはマスメディアの名の下に出てる記事に対し「もっとマシなアプローチの仕方があるだろ」と言いたくなることで溢れかえってる。そこへ正しく読み解いて考えたり変だと思うわけでもない「読解力を失ったガキども」が寄って集って「読んでもない」「読めてもない」段階で文句を付けるから、記事のほうも低次元な奴らに合わせようとしてる怖さを感じるのであった。傾向として若年層の脳みその腐り加減は twitter や LINE で示され、あれ以上の長さを考えることができなくなった。大多数が速読ができる子と真逆を突っ走ってる。
能動的な脳ミソは減退し受動的な構造へと変わってしまったとは考えられないだろうか? 受け入れられるため順位を並べ立ててるだけで分析においては非常に少ない。ごちゃごちゃ書いても頭がご不自由になって読んでもらえなくなったから。だからって何かとランキングだが順位だけでは見誤るのだ。なぜなら物事には理由が大切だから。
【基となる情報があるところ】
→ 環境省 >> 水環境の保全 > 水浴場の資質調査結果
→ 環境省 > 水環境総合情報サイト
【関連記事】
→ DIAMOND online > 水がきれいなのに人が少ない海水浴場ランキング2020【全202カ所・完全版】
→ じゃらん > 全国のビーチ・海水浴場ランキング2020
→ 楽天トラベル > 日本国内の綺麗な海・絶景ビーチ32選
【関連投稿(当ブログで紹介)】
→ 海水透明度ランキング@さまぁ~ずの神疑問 (2018/08/04)
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| emisaki | 2020-08-12 Wed 08:30 | 大衆媒体::新聞 雑誌系 |
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