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銀河英雄伝説リメイク版は、まるで宝塚。戦争など情勢を美化
 制度を改めよ、組織の大改革が必須ってのに微々たる値下げで誤魔化そうとしてるが、現代風に言えば消費者契約法違反と頼んでないのに時代遅れの法律にてふんだくられている以上は見るのを強引に探す一環として銀河英雄伝説も見てきたのだが、“だめだこりゃ ©いかりや長介” って感じ。

 深夜だろうとNHK教育が放送すると考えれば真っ当に描かれてるはずがなかった。と言うよりオリジナル版が忠実に描きすぎていたかもしれない。戦争作品なので流血どころか内臓が飛び出てるシーンまで忠実にアニメ化されていた。だからこそ女性には受け入れられないが作りとしては正しい。

 オリジナル版は人物像に関しても実に忠実だったが、リメイク版は美化っていう点で宝塚だ。この作品は宝塚歌劇団でも劇にされているのだが、それがアニメになった感じがリメイク版だった。登場人物をも美化してるから女性客を増やそうと画策したのだろうが、だとするとそこが大失敗の要因の一つ。そもそも女性が見ようとしたがる内容じゃないってこと忘れてる。

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 教育が必要な幼稚園児を現実逃避させ、おててつないで一緒にゴールするかのごとく現実から遠ざけること昔から実践してきたテレビ放送、そんな思想の塊なNHKがオリジナル版を放送するはずがない。だがリメイク版は、もう銀河英雄伝説とは言えない。

 オリジナル版は制作年が古いため、法的に何ら問題なくとも、表現の自由に相反してNHKや民放連が勝手に定めて年々と増えている禁止語句(通称 放送禁止用語)や表現規制によって放送できなくなってるだろう。戦争の悲劇を伝えているのに、そのシーンが規定に反するという馬鹿間抜けな取り決めでだ。

 NHKはリメイク版だろうと、このまま最後まで放送する気はないだろう。NHK教育にて数々の洋画も放送していたが最後まで放送したのってあるのか?おそらく短編だけであろう。私が知ってる時期のヤング・スーパーマンはシーズン1しか放送せず意味不明に終わったが、まるでDVD販売や有料ネット配信事業に誘う民間放送局みたい。だったら最初っから放送するなって言いたい。
 人気がないのでやめたってことなら都合が良いほうに答えが転ぶのだろうか? 本国でだが人気がなければシーン10まで作られませんよ。我々からふんだくってるカネがあるだけに何かと放送を決定する段階で調査が甘いのではないか。

 世間の反応を知らずに見て「なんじゃコレ」って感じたから調べてみたら案の定、「失敗」、「駄作」、「酷い」なる言葉が飛び交っていたように、民主主義的にも NO が突きつけられたと言ってもよいだろう。こうなるとNHKも放送は続けないだろう。

 日本人は外国みたい評判が悪ければ即座にやめて方針転換をする決断力がない。政治家や官僚、役人と同じで始めたら止められず、ずるずる最後まで作るしかないところがお馬鹿さんである。

 製造業にしても同じだが、市場調査能力が無能なほどまで落ちたってのに市場調査を疎かにするのが日本企業。これを通じて日本の駄目なところを教えてくれたってことなんだろうか? そんなわけない。失敗を許さないのが日本社会だから。犯罪は別として一度でも失敗したら落伍者のレッテルを貼られるのが日本なので失敗を認めなくなるし責任も取らない。

なぜ先にパイロット版を撒いて反応を見なかったのか? そういうのもできないんだよな。

収益を求めて美化したことにより我が人生のバイブル作品が汚されたようで悲しい。


 アメリカのテレビ局やハリウッド映画がネタ切れでちょくちょく日本作品を利用してきたが失敗ばかりであり、リメイクや実写化ってのは想像を越えた難しさがある。下手に修正しないほうが身のためなのだ。銀河英雄伝説は使用曲(クラシック)が重要だったのにリメイク版ではなくなってしまった。

 別件だが私はホルスト作曲“惑星”の木星(ジュピター)を先に聴いていたため、演奏家による違いを逸脱しすぎてる日本人による歌については拒絶反応が起きた。ビリージョエルの "This Night" とは異なり違い過ぎているからだ。その原曲であるベートーベン作曲ピアノ・ソナタ「悲愴」は「銀河英雄伝説-わが征くは星の大海-」のサウンドトラックに「出発前夜」として収録されCDは当家にもある。




 学生時代、はまったきっかけはOVA化以前にアニメ化の様子見として作られたと思われる「わが征くは星の大海」をレンタルで見たことにある。いままでのロボットアニメやウルトラマンなど人間のエゴ、勧善懲悪やらドンパチ映画とは一線を画する作品だったからドはまりした。

その後、VHS販売やWOWOWで放送されたことを知ったが学生には手が出せなかった。

 それで原作である小説のほうを読むことにしたのだが、これが10巻以上もあった(当時は外伝の全ては発刊されてなかった。最終的に本伝10巻、外伝9巻)。パソコン通信はあってもインターネットなんてない時代に1万円程度で買って読んで中古書店に流しても数分の1にしかならないため知り合いと読み回しの取り決めにて売り渡した。いま思えば「SF小説を通して社会を教えてくれた人生のバイブル」と呼んでいるだけに、お金があったら手元に置いておくべきだったと後悔した。

 個人的に原作から外れるにしても恥ずかしいので修正して欲しかったのは、イゼルローン要塞とトールハンマーである。それはデススターとデススター砲にほかならないからだ。


 STAR TREK:DEEP SPACE NINE (DS9) に見えた地球の背景が、DS9=沖縄(連邦の前線基地)/連邦=アメリカ、DS9に配備した戦艦名DEFIANT(挑戦的・傲慢)/フェレンギ=中国・朝鮮(嘘つき・男尊女卑)/カーデシア=ロシア・ソ連(冷徹・冷酷)とピタリと当てはまりすぎてた。

そのように銀河英雄伝説も地球の社会構造が見えた。

 「君主制」と「共和制」、それぞれの腐敗構造。特に政治家の腐敗として「ヨブ・トリューニヒト」。フェザーンの「ルビンスキー」を代表とする富と権力を得た人間たちの邪悪な企み。
 そして、現実社会で地下鉄サリン事件から白装束集団なる社会不安が続いた直後だったこともあり「地球教」なる不気味な集団が描かれているが自覚症状がないだけで正に地球教とはそんなのを信仰する未開人たる人間の恐ろしい思想。このように邪悪な世界、日本社会を小説を通じて教えてくれたと勝手に思っている。

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| emisaki | 2020-09-12 Sat 12:49 | 大衆媒体::テレビ全般 |