2011-11-18 Fri
11月18日 日本テレビ「news every.」映像から夏に収録されたものとわかる。何らかの都合で放送が今になったのだろうか。
じゃらんnetで宿泊プランを考え直しただけで前年比200%アップを達成した担当者が登場。熱海の大月ホテル和風館にお客さんを呼び込むための対応を行うようだ。震災後はいったんはゼロになったものの3月は5割減、4月は1割減、5月以降は平年並みだそうで、他業者からすると影響は少ないように見える。今後の集客につなげる方法が欲しいのだそうだ。
番組で取り上げられた流れに、勝手ながら私なりの考えを加えてみる
もう10年くらい前になっちゃうのか、あるコンビニエンスストアーがテレビCMで「地域一番店」を掲げましたが経営的には当たり前すぎて、これをテレビでお客様に向かって言うなんて恥ずかしいことである。CMはお客様向けなので作ってる部類がこれを知ってて企画したとは思えないが、フランチャイズ店舗が多いことを考えると、いくら組織が指導すると言っても個々の店主の経営能力が問われるので、ついでに基本を掲げなくてはいけない状況だったのかもしれない。
本題だが、news every.の特集では、
カギは “利用者側に立った宿” とのこと
当たり前すぎて笑った。 こう言われるには、当たり前ができてない証拠。じゃらんnet上でのクチコミから一つを取り上げ、「後で思い出せる料理がない」とのことで料理を改善してゆく流れがテレビで紹介された。
この宿ではないが私が感じた事を書くと、食事の内容もさることながら時間や配膳のタイミングを客に合わせられない。客のことより旅館の従業員が動くのに楽なシステムになってきている。宿泊施設の評価基準の項目に食事の時間が限定されすぎの旅館はよくないとされている。割と低価格な宿で食堂、バイキング方式なら何の問題もないが、一泊1万数千円以上と増すごとに許し難くなる。日本人はリストラを従業員を解雇することだと間違って捉え、実行してきたので何をすべきなのか見失ってしまった。よって、あらゆる業種が客に迷惑をかけるのを何とも思わなくなってしまった。
複数の要因から熱海の客は必然的に年齢層がぐっと上がってしまう。街中を歩いていればわかるが、すぐ近くの箱根とは平均年齢が違いすぎる。0泊1日というプランを仕掛けたのは誰か知らないが、都心から近く、疲れも残さないよう土曜日だけで帰ってくるようにしたのは都会の若手を考えたことだと思うが、私は箱根でもまだ遠いと思ってるので0泊プランは定着しないだろう。そういう意味ではロマンスカーで箱根より新幹線で熱海のほうが劇的に早く到着するが、熱海の頭の硬い連中が動き出すのは後手もいいところの乗り遅れ(なのに先行き不透明なネタにすぐ飛びついたりする)。どうであろうと客の立場を考えるのは今後も続けて欲しい。
私が指摘してきた中にあるが、旅館側は客のことを考えたようでも1対1という「一次元」の世界でしか見てないが、客は多くの旅館や観光地を二次元や三次元の世界で見て比較、選択しているということだ。そこで選ばれるには客と同じ目線にならなくてはいけない。ここを甘く思っている経営者が多そうなのだ。
クチコミの中のクレームは気づかせてくれる宝物であるにも関わらず、客が減ると隠蔽しようという向きすら多いのが現状である。評価は総合的に判断して決めている。私は過去の評価が悪くても改善されていれば商品は買うが、普通だったとして反応がなく対応が悪いような店の商品は買わない。それと同じ、建物が古いだの書かれてても、値段や風情、景色など判断材料はあり、基準は人それぞれである。何万円もの宿を渡り歩いてる人は1万円の宿にも手厳しいのだ。他人の評価というのはそこまで把握して取り入れなければいけないんだが、そこまで出来る人間が少ないから宿側もピリピリしているのだろう。
大月ホテル和風館だが景観の評価を避けて通ってるのがテレビの悪いところ。旧・大月ホテルを改装したホテルミクラスの裏手なんだからビルと斜面に囲まれてる。外を見ながらのんびり滞在型の宿ではない。自社ビルに文句のつけようがないが、高すぎるリゾートマンションによって影になり潰れていった旅館も多い。テレビで取り扱われるにも出資企業の臭いがするが、熱海を救うべきはもっと他にあるだろう。
建物に影響がない地域でも震災後に客がいなくなった4月の段階で廃業してしまう宿が多かったことから疑問に思っていたのだが、いろいろ探ってゆくと私が思った以上に資金的に耐えうるチカラを持ってないようだ。申し訳ない例えだが自転車操業に近い。だから資金繰りのできない小さいところから潰れていったのだろう。いわゆる風評被害もだが、社会構造も考えず不謹慎などとのたまった連中の責任も重いが、ゴーストタウンのようになった観光地の映像を流し続けてきたマスコミも同罪である。広まった自粛ムードを払拭するのにもマスコミのチカラは必要だったが、時に遅し、夏までにはかなりの宿が廃業に追い込まれていた。私は賢くいきたいが、世の中、そこそこ踊らされてたほうが経済はうまくまわりそうだ。
更なる縮小ムードが見えてきた中、今後どのような展開を見せてくれるだろうか...。
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本題だが、news every.の特集では、
カギは “利用者側に立った宿” とのこと
当たり前すぎて笑った。 こう言われるには、当たり前ができてない証拠。じゃらんnet上でのクチコミから一つを取り上げ、「後で思い出せる料理がない」とのことで料理を改善してゆく流れがテレビで紹介された。
この宿ではないが私が感じた事を書くと、食事の内容もさることながら時間や配膳のタイミングを客に合わせられない。客のことより旅館の従業員が動くのに楽なシステムになってきている。宿泊施設の評価基準の項目に食事の時間が限定されすぎの旅館はよくないとされている。割と低価格な宿で食堂、バイキング方式なら何の問題もないが、一泊1万数千円以上と増すごとに許し難くなる。日本人はリストラを従業員を解雇することだと間違って捉え、実行してきたので何をすべきなのか見失ってしまった。よって、あらゆる業種が客に迷惑をかけるのを何とも思わなくなってしまった。
複数の要因から熱海の客は必然的に年齢層がぐっと上がってしまう。街中を歩いていればわかるが、すぐ近くの箱根とは平均年齢が違いすぎる。0泊1日というプランを仕掛けたのは誰か知らないが、都心から近く、疲れも残さないよう土曜日だけで帰ってくるようにしたのは都会の若手を考えたことだと思うが、私は箱根でもまだ遠いと思ってるので0泊プランは定着しないだろう。そういう意味ではロマンスカーで箱根より新幹線で熱海のほうが劇的に早く到着するが、熱海の頭の硬い連中が動き出すのは後手もいいところの乗り遅れ(なのに先行き不透明なネタにすぐ飛びついたりする)。どうであろうと客の立場を考えるのは今後も続けて欲しい。
私が指摘してきた中にあるが、旅館側は客のことを考えたようでも1対1という「一次元」の世界でしか見てないが、客は多くの旅館や観光地を二次元や三次元の世界で見て比較、選択しているということだ。そこで選ばれるには客と同じ目線にならなくてはいけない。ここを甘く思っている経営者が多そうなのだ。
クチコミの中のクレームは気づかせてくれる宝物であるにも関わらず、客が減ると隠蔽しようという向きすら多いのが現状である。評価は総合的に判断して決めている。私は過去の評価が悪くても改善されていれば商品は買うが、普通だったとして反応がなく対応が悪いような店の商品は買わない。それと同じ、建物が古いだの書かれてても、値段や風情、景色など判断材料はあり、基準は人それぞれである。何万円もの宿を渡り歩いてる人は1万円の宿にも手厳しいのだ。他人の評価というのはそこまで把握して取り入れなければいけないんだが、そこまで出来る人間が少ないから宿側もピリピリしているのだろう。
大月ホテル和風館だが景観の評価を避けて通ってるのがテレビの悪いところ。旧・大月ホテルを改装したホテルミクラスの裏手なんだからビルと斜面に囲まれてる。外を見ながらのんびり滞在型の宿ではない。自社ビルに文句のつけようがないが、高すぎるリゾートマンションによって影になり潰れていった旅館も多い。テレビで取り扱われるにも出資企業の臭いがするが、熱海を救うべきはもっと他にあるだろう。
建物に影響がない地域でも震災後に客がいなくなった4月の段階で廃業してしまう宿が多かったことから疑問に思っていたのだが、いろいろ探ってゆくと私が思った以上に資金的に耐えうるチカラを持ってないようだ。申し訳ない例えだが自転車操業に近い。だから資金繰りのできない小さいところから潰れていったのだろう。いわゆる風評被害もだが、社会構造も考えず不謹慎などとのたまった連中の責任も重いが、ゴーストタウンのようになった観光地の映像を流し続けてきたマスコミも同罪である。広まった自粛ムードを払拭するのにもマスコミのチカラは必要だったが、時に遅し、夏までにはかなりの宿が廃業に追い込まれていた。私は賢くいきたいが、世の中、そこそこ踊らされてたほうが経済はうまくまわりそうだ。
更なる縮小ムードが見えてきた中、今後どのような展開を見せてくれるだろうか...。
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