2014-04-07 Mon
操作によってすぐ消えたため表示された文字は定かではないが、メモリー(半導体記録)方式ビデオカメラにて、ついに というか まさか の撮影データ消失事件が発生してしまった。録画停止ボタンを押した瞬間に何やらメッセージが出現し、あとで確認したら録画していた映像がなくなっていた...わたしが過去に関与していたビデオ制作業者は、この事態を恐れていた。ビデオテープであるならば、一部が欠落したとしても全体が消滅してしまうことがない。報道用ならば、さほど画質(映像の品質)に関わらないから録画方式よりも消えてしまう危険性があることから、メモリー記録よりビデオテープなHDVを使い続けてるのかもしれない。
先に、「本件の障害の原因は確定されていない」
メモリー故障の検出機構もしくは常に読み出し(ベリファイ)を行っているならば録画中にわかるわけで、録画終了時にエラーが出て録画したファイルが消滅するに至った理由がわからない。撮影中にエラーが発見できて後で消されるなら途中で止めるのが当たり前だから何か別の要因だと信じたい。
録画後にギガバイト単位に達する録画ファイルをチェックできる時間はないでしょう。すると今回の件はメモリーの障害じゃないのか?なら、もっとたちが悪いことになる。入院させる必要があるか判断が難しい。
私の記憶にある表示画面は取扱説明書およびソニーウェブサイトにない
一般に表示しないほど特殊か深刻だったのかな
今回の例は特例ではなく、写真でも発生しておりメモリーカードは使っているうちに不良な箇所が発生して写真が壊れているときがある。この発生率は値段に比例すると言ってもよいのではないかと思う。しかしビデオカメラの内蔵メモリーではどうしようもない。
写真の場合は1コマが壊れる程度で救われるため、オートブラッケットか連写していれば別のカットに逃げられるが、ビデオの場合は1カットが消滅してしまい写真のような逃げ道がない。映画のような作り物であるならば撮り直せば良いのだが、一度しかない事態を撮影中では無理。
メモリーカードでは不良部分が発見されると予備の部分に代替えされるか使用できなくする。JPEG記録の場合は画像再現のとき一部の欠落で済むことがあるが、RAW記録であると回復したためしがない。
予想した原因が同じであるならば、ビデオにおいても1つのファイルが消失することなく部分的に欠落するだけで、動画データがなくなってしまうことは防げる。ましてや通信のようなパケット構造の記録を行っていれば欠落部分を取り除いた回復は楽だ。
ビデオテープ記録であるHDVではメモリーよりも欠落頻度が高かった。そこで欠落(欠損)部分を切り捨てるためパケット構造の状態でカット編集ができるソフト(フリーウェア)には大変お世話になったものだ。MPEG-2TS専用だったが、AVCHDの登場によって海外で同種のソフトも生まれてた(TSSniper, TSCutterなど)
ただし、動画圧縮の構造上(Long GOP)連続性が保たれる必要があり無劣化でカット編集を行うと編集点付近で画面にノイズが出ることになる。民生品という建前上、知らない人たち向けにこうしたツールは提供できないし、クレームが来ないよう避ける傾向にあると思う。これが私にとっては大きなお世話で迷惑なんだ。(編集点付近だけ再圧縮してノイズが出なくする手段が提供されてる)
今回の障害の前を思い起こせば、内蔵メモリーを初期化する際に順当に進まず引っかかってる感じがした。
本件の障害が内蔵メモリーに不良箇所ができたからか確証はなく、別の障害による可能性もあるが、データ欠落部分のノイズ画面を見せるより1本消してしまうという選択をメーカーがしても不思議ではない。
設計思想の違いから余計なお世話をされるのを防ぐなら業務用機だろうか。内蔵メモリーは持たずに2スロットの同時記録に対応していたり、障害がでたときの対応が異なるかもしれない。
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