2014-07-26 Sat
既に今夏季に入ってからも花火大会のテレビ生中継は何度か行われており、ネット中継を含めると更に増える。放送方法については大きく分けて二つに分かれる。それはNHKみたいな純粋中継と、民放テレビ局が持つ病気が出る宴会中継方法である。テレビ中継がダメになる理由はわかってる...
【芸術観賞か宴会場か?】
個人的には、せっかくのテレビなのに現場で起きる雑音は聞きたくない。花火ずきから出ている意見で、どこどこは「みんな観賞してるからイイ」という意見がある。これは、宴会なんてバカ騒ぎがないことを意味しており、純粋に花火を楽しむことができるからだ。最中の宴会はBGM、BGVと勘違いしてる。宴会やるなら前後にやっていただきたいものだ。
花火ではないが、先日も観覧中にオヤジたちがビール飲んでて大迷惑だった。臭いとかから、海外から節度ある日本人の大きな汚点として “酒に飲まれる” 酔っ払いが問題になってる。世界的には屋外での飲酒は禁止が標準、海水浴場に例えれば「逗子」が世界基準に合ってるといえよう。
世界基準が正しいとは言い切れないが、酔っ払うということは「身の程知らず」、「自己の管理ができてない」ことを意味している。脱法(危険)ドラッグ摂取の結果と酒も同じで、日本は酔っ払いだから悪いことをしても許す訳のわからない風潮があるが、自らの責任で心神喪失となる酔っ払いがしでかす行為は平時より重罪となるのが普通である。
隅田川花火大会だって昔から宴会やってたが、それは他人に迷惑のかかる状態ではなかった。目の前の会場ではなく、交通規制がかかる自宅の前や屋上で独自に展開していて花火が見えるかどうか関係なし。この状態を理解せずに、あたかも当たり前のように印象づけてるのはテレビ中継と言え、この悪の原因は、
ビール会社がスポンサーだからだ!!
ビールなど酒の宣伝を番組中で行ったテレビ局が世間を悪い行動に走らせた。この 本末転倒 は本日の番組に冒頭から現れており、18時半から始まった番組はビールに合うおつまに探しで花火とは無関係。
前に花火芸術を映画に例えたが、映画館で酒盛りしている奴がどこにいるのか? ちょろちょろ出入りして、べちゃくちゃしゃべったら、どう思われるのか! これと同じであることが全くわかってない。
若年層のモラル低下、罪悪感の欠如についての現実を語ったが、それは道徳教育がなってなかったからの結果だからで、むしろ自己中と化しているのは爺さん婆さんのほうで他人のことなど考えもしない行動が目立ってきてる。
上野公園の桜と同じで隅田川花火大会も宴会場に差し上げますから、他では勘弁して欲しい。
【二種類のテレビ中継】
暗黒面なテレビ中継の筆頭はテレビ東京の隅田川花火大会。芸術性の高いのはNHK(衛星放送)の大曲である。上記で示したことが如実に現れている。同じ系列なJ:COM(ケーブルテレビ)でもこの違いが出た。足立の花火ではバカ騒ぎが展開され、葛飾の花火中継では純粋な花火中継が実現されていた。
前に指摘している邪魔な字幕、迷惑なナレーション、うるさい解説があるよう、視聴率という悪魔にとり憑かれている局ほど映像自体や現場に頼ることをしなくなり、逆に映像を汚すようになってしまった。不思議なことに見せるべきものの邪魔をしているのである。
だが間違ってないであろう点もある。本当に花火が見たいなら隅田川花火大会なんて見たくないからだ。
【全国リレー中継は?】
本日は、世間的に有名なのに花火ツウは見向きもしない隅田川花火大会がある。その裏には格の違う柏崎・桑名・長良川・真岡を含め、今年は大洗、大垣、浦安、立川、八王子、越谷、熱海、富津、安部川などなどと花火大会集中の第一週目である。
集中日は7月末~8月第二週の土曜日。固定開催日は曜日に関係ないが普通は土曜で、日曜の夜の開催は大多数のサラリーマンにとって迷惑だから開催日として選ばれないし、民意、周辺商店への波及効果としても土曜が適している。
来週は戸田橋の中継がテレビ埼玉であるかと思ったら今年はなくなってた。J:COMでは8月2日に松戸の中継がある。これらは花火というコンテンツではなく、地域からの収益で行ってると考えられるから「質」など関係ないのだろう。テレビ埼玉が花火よりサッカーを選んだのは放送権料を払っても広告収入のほうが上だから経営判断としては正しい。
花火番組として、くだらん宴会場を中継するなら地方を中継したほうがよいでしょう。今年のテレ東なら2時間半の枠をとってるが、実際の打ち上げは1時間ちょっとしかない。
花火は現地で見ることが第一だから宴会に怒っているのであって、多数向けの地上波テレビ放送にも適さないことはわかってる。テレビで行うなら衛星放送やケーブルテレビでのあり方を考えたほうがよさそうだ。
隅田川花火のテレビ中継にて「日本一」の言葉が何度か使われたが、そう称するならあまりにも視野が狭い。テレビ制作者の病気なところだが、私からしたら嘘でも彼らの見解として押し通せることはマスメディアとしての正論にされてしまう。そこには正義も客観的も存在せず。直接お金を払ってるメディアですらおかしなことを言うのだから、お金を払っては見てない放送局の本末転倒な制作方法は現在のテレビ制作の現実でしょう。
本末転倒: 良い番組を作って広告を得るではなく、先に広告主を得て番組中で宣伝やヨイショ番組を作る場当たり的。
結論として、各地の花火大会の良さは、知ってる人だけで隠匿しておきたい気分になるからテレビ中継なんてされないほうが良い。
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