2015-07-16 Thu
レンズとイメージセンサーの大きさの違いからデジイチ動画のほうが綺麗であることはわかってるのですが、手ブレ補正、オートフォーカスおよびカメラワークにおいてビデオカメラと比較できる段階にないのは動画専用のレンズがないことにある。既にハイビジョンでは4年前からデジタル一眼レフによる動画撮影を行ってますが、固定的な用法でしか使えない。レンズの操作だけで大幅なカメラぶれが発生させてしまうため、放送用ビデオカメラのレンズを操作したことがあるなら使い物にならない。デジタル一眼カメラの動画モードでは映画みたいな台本があって予め動きが決まってるような撮り方しかできないなら画質が良いのみで選ぶことはできない...パナソニックのフォーサイズ(DMC-GH4、G7など)のオートフォーカスはマシなほうだが、それでも本格動画対応したGH2と一緒に出てきた10倍ズームレンズから現在までの全てのズームレンズは静止画用であるため手持ちでズームリングを回すとカメラを大幅にぶらしてしまう。構造上の問題がゆえにビデオカメラ用の電動式ズームレンズのようになめらかに動かすのは人間業では無理。レンズ設計上の問題もあるため、フォローフォーカスのよう外付けの器具では根本的な解決にはならない。例えば、ズーム操作を行うのに全域で同じチカラによって回すことができないのが写真用のレンズである。特に安価でズームによって伸び縮みするレンズ。
<ローリングシャッター現象> 歪み
知り合いが、DMC-GH3, G7 と所有してるため撮影データを見ることができたのだが、雑誌に書かれないことでは G7の4K動画にてローリングシャッター現象が目立ったということだ。カメラを動かしたり、動いてるものが通り過ぎるのを撮影しなければ気づきにくいが、飛行機の離陸を追ってるシーンにて背景の建物が斜めに曲がっていた。これは自動車や電車が通り過ぎるのを撮影したら変形することを意味している。
海外リポートにてSONY α7R II(Super35モード)の4Kではローリングシャッターが気づかないレベルって話は1200万画素しかないα7Sでも発生していたから真偽は不明だ。そんな感じて最近発売と後発であり画素数の少ないパナソニックDMC-G7でニョロっと曲がってる映像は残念だった。値段が違うにしてもα7R IIは4200万画素でSuper35モードのクロップ状態でも読み出し画素数はDMC-G7の倍だから。上位機種のDMC-GH4なら良いのかと思って調べて見るとGH3からイメージセンサーの画素数は変わってないのにローリングシャッター現象が酷くなったとの比較映像がYouTubeにあった。
2014年発売、4KハンディカムのFDR-AX100もローリングシャッター現象が酷いと有名になり投稿映像を見たが、腐ってもソニーか、いまだに期待されてるがゆえの反応であって他社製品でも発生はしている。その歪みも同様な速度での動きだとハイビジョン(2K)なハンディカムでは目立たない。世間の素人じゃあるまいし原理上CMOSイメージセンサーのすべてで発生してることくらいはわかってますから論点は実用レベルかどうか。CCDは一般製品どころか4K/8Kでは放送制作機器からも消えてますから比較する意味がない。
2Kハイビジョンの頃は安価製品を除きイメージセンサーは6百数十万画素でしたが、4Kは1,890万画素と3倍になってるため、単板式だから3倍で読み出せないと歪みが目立ってしまう。高速読み出しのためイメージセンサーがデータが分割して読み出しに対応しているのを搭載してる機種だと歪みも分割されるためガタガタな映像になってしまうが、全体読み出しの高速化行ってるため歪みは目立ちにくくなっていた。
価格、消費電力、発熱などとの戦いが頭に浮かぶ。
高速に動いているものを撮影する派には4K動画は時期尚早であるといえる。
ほかにDMC-G7でのテスト映像にてわかったことは旧型14-140mmの10倍マイクロフォーサーズズームレンズと比べ、自社製のマウントアダプターを使用したフォーサーズズームレンズを装着すると画質がかなり落ちることがわかった。ニコンFマウントDX仕様の大口径レンズもマウントアダプターを経由するとワイコンを装着したかのよう全体が甘いぼやけた映像になっていた。高いレンズでもマウントアダプターを経由してしまうと残念な結果になりそうだ。
ということで、現状ニコンもキヤノンもデジタル一眼レフで4K動画には未対応のため、こちらがパナソニックなどマイクロフォーサーズを買うならレンズごと買い直す必要がある。
記録メディアも定まってないが、放送業務で使われてるXQDがメモリースティックの二の舞を演じそうに見えてきたため、その開発に加わってるSanDiskすらCFast2.0がデファクトスタンダードになると思ってる感じがしてる。高額なCFast2.0カードの値下がり次第では高画質対応とCFカードからの移行が進むかもしれない。比較的値段が安くて速度が耐えようともペラペラなSDカードは物理的に危険すぎる。CFカードは最初から強く、小さいから邪魔だとも感じたことがない。
過去のハイビジョン動画への対応からして1~2年したら入門機であるEOS Kissにすら4K動画モードが搭載されてしまうでしょう。家庭用ビデオカメラと同じ録画で30P 100Mbps/60P 150MbpsならSDカードでもなんとか耐えるんでしょうが、デジタル一眼カメラであるから画質を上げるとなると記録メディアはどうなってしまうのだろうか。
<価格推移>
SONY FDR-AX30(ビューファインダーなし)のほうが、ついに8万円を切って夏のボーナス支給前より下がった。競争が進んだことで一通り買われて売れなくなったと思われる。FDR-AXP35は現在の最安値が9万7千円で両機種に一時期2万円差があったのも縮まった。そしてこの前の書き込みで5千円の差があった茶色と黒色の差も千円となり、買ってみて嫌になったとき中古で出すにしても黒色のほうが高値になるから茶色を選択する理由がなくなってる。太陽光の反射も白色じゃなければ同じようなもんだろう。
プロジェクター機能なんて不要だが、ビューファインダーのあるなしは太陽光下では重要になり、液晶モニターに小さい枠をつけた程度では視認性の向上は限定的だ。ビューファインダーを使ってスポットフォーカスやスポット測光をどうするかだが、きっと民生機だから両方を使うなんて許さないだろう。可能でも禁止にするはずだ。可能だとすれば液晶画面を映す側に向けたときだけである。
<FDR-AXP35 / FDR-AX30 メモ>
・4K録画中は映像の外部出力はできない。上位機種AX100でも不可 … 外部モニター意味なし
・AX100発売後に購入者が酷いと言い出したローリングシャッター現象が同様にあり
ハイビジョン ハンディカムより目立つ。だが、パナソニック同等製品よりは少ない。
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