2009-09-02 Wed
8月28日に花火とは関係なく市内を散策した。子供の頃から相当な回数で連れてこられたため、それなりに土地勘がある。子供の好奇心から裏道まで通っていた。散策して過去に見えた景色、この多くが失われたと言っても過言ではないでしょう。町として生き残ってゆくためにリゾートマンション化、そして東京のベッドタウンへの道を頭ごなしに悪いと言う気はない。でも徐々にその流れがわかってくると正しい戦略をとったのか大いなる疑問である。
温泉街としての衰退の原因はいくつか考えられるでしょうが、行政、宿の経営者、このどちらも客のことは見えなかったと考えるのが筋でしょう。隣にリーズナブルで綺麗な観光地ができてしまった訳じゃないのです。全て新幹線の責任にするなら四十数年前に熱海は観光地として終わっていたはず。観光客の多様化について行けなかった。大胆な方針転換もできなかったと考えるのが妥当でしょう。
都会の商店街の衰退原因からも読み取れる。商店はスーパーマーケットができたらなどと誰かの責任にしただけで自分たちの店が魅力的な商品を提供してるのかどうか考えもしない。また時代に合った経営をしてるか勉強もしない。個人的な聞き取り調査によれば市場調査すらしてないのである。これは個人経営だとしても失格であろう。
例えば缶ジュースなら商品は同じ、自販機で120円、すぐ近くで100円で売ってるのを知ってて120円のところで買う人はほぼいない。100円で売るのが難しくても、どうせ売れないのだから別の商品を扱うとか道はあるのです。こんな小さな市場も見えない。いや、見ようとすらしない自業自得と言わざるを得ないのが多くの個人商店ではないか。
反対に東京・江東区砂町商店街などは東京として交通の便が悪く、更に近くに大型商業施設ができても大勢の人が来る。これをどうみる? 何か戦略を立てようにも、考え方の根本が間違ってるのではないか。
旅館や観光地なら、もっと複雑に調査して判断する必要があるのだが、いったいどこまでやってたのだろうか? 訪れた結果からは何かしたか見えてこないのであった。
まだ情報が不確かなので情報を仕入れてから、あくまで客として考えてみたい。つづく。
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