2014-07-27 Sun
所有のマイクが同時使用されるようになり、旧型ビデオカメラ側にマイクが必要となったのだが、SONY Handycam アクティブ インターフェース シュー用の製品は生産完了になっていた。それでネット検索すると商品がないというのは当然だが、従来の販売価格の2倍で売られてるのには頭にきた。ECM-HST1は私が持つMST1と同じ希望小売価格は10,000円で実売8,000円だったが、アマゾンに掲載委託してる販売店では17,800円で売られていた(追記:それも取り扱い終了)。希望小売価格は定価じゃないが、希少価値にしては載せすぎだ。なぜ必要かは、当時のHandycam上位機種でありながら HDR-CX500Vにはマイク端子(ミニプラグ)が存在しないから。ヘッドホン端子もない。レベルメーターも表示されないときてる。その時期を思い出すとカメラ性能は同じだが、ハードディスク記録なHDR-XR500Vが最上位機種であり、メモリー記録モデルは下に見られていたようだ。17,800円とボッタクリ価格なら同録をやめてICレコーダーのほうが高音質だろう。ワクワクさせる製品を作れなくなったSONYの勘違いな独自性には長年泣かされてきてるなぁ。
2012年度 発売製品までアクティブインターフェースシュー、以後はマルチインターフェースシューという名称として写真機と同一形状となり別途電子接点が設けられている。アクティブインターフェースシューな製品を新機種で使うためのアダプターは用意されているが、生産終了で在庫もないのに逆なアダプターは用意されていない。
メモリースティックからSDカードとの両対応は知られるところだが、デジタルカメラ(α)でも同じ過ちをして最近になってから業界の標準に変更したのだが、あまりにも遅すぎた。前にも言ったが創業者からのソニー独自路線という意味を取り違え、客への迷惑行為をしてきた。
普通は利用者の獲得および利便性から業界標準に合わせるのだが、どうにもソニーは、旧来のファン(マニア)ならどうしても買いたくなるような製品作りをせず、自社製品を強引に買わせることに固執とファンすら裏切ってきた。経営状況はそれだけではないと思うが、思想の間違いでは繋がっていると思う。結果、どうなったか言うまでもなかろう。
中途半端な先進性、時代錯誤で高価な製品を売っていたと言えば、ジョブズがいなかった頃のアップルもそうなのだが、いるもの・いらないもの の区別ができたという点でアップルは復活。家電というか特にテレビ業界は長らく訳のわからないところにいる気がしてならない。いったいいつまで、欲しくなるものではなく、無駄に高いものを売り付けてくるという策に出てくるのだろうか。社員なのか経営陣なのかわからないが、出井あたりからおかしくなった。先進性、投入時期、値段のどれもが間違ってしまってる。
私、仲間も、以前なら選ぶはソニーだった。だからソニーがしでかす非互換性で問題は生じてなかった。だが今の市場では多数メーカーの選択肢の一つにすぎなくなった。マニアではなく世間ほど選ぶは製品の本質ではなく、性能に相応安いの次は形だとか色だとかでメーカーなど関係なくなってしまった。
<追記>
アクティブインターフェースシューを外部マイク入力端子として使う改造記事を見つけたが、海外からの部品の取り寄せ、非常に細かい作業、専用工具などを考慮すると、よほど取り付けたいマイクでもない限り、作業など合計費用からボッタクリ価格になってしまったアクティブインターフェースシュー用のマイクを買ったほうが安上がり。発売当時ならともかく、もはや時間も経過しており新しいカメラを買えば全て解決してしまう。前後の世代の機種には外部マイク端子が付いてるため、たまたま悪い時期の製品を買ってしまっただけなんだ。
HDV時代からのカメラが予備機として存在しているが、これも新しいビデオカメラを購入した時点で引退、過去のテープの再生機となってしまうからマイク端子がどうのと関係ないでしょう。もっと昔になぜやってなかったと言うと、ハイビジョンではHDR-HC1から始まった機種のすべててミニプラグなマイク端子があったため必要ではなかったのです。
小型カムコーダーに取り付けるならXLR端子なマイクは邪魔なだけで、どうしても使いたければ外部の録音機能内蔵の小型ミキサーがファンタム(ファントム)電源対応で3万円くらいで売られている(例 TASCAM DR-60D)。大きさ的には邪魔だがソニーの業務用カムコーダーやデジタル一眼カメラ用に販売されてる XLR端子なマイクを取り付ける周辺機器は安くて7~8万円する。
これらを考慮すると劇的に安く数百円程度でミニプラグなマイク端子を増設するならわかるが、1~2万円を越えて専門知識的な労力も加わるとなると「単なる趣味の工作」に成り下がってしまう。大部分が作ったことの優越感。その気持ちもわからぬでもないが使うほうとしては実用上の問題だけだ。
SONY HDR-CX500Vだって結構前の品であるが、音声は別のカメラで録音しており、その録音を任せていたHDVなカメラが次々と経年劣化・故障などで現役引退してしまったし、ゲリラ豪雨にて地上での水没!?に見舞われ故障したとか使えるビデオカメラが減ってしまった。
デジタル一眼レフをメインカメラにしたくても動画は30分未満制限と4GB制限があるばかりか連続録画していると夏の夜でさえオーバーヒートして録画できなくなってしまうため、動画モードがオマケの域を出ない。出回ってる薄っぺらいカメラボディーだと放熱ができず問題を起こしたが、業務用カメラを見るとイメージセンサーがパソコンのCPUのごとく巨大放熱板に取り付けられカメラ本体の体積の大部分を占めているのさえある。
現状のEOS MOVIEで言うならば1ファイルの4GB制限から10分ほどしか録画できないが、炎天下だとその程度で温度警告が出ることがある。10分くらいは乗り切っても、その後が続かないという経験を何度もしてきた。EOS 7Dでこれだから、EOS 5D Mark IIや5D Mark IIIなど35mmフルサイズイメージセンサーだと更に放熱対策が必要になってくる。稀に動画モードに「論理的な時間制限」がない機種があるが、「現実的な時間制限」はカタログに書いてない。
尚、カムコーダーで使用のXLR端子はロックがかかり抜けないという意味合いしか持ってない。その筋にいたとき利点は何だと尋ねてもバランス伝送について答えられる奴はいなかったくらいだ。長距離ならともかく、ビデオカメラ周辺で使う上では必要ない。A1JやNX7などカメラとはアンバランスケーブルで接続され外部のマイクミキサー部分で完結してる。抜けない・接触不良が起こり難いミニプラグがあったのなら、それでよかったのだ。これらを証明するかのよう、大きなXLR端子部分に反比例した極細ケーブルになってるものもある。小型カムコーダーに一般的なマイクケーブルだったら重たい曲がらない邪魔以外のなにものでもない。遠距離でノイズを拾うとかいうならデジタル伝送なんだ。こういうのって大きな放送局のほうがわかってて、下の制作会社とか映像業務な連中ほどわからず屋だというのが接触してきて感じたことである。
そうした人の声が大きいと正しいほうに向かわない。業務用機のオートフォーカスが進化しないのもそのせいだ。ハイビジョンから4K時代へと進んでいるのに、小型ビューファインダーでしか見てないとピンボケしてるのすら自覚してない。視聴者とアマチュアカメラマンの両方をやってるからこそわかることが多い。
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