2015-06-26 Fri
裏面照射CMOSイメージセンサーが作られたとき、なぜデジタル一眼カメラ用は作らないのかと展示会で言ったことがあるが、回答として小型カメラだから必要であるような話をされた。大型カメラを使ってるからこそ気になるのだと理解してくれなかった。例えばスマホの内蔵カメラで足りてる人に一眼レフのレンズが違うだけで画質が全然違うと言っても次元が違ってわからないはずだから、こういうのが必要なのはどちらか?それから何年が経過しただろうか、大型イメージセンサー用も遅すぎて製品化された。
早くからこの方針がわかってたら少年時代からソニー党だった我々を落胆させることもなく、ソニーが低迷することもなかったであろう。ソニーのお家芸であったワクワク感のある製品はアップル社に移ってしまった。だからってアップルがビデオカメラやテレビを作ってることもないのだからソニーを知らない社員が中堅から管理職となり、これまた知らない最近の社員たち、最大の理由はソニー客のことを数字しか知らない外部からの社長がダメにした責任は重たい。
パナのGH4の国内版は録画時間制限が無制限で事実上は記録メディアにだけ制限されるが、ソニーは本体の小型化に対してイメージセンサーの大型化によって発熱に電力不足など制限を強いられている。過去のNEXでは汚点を残すこととなった。それなりの4KビデオカメラのイメージセンサーがパソコンのCPUに乗ってる巨大放熱板にくっ付いてることを考えると短い時間制限にも満たさず温度警告で録画が止まるのではないか。HandyCamは本体が持てないくらいに熱くなっても録画が止まったことがないが、Canon EOS 7Dでは最高気温が25度を越える時期になると動画で数分も録画してると温度警告が出るようになる。だから薄っぺらいカメラで35mmフルサイズイメージセンサーにて4K動画だと言われても、絵に描いた餅とならないか大きな疑問がある。だからってまだまだα99 II(仮称)が出てくる気配はない。
部品は作ってるが、どうにも製品としての作りが甘くなってしまった気がしてならない。外部液晶モニターも新しくなるのだが、過去には他社を引っ込めるものばかりを出していたソニーが、近年は後だしジャンケンに負ける始末。液晶モニター CLM-FHD5 は実勢価格が同等な先に発表されてる Blackmagic Video Assist と比べて魅力がなさすぎる。BlackmagicのはHDMI入出力に加えて下位互換性のある6G-SDI入出力を持ち、SDカードへのHD録画機能も有する。液晶モニターでありながら過去の8bit 4:2:0 / 4:1:1 MPEG-2方式記録でHDVなどビデオテープ録画なのを 10bit 4:2:2 最新のデジタルレコーダーカメラへと転用することができるのだと。同等価格帯なのだからプロ用だという言い訳が通用するわけがない。それならば家電であるのにプロ用と同じ値段である理由は? 例として出したが最近の製品の全般で言えることなのです。
パナソニック LUMIX や キヤノン EOS の差し替えファームウェアとして多彩な機能アップを図る MagicLanturn が仕事で使ってる人たちにも使われてるわけですが、今の開発製造元には取り込む能力がない。もちろん安全動作を逸脱した機能を搭載するのは問題だろうが、当たり障りのない便利機能が搭載できないのだ。他社だが内部からの言葉を思い出す、「写真が趣味のような人がデジカメ開発部にはいない」、「テレビ録画もたいしてしない奴らがTVレコーダー作ってる」とかね。だから当たり前に必要な機能さえ思いつかず、ド素人かっていうバグを残したまま世の中に出してくるのがあるわけだ。プロのデバッガーとして、こういう間抜けは許せない。仕事を奪われて言ってるわけじゃないが、「安物買いの銭失い」なわけで数十万から数百万の検品費用をケチって数億円以上も損してきたのではないかな。各分野で日本人あるまじき収益優先経営になってないだろうか?
自社のほかの製品の売り上げ減少を気にしているようでは魅力のある製品は決して作れない。
写真機だったとしてもビデオカメラを潰す気で作れと思うのであった。
今回のが約4200万画素ともなると搭載されるならD810の後継機となるでしょうが、現時点でニコンから新しいカメラは発表されていない。あるとすれば来週くらいの発表で9月頃の発売だろうか。それは高くて買えないだろうから、中級機種用のイメージセンサーも作ってくるかにかかってる。4Kビデオを意識してるなら、830万の倍数で2500万とか3300万画素あたりが出てくるのかな。
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