2016-04-22 Fri
29.8mmや26.8mmだろうがあまり変わりなく広角は足りない。景色じゃなく日本家屋の通称ウサギ小屋では狭くて全体が映せないのだ。リコーGW-3(GR専用ワイドコンバージョンレンズ)が転用できないと私が実験台になった以外に何か使えるとの情報が得られなかったためニコンのワイドコンバーターの購入をあきらめ、販売元が使用可能と表明しているレイノックスHD-6600PROワイドコンバージョンレンズ(52mm)を購入した...装着カメラ SONY FDR-AXP35 (光学的にFDR-AX30でも同じ)
・周辺部 解像度の劇的低下と周辺光量不足
本当は重たくなっても大口径のやつをステップアップリングにて装着したかったのだが在庫がないに加えて値段が高すぎた。そして他のカメラ用だと使える保証がないし店で試すことすらできない。大口径のを利用したかった理由が中心部を使うことでの画質であり、案の定、中心部から周辺部への落ち込みがひどかった。それは4Kではなくハイビジョン(1920x1080)解像度でも厳しいものだった。
写真と違って周辺光量不足を補正する機能がない。編集ソフトにも見当たらないので、高価な特殊効果ソフトを使わないと後処理も難しい。特殊効果フィルターをかけて4K動画を処理するなんて、処理時間を予測するだけで頭が痛くなってくる。
・ひずみ
ワイコン装着による画面の歪曲は気にならない。別のカメラで使っている HD-5050PRO(装着37mm口径、前面62mm)も0.5倍だけど超広角ズームならある範疇。ディストーションよりも画質低下のほうが気になるから。
この先となると花火撮影で発生するビデオカメラ本体の問題点(ブルーミング現象)もあるし、カメラとレンズごと変更するしかない。このワイコン装着によって更にぼやけ度が増すかもしれないので夏本番になる前の花火大会でテストしたい。
・マクロ(クローズアップレンズ)は付いてない
根元に付いているのは飛び出したレンズが当たらないように距離を取るためのもの。それを取り外すとマスターレンズに近づけることが可能だが、フィルター枠の直前までレンズもしくは何らかある場合にはワイコンの後ろのレンズが当たってしまって装着できない。52-52mmとかいう枠があれば基本状態より近づけることができるかもしれない。それによって何か改善できるかわからない。過去に使ってきたワイコンにてマスターレンズとの距離の違いによってピントが合ったり合わなかったりしたから可能なら調べたいだけ。専用設計ではないだけに装着状態によって改善が可能か低費用なら探りたい。
・ケラレ そのまま装着するには問題ない 手ブレ補正OFFで
ビデオカメラ本体のフィルター径と同じである52mm版のワイドコンバージョンレンズではフィルターを間に挟むことができないことが判明。レンズから数ミリ前に移動させるとケラレが生じた。PLやNDなどフィルターを付けるならワイコン前面の口径である72mmにしないといけない。昔のソニー純正だと前面にフィルターなんて付けられませんから、この点は良い。
個人的にはNDフィルターなど52mmのは引き継げないが別途写真用のがあるため72→77mmのステップアップリング購入で手持ちのが代用できる。気になる点は、安価なレンズの前にフィルターを付けると、その内部で乱反射が生じて逆光時とか思いもよらぬフレアーが生じたりすることがあった。これには双方に責任があると思われた。これが起きないかが心配。
空間光学手ブレ補正が働くとケラレが出るのを確認した。アクティブ手ブレ補正にすると少し周辺画素を使って画面が狭まるためケラレが見えなくなるが、手ブレ補正が稼動すればケラレが出る。写真モードにすると何もしない状態でケラレが出るから最大広角では使えない。
・フィルター径の大きさはレンズと絶対的な関係性がない
レンズ前玉ギリギリだったり、カムコーダーだと光学系は同種でも作りによってフィルター径が変わったりする。空間光学手ブレ補正搭載機はレンズが動くからフィルター枠が大きいだけでレンズ自体は37mm口径時代とたいして違わない。だからワイコンの大きさが違っても不適合だとならないであろうと。ならば大きいレンズの中心部を使うほうが有利ではないかと思ったのだが、だめだろうか?
今回購入品だと普通に装着してレンズ全体が使われるようだから周辺部が酷いのもわかる。これによって大口径っても同社製なら58mmくらいの大きさではステップアップリングを使う段階でケラレを生じさせてしまい意味がなくなる可能性も出た。すると気になった下記に示すニコンのも58mmのためステップアップリングを使うことになり不安が増えた。
・ニコンのワイコンも浮上
画質の点で写真用として作られているニコンのワイドコンバーターアタッチメント NH-WM75 (本来はAF-S DX18-55mm F3.5-5.6G系列レンズ用)が気になるところではあるが、装着フィルター径が58mmだからステップアップリンク使用にてケラレが発生する可能性がでた。更に光学的に合わない可能性も。その理由はビデオカメラの構造にあり、レンズからフィルターのネジ切りまで距離があること。元々の構造から離れすぎちゃってる。
過去の使用機種にてケラレ解消のため Canon iVIS HV20 は改造を施した。レンズシャッターを壊して43mmの奥に新たに37mmのフィルター枠を作ったが、それは本体が傷だらけなほど使い切っていたからこそできた話。延長保険かけて買ってから1年も経過してない4Kカメラを改造できる状態にない。保険は別として、改造したら別の部分が壊れても修理してもらえなくなる。
上記2項目からも、ワイコン、テレコンのみなずフィルターもあるためレンズシャッター内蔵構造は迷惑以外のなにものでもない! 自動レンズシャッターは故障の原因でもあり、保護キャップを付ければよいだけの話。なぜか保護キャップを付けやすくするよう頭を使わず各社はド突けば壊れるような電動シャッターを装備。
・DIGITAL KING
大型量販店の店員がいちいち理由まで知ってるとは思えないが、デジタルキングのビデオカメラやデジタル一眼レフレンズ用は、かなり前に取り扱い停止しているようだ。売ってるのはコンパクトデジカメ用だけらしい。それでも手に入れたければ、どこかの通販在庫。
4年前だがYouTubeにソニーのビデオカメラに装着している動画があったが使える程度で画質チェックはなされていない。多種あったため同じのが今でも売っているかは不明。互換バッテリーでお世話になってるROWAならデジカメ用と称するのがあるが安すぎて手が出せない。バッテリーの場合は流通の関係から純正がボッタクリになるわけだが、レンズは品質を取るなら数千円なんて無理ですから。
・マイクロフォーサーズも浮上
ニコンはD5, D500で4K動画対応しようともプロセッサーの処理能力がないからだろうがクロップしたよう中心部しか使わないため望遠になってしまう。D500ならDXフォーマットで既に1.5倍になってるのに、更に2倍くらいされては普通の広角で映すのに魚眼レンズでも付けろと言うのかとお話にならない。
ならば、DMC-GH4、DMC-GX8にKowa PROMINAR 8.5mm F2.8なんて素晴らしいレンズが使えて18万円くらいで買える。35mmカメラ換算17mmでひずみの少なさと周辺部までの画質を考えるとお買い得。GH4にしても30pだから、割り切って使えばG7(G7 Mark2が出たので安い)でも構わない。G7に14-140mmが付いても7万円弱だから、それにPROMINAR 8.5mmを加えても16万円。いつまで経っても登場しないニコンD810後継機を待っていたが旅のしすぎてお金がなくなったからには良いかも。なんだかんだ夏の旅費がぁぁぁ。夏の前に連休があったし、遠くへ行くより深く考えてない熱海とか深谷とか何度も行ってると気づかないうちに積もり積もってくる。
・液晶モニターに表示した文字を撮影してみた
どれも最大広角で撮影した画像を等倍で部分的に切り出したもの。このサムネイル画像は縮小させているがクリックして表示する画像は切り取った等倍画像。解像度だけで画像の明るさは無視する。室内でゲインアップされた状態だからノイズは無視する。
ちょっとテストがいい加減だが、解像度の低下がよくわかる。
マスターレンズを最大広角にしてテスト
【SONY AXP35 with RAYNOX HD-6600PRO】 原寸4288x2408より切り出し
(F2.6 開放F1.8/左画像:中心/右画像:隅)
【SONY AXP35 without Wide Converter(Conversion) Lens】 原寸4288x2408より切り出し
(F2.6 開放F1.8/左画像:中心/右画像:隅)
【Nikon AF28/2.8D with RAYNOX HD-6600PRO】 原寸4288x2848より切り出し
(F2.8 開放F2.8/左画像:中心/右画像:隅/暗くなっているのは周辺光量の低下)
本件に関係ないけどオートホワイトバランスはビデオカメラのほうが優れてる。
室内蛍光灯照明、液晶モニターの光源はLEDじゃなく冷陰極管。カメラは色温度設定しないと黄色くなった。AF位相差センサーと色のセンサーが一体化してるところをみると撮影後の処理段階で決めることはできないわけか。
※ ワイコン=ワイド コンバージョン レンズ
※ テレコン=テレ コンバージョン レンズ
例えばカメラが10万円で、レンズに20万円かかるのは写真をやっていれば当たり前の事。ただし、それはカメラとレンズが別々の場合であって、ハンディカムから業務用までレンズ一体型では通らない話。取り付けられてるレンズがどうにもならないから。可能だとすれば製造元が光学系の一体設計で専用のワイコンを発売するしかない。当然、利益の関係で汎用性のあるものしか販売しない。
ハイビジョンになりHDVの小型機が出たころのワイコンは大型で重たかったがそれほど酷くはなかった。ところがHDの画質も上がってビデオテープのHDV方式からメモリー記録AVCHD方式小型機が発売された頃の純正ワイコンは酷いもので撮影後に嘆いたのを思い出す。
画質面で言うならワイコンが必要よりテレコンをつけるほうがマシである。そのように設計したほうがよいのではないか。
・どっちつかず
上記に書いたが、一般ほど「レンズのほうが高い」という構図が理解できていない。映像だけでなく音声だって入口が最重要だってことがわからない。高品位カメラに1万円のレンズと入門機デジカメに何十万円かのレンズでは後者のほうが格段に高画質である。古い表現だが、放送用ビデオカメラにVHSのような感じだ。
入口で失ったものを取り戻すことは絶対にできない
誤魔化しでやってるとすればコンパクトデジカメのデジタル捏造処理でしょう。これは将来の技術進化で撮影した画像から映像をデジタル処理で再構成して非現実なのをあたかも現実の写真かのようにしそうだから。そういうデジタル処理は、これっぽっちも必要とはしてない。
ビデオカメラがダメだとデジカメ(写真機)の動画機能を選択するしかないのだが、画質を得るために手ブレ補正、カメラワークなど捨て去らねばならない。デジカメ用のズームレンズにビデオカメラ並みの操作性を持つものは存在しない。写真用のズームレンズだと 「望遠で厳密にピントを合わせてから広角にする」 というビデオ用レンズで当たり前だった操作ができずピンボケしてしまう。それは小型のビデオカメラ内蔵のレンズでも同じだが被写界深度が深すぎるのでわからないだけ。
・選択肢がない 閉ざされている
ビデオカメラ(カムコーダー)の場合、実売10万円なのを15万円出すからって欲しても実現されない。それを求めると不本意な大きさと、不必要な機能まで付いてきて30~50万円のを買わなくてはならない。それが今の市場の流れ。
映像業界の技術音痴はマイク端子がXLRだとかくだらないところに固執する。えーと、数百メートル引き回してノイズが気になるですか?って言いたくなる。連中はバランス伝送なんて知りもせず抜けない端子としての価値でしかない。過去、放送用で60万円くらいしたが、今や2.4GHz帯を使ったデジタルワイヤレスマイクまで安価に買える時代。業務でも使われている録音機能内蔵ミキサーも個人で買えるほど安価だ。
ジャパネットとかトーカ堂がおまけ付けまくって3万円で売ってる某社のビデオカメラと、12~14万円の4Kカムコーダーが「同一思想」で作られてるのが今の電気屋の大間違いである。そんなことだからデジタルカメラの動画機能が発達したのではないかと思ってる。あとは放送業務用みたいな操作性のあるレンズさえくっつけられたら、今のビデオカメラなんて用はない!
EOS 5D MarkIIの登場から年月が経過するが実現してない。絞りクリックなしがやっと他者の一部で採用されたくらいで主力カメラメーカーは対応する気がなく、動画機能を付けてる主力メーカーは動画対応を無視している。キヤノンEFレンズがおもちゃなモーターつけたってだめカメラワークの悪さを加速させるだけで、せめて自社のビデオ用レンズを触ってから出直せと思う。そうじゃなきゃフォローフォーカスの面倒くさい器具なんて使わないでしょ。駆動させるレンズの大きさが違うから大変なのも予想できるがそこを作るのが仕事。放送用と違って市場の大きさがまるで違うわけだから売れる見込みはある。ソニーやパナと違って今のキヤノンなら狭い民生カムコーダー事業なんて食いつぶしても構わんだろ。
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