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熱海の今後をまじめに考える 連載 市政・観光10年(3/3)
 観光の話でHISや星野リゾート創設者はプロの旅人だったから客のことを理解した事業が展開できるのだと書いた。外界を知らないから時代遅れに気づかないのだから視察ってのには価値がある。某知事の問題じゃないけどさ、視察じゃなく趣味で遊んでいるから価値がないわけよ。本当の視察ってより市場調査は必要で、シャッター商店街になぜなるのかを知るべきにも普通の商店こそがすべきことだから教育として助成金を出したほうが街のためになる...

 当方に記録の仕事がきたとき「○○学会がなんで別府温泉なんだよー」って怒ったことがある。温泉学会じゃないんだぜ。そんなふうに、事実上ひとのカネで遊びに行ってる奴らが、こっちみたいに趣味で遊びに行ったついでに自腹で調査してるようなのに勝てるはずがないという実例を挙げておきます。
 宣伝に出たって観光展示会の開催時間ってのは退去の時間まで含まれてるのか?そんな訳ないだろと批判したように、税金使っておいてお役所仕事の宣伝だと意欲が感じられない。どうせ出張手当が付くならしっかり仕事して欲しいものだ。それは熱海市だけじゃなく全国的な展示会に行ってると一定数いる。反対に、終わりましたってのに宣伝している地域もあるが、いったい何が違うのか? 完売のある物産展ではない。



 街のことを考える上で、まれに似たような方々に出会うこともある。市民オンブズマンとかやっぱり直接関与してないところのほうが真っ当な意見を述べる。なんらか勢力の反対派は自分の都合であり客観性がないからダメ。このような点では客観性・公平性が大切である。そうじゃないと住民が苦情を申し立てるテレビ番組や保育園建設の問題みたいに自己中心的な苦情があたかも正義であるかのように伝えられてしまうからだ。あくまで社会として考えなくてはならない。一般論として問題が大きくならない事業だって反対する人は必ずいるし、民主主義を無視して少数の大騒ぎにすぐ応じてしまうのも公平を履き違えてる役所なのだ。

 日本の過去の事例から誰の意見にも聞く耳持たずに進める役所もあれば、少数意見まで聞き入れてしまって訳のわからない状態になることもある。少数意見が捨てられない場合もあろうが、そうも言ってられないのが社会で、協力するのも市民の努めではなかろうか。以前、青梅の件で怒ったが、鳥インフルエンザのような対応がなされず農家が伐採せず梅ヴィールスの脅威を放置したことであった。こうしたとき民間保険のほうに補償問題で働くのが政治の力であって、協力するのが市民の務めであろう。お上の言いなりにされてきた時代から真っ当なところを通り過ぎてしまって自分勝手に転んでるのが現代だと。


 回復成功の立役者 斉藤(齊藤) 市長、田邉 前副市長が官僚(元官僚)とはいえ市外の人だったこと。そして、良い意味で役所らしくないAD事業を作った結果、観光客を呼び戻した山田氏であるが、彼も根っからの役人気質でないことが可能性を生み出した。表に出ないがそれらを支持してきた方々も。熱海は古いほど民間組織も役人みたいにしか考えられない人が多いと思われるため、結果が出るまでの苦労が思いやられる。結果が出てからは手のひら返した人もいたであろうことが目に浮かぶよ。


 全国的にだが、いい加減、政治家は地元じゃなきゃダメとかいう考えはやめていただきたい。そして住んでないとダメなんていうのも時代遅れだ。むしろ地元だと癒着やら固定概念から脱せず、不公平な政策を行うことは全国各所で起きてきた事件で証明されている。国会議員にしたって当選してから担当地域は抽選で決めたほうが損得勘定でマシだと考える。

 地理とか災害面で熟知する必要もあろうが、そこは議員やら首長である必要はない。生徒数百人いて校長が個々の生徒なんて知ってるわけがない。いちいち書く気もないが、指導者として必要な優先順位は違うところにある。

 何か成せば時代劇を例にすると饅頭の下に小判が敷き詰められてるの受け取ってもいいなんて古臭い概念も捨ててくれ。都知事の問題でも、あれくらいこと辞めさせて再選挙するより損失少ないとか表面しか見ないで判断する野郎がいるから困る。そのあたりから古臭い政治概念を捨てて現代風クリーンな人を選び続けないと、またすぐにでも逆戻りします。次のことを考えると、特定事業者からしか立候補者が出ないのではないかと心配だ。




・客寄せの方法に変化なし

 以前にテレビ番組で紹介された足利フラワーパークを立て直した人(現在は浜松の同様施設)を例に出した。なぜなら熱海は足利フラワーパークが失敗するに至ったことをなぞっているからである。それもわからず、多数の客が違和感を持ち失敗することを更に拡大させてきている。熱海の人が悪くないと誤認識してしまうのは、少々の客が来るからである。費用対効果として計算したら最悪と思えるのだが、少しの客で満足するようになってしまったから成功したと思っているのかもしれない。微々たる増加で喜んでいるなら別に構わないんだが、客が来なくなったらブツブツ言い出すに決まってるから最初から策が悪いんだとわからせたいのです。

主張を裏付ける成功事例 足利フラワーパークの話題

 東海岸町のローソンの並びは花壇のように整備されているが、親水公園のは家庭菜園みたいで乱雑だったし、最悪なのはジャングルかよって思わせる糸川だった。舗装を綺麗にしたって勝手に植木鉢は置いてあるし、何台かバイクは止めてあるし、ブーゲンビリアか何かしらないけど桜の景観の邪魔になってると私は思う。

 熱海がやってることに対して言いたいのは、上記リンクにある 「そんなにいっぱいあるのは、“何もないのと一緒よ”」 のくだりを理解していただきたい。こまごまやったって何にもならないのである。大々的にやってると思ってるようなら外界と基準をお間違えのないように。わからないなら宮崎のジャカランダを見に行け。

  “とことんやり尽くすこと”

それならば認められる。上流から下流まで同じもので埋め尽くすとかね。

 12月にヒマラヤザクラ、1~2月にアタミザクラ、4月にソメイヨシノとかいうこまごました考え方じゃなくってさ、熱海市全体で1~2月にアタミザクラが咲き乱れます」ってなっていたほうが圧倒的に知名度が上がるのである。結局、熱海を維持しているのは東京から安近短と「温泉」のイメージだけ。市街地では狭くて小規模にならざるを得ないのに、1月はナントカ、2月はホニャララ、3月はナニナニって増殖させるのが結果として間違えだってことがわからないのでしょう。少数のものを推して知名度を維持するほうがよろしいのではないかと。特定期間に一つの観光資源しかないところ、常に固定資源があり他に何かと考えてるところでは全く違うのだが、間違えている気がしてならない。

それはホテル旅館の宿泊を基準にしか考えてないからでしょう。 ←平均的少人数の集客の選択



 リーズナブルや宿泊と食事が分離された現代風が若年層にウケる一方、古くからの旅館の評判は落ちてないだろうか? 普通は期待を越えるほど良いと思わない限り賞賛はしないが、費用に見合わないことをされた場合には言いまくるものである。よって統計にはならないが、全国的に悪い部分を指摘していることだけ拾えば公平性の高い参考となる。もちろん難癖は排除して考える。

 都市部でさえシャッター通り商店街になるのは自分たちの立ち位置がわからないからだと書いたが、旅行者は各地に行って体験した比較情報を持っている。一泊二名で3万円なら許せたが6万円もしたのに、なんだと文句を言うことになるのは旅行者同士だから聞ける話。一度ならまだしも似た事例を聞くからリピーターを逃すことになってはいないか。

 だからって、熱海 界、ふふ、海峯楼と一泊料金は庶民には目の玉飛び出る額となる。一般的な旅館の質を上げることが必要だと思う。なんらか「快適」を求めてお金を出しているわけだから、漁港の民宿とかのほうが気が楽だとは言えない。

 個人的な体験談だが、質より量でごまかすとかが多いような気がしてならない。全部食べられるのは大食いになる。小さい頃を思い出すと、もったいないから昼の弁当の容器を利用して夜食にしようとしてたが、現実は余るってのを横で見ていた。某国みたい残さないと失礼なんてワケがわからないのだから、現実的に、料理出されたとき量が多いことが豪華だと思う人はどれくらいいるのか? 多くがそれを望んでいるなら仕方がないが、食べきれないほど出して質が落ちるなら量より質のほうを取ってくれって意見をよく聞くんだ。特に高齢者の客が多いなら高確率で当てはまるのではなかろうか。

 私は泊まったことがないのだが、国内で調べていると「22時以降とか深夜食が無料提供」なんてホテルや旅館がある。そんな宿は時間で腹減るというよりか量が足りないと感じた人への対応なのではないかと勘ぐってしまう。

事前の宣伝狙いか、後の評判か?




 そんなことで土地のない熱海で使える場所としてあげたのが姫の沢公園だった。ところが、昭和記念公園(東京都立川)、ひたち海浜公園(茨城県ひたちなか市)に迫ろうとするどころか田舎の山の中も同然である。

 加えて私が過去より指摘してるよう自家用車以外で行く手段が非常に限られる。通る路線バスは夏季は1日8本だが冬季は1日4本に減る。私が生まれる前の最盛期に何かあった場所が公園になったか知りませんが、伊豆スカイラインを通ると見える玄岳の廃墟もロープウェイの駅ですよね。

 三島に渡る意味がない吊り橋を作ったのなら、富士山のために玄岳のロープウェイは復活(再建設)させる方法もあったと思う。なぜなら十国峠は隣の函南町だし姫の沢公園に行くのと同じで路線バスが少なすぎる。現在では民家が増えて空中権を侵害するから企画倒れの予感がするが、こうした話すら聞こえない。これは役所の協力は必要だが民間投資がないとできないことではある。東京の奥座敷だった時代から棚からぼたもち営業で、魅力を維持することをしなかった(=気づいてなかった)からではないか?

大事業は別として、少々なことにおいても、
伊豆の性格だと思うんだが、なんか思い切りがたりないんだよね。




# あくまでも外部から見た/調査した意見である。内部事情を知ることができたら少しは変わるだろう。
# データがなければ正しい判断ができないのは当然。意見を変えるとしても少しだけに違いない。



<備忘録> 2009年以前は資料、以降もうろ覚えで記入したので年月が間違っているかも

~1990年代 バブル崩壊後、旅館廃業しマンション、景観と視界破壊され更に廃業という悪の相乗効果
~2004年 身の丈に合わない巨額下水道事業、そのほか無駄事業 この前後期間に行われたとのこと
2004年 花の博覧会の大失敗 巨額赤字。 イメージチェンジ復活作戦も実らず
2006年 増やしまくって不良債務41億円(2005年度末) ほぼ身内で回してきたツケ自業自得
2006年 網代中学校廃校  (現在、テレビ映画撮影に使われてる)
2006年 市長選挙 財政難の責任者敗れるも、とんでもない支持層多く結果は僅差
2006年 財政危機宣言を出すもイメージ悪いと本気で潰しにかかった哀れな市議会と支持団体
2007年 熱海市財政再建スタート宣言に変更 危機感がまるでない名称
2007年 市長自らと役所職員の給料削減、職員数も削減、多額事業の凍結
2007年 赤字放置されてた公共料金の値上げ、福祉も一部廃止と熱海全体が身を切る
2007年 熱海市観光基本計画策定
2008年 温泉料金値上、ごみ有料化、上下水道も段階的に値上
(2008年9月 リーマンショック)
2009年 4月 親水公園第三工区完成 (マンションに続き各所の昭和感な観光資源消失)
2009年 熱海梅園改装 梅園橋[うめぞのばし]完成
2010年 昭和レトロ漂う熱海ラスカ閉店 新駅舎建設のため解体
2011年 熱海梅園有料化
(2011年3月11日 東日本大震災  熱海市は計画停電。停電で走り湯が止まる=張り紙されてた)
2011年 不良債務 2006年度末の約42億から5年で16.8億に減少との報道
2011年 熱海駅再開発開始 バスロータリー、駅施設
2012年 財政回復により凍結されてた市役所建替復活。解体工事始まる。2014年に一部完成
2012年 駅前足湯の横に熱海に似合わない電子案内板実験設置 (誰の仕業だ。税金の無駄)
2013年 バスロータリーほぼ完成  細々直しているからいつが完成やら
2013年 陸前高田復興イベント TAKATA-FESTA in ATAMI開催 (以後、毎年開催中)
2014年 グルメシティー2月23日閉店・解体  跡地はマックスバリュの駐車場に
2014年 4月 湯~遊~バスが役所委託から東海バスの単独運行へ (役所負担減、客が戻り収益も増)
2015年 3月8日 来宮、伊豆多賀、網代駅 無人化  監視カメラ多数配備
2015年 11月29日 熱海駅舎 右半分完成し券売所など鉄道事業のみ運用開始
(2016年4月 熊本地震発生)
2016年 そして今年。 11月末に熱海駅舎 全面完成の予定。

| emisaki | 2016-06-09 Thu 23:55 | comments (0) | 熱海::情報・考察・批評 |
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