2016-09-03 Sat
8月27日の出来事だったが苦情殺到にて発表され、8月31日に報道されたことからも訳がわからなかったのだが、本日9月3日、花火業者の反論が報道された。一連は千葉日報オンラインに掲載されているが、役所関係でトラブルが発生したときの典型的なことで、外道週刊誌記事のように、どこから沸いてきたのか解らない話が出てくることだ。意見の相違というよりも噛みあわないから、どちらが悪いかの判断すらつかなくなってしまう。お約束なんですが、役人、政治ってわけがわからないのばかりで報道もネタが尽きないねぇ...
印西花火大会について見学者らしきツイッター投稿を検索して信用すると仮定しよう。同じことなら集団で嘘をつく理由がないから信頼性は高い。打ち上げ基準として天候は問題なかった。19時ころ小雨あり、近くで落雷なし、風はそこそこだと。地面の状況の書き込みは見つけられなかった。全てが検索されるとは限らないため見落としはあります。
さて、報道にて業者の反論からすると先に出た役所の理由と全く噛みあわない。もし業者が正しいとすると、先に発表した役所の言い分は理由自体を捏造したことになり、役所が正しいとすると業者が一度言ったことを後から否定したことになる。開始時間になっても作業していたのなら経緯は観客が見ており状況証拠は観客が握ってそうで途中の証拠写真とかもありそうだ。
そもそも、設置場所が酷い状況なら業者はもっと早く不可能だと止めるべきだったし、日本の悪いところは想定した全てのことを契約書として交わしてないことにある。お前ら、いくらの取引をしていると思ってるのかって。数千万円でしょ。
花火設置場所がぬかるみにはまって自動車で搬入不可能なんで酷い状況で、なぜ役所はゴーサインを出したのか? 業者は18時15分頃なんて遅い時間に不可能と通告したのか? その不可能な状況でもなぜ役所は定刻に開始しろなどと言うのか。
片方の言い分が正しいとし、依頼主と業者の立場を考えてゆくと、分が悪いほうは決まってくる。
書いてきたように、どちらかが100%悪いとは思えない。役所は状況なんて関係ない依頼したんだから時間通りに仕事しろよって感じに受け取れるし、業者は依頼されてる立場からやってみたものの結果的に無理だった感じに読み取れる。無理と感じてただろうに早く通告しなかった責任がある。責任は何対何かってことになると思う。
事実として役所は花火大会を15年も開催してなかったことがある。ようするに担当者は立ち会い経験もないド素人の可能性が高い。花火業者の言う会場整備の責任を怠ったと考えられるが、依頼の段階で、この取り決めの確認も双方で怠ったことになる。
だから、役所相手に慣例だからなんて通用しないの!全て示さないとダメ
右足を前に出して、次に左足を出すのを繰り返すと歩けるって具合にね。
日本人も学業と違うバカが増えてきたし、役所なんてのが相手だと双方がすべきことを全部書かないといけない。役所の仕事は何か言われながらも素人で役所側が何をすべきかすらわかってないと決め付けておいたほうが安全だと読み取れた。
花火なんて危険物なんだから、ちょっとしたことで中止はいたしかたない。もし設置場所までぬかるみがあるようなら、倒れて客のほうに花火が飛んできたらどうするんですか!主催者はそんなところに花火を設置させ、やれって言うのではなく、安全を重視して止めるのが第一である。
予備日がないってことだが、これは仕方がない場合がある。ずっと前に関係各所(警察、消防)と取り決めておかなければならないなんて、花火観覧ツウなら知ってることだ。だからノーと言われた場合は予備日が作れない。これは役所が手配するはずだし、花火業者だって事前に知っていることだから持ち出す話ではない。
次に責任の証拠となるべきことがある。花火大会の開催時間を数十分も過ぎ、それでも観客に何も通知してなかった状況から中止しようとしてなかったとの証明になり、それまで実行させようとしていたってことになる。例え役所の言い分どおりだったとしても、その中止の踏ん切りがつけられなかった役所のほうが責任は重いのです。
だって、役所がやれって言わなかったら業者が強行しようとしたなんて考えられないでしょ。
こんな花火大会の客にならなくてよかった。
この件で私が思い出したのは数年前の熊谷での火事だった。火事によってかなりの花火が暴発してたが、なんと1時間後くらいに再開されたんだ。熊谷の場合はスターマイン系と大玉の打ち上げ場所がかなり離れていることもよかったのかもしれない。あのときは、観客は安全で珍しいのに当たったくらいにしか思わず、後にどうであったかすら調べる間もなく次の花火大会に行ってた。
そういえば、先日も赤川花火で数人がやけど、尺玉のらしき大きな破片が落ちてきて頭蓋骨骨折なんてのがありましたが、私も小規模な花火だと火がついてるままのが目の前に落ちてきたことが何度かある。燃えカス(灰)が振ってくるのは当たり前にあるので気にしてたら見学なんて行けない。赤川花火は強風を無視したわけで、固有の誰かの不祥事によって全国的にビビリ合戦が始まり、役所のプロの技「責任逃れ」から観客にとっても悪いことがおきてくる可能性に不安。そのうちガラス越しか、ものすごく遠くでしか見られなくなるかも。
近年、花火大会だと明石歩道橋の将棋倒し事故や、いい加減な露天商がしでかした重大事件のほうが目立ちすぎて埋もれてしまうが、花火が観客のところに飛び込むなんてのも1~2年に1度くらいどこかで起きているような気がする。それは設置に問題があっただけだ。全体的に昔は聞いたことがないため、最近の奴らはたるんでいるという言い方が正しいのではないでしょうか。毎日のように同じことをやってると、気持ちがたるんでくる。
特に役所の場合には「お任せします」と言われて「はい、そうですか」で済まないってことを、今回の揉め事の件を通して知っておきましょう。私の場合は役所と仕事するとは思えないけどね。
ということで、相手が書類大好き人間だから、分厚い契約書、取り決め書類を全国の花火組合か何かで作っておくべきであると結論づけ、おすすめしたい。ちなみに、ゆるキャラですが、有名キャラクターはこと細かく要求が記された書類を提示する。満たされない場合の出演は無理だとね。主に「内臓」への配慮を考えてのことである。
いかなる業種でも 慣例 なんてのは、もはや役に立たないものではないでしょうか。幸か不幸か欧米みたいになってきちゃったわけです。話が通じないんだから企業として記しておいたほうが安全というものだ。
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