2016-09-21 Wed
2016年9月21日 17:39~17:53頃 テレビ朝日「スーパーJチャンネル」必見!金券ショップ節約術あれ、それは俺がこの前に調べたネタと同じじゃんってことで気になって見てしまった。関東ローカルの時間帯は基本的に録画してる。さて、放送されたような人たちがやってることは本当に得なのか?
まえおき
各局に地域時間帯があり18:15からは統一しているが、朝日系列は17:36~17:54あたりも地域別の内容を放送する時間帯だと思われる。もしくは放送枠の前に地元の時間があるが、今はテレビ朝日の月~木曜を除いて昼のワイドショーと夕方のワイドショーに隙間がなくなってしまった。東京からすると同じ時刻帯に地域ごとの内容をやってることになる。
関西(朝日放送)なら「キャスト」、中部(メ~テレ)なら「UP!」。長寿番組「おはよう朝日です」があるように朝日系列は他に比べると東京に乗っかってないことが多い。朝日系のくせになぜか独立してる。
地方に旅行してテレビを見ると独自制作を見る一方、関東ローカル時間帯に放送されたのが遅れて放送されているのに出くわすことが多々ある。観光ネタでもない限り逆に東京へ来ることはないだろう。なのに完全な関西ネタってことは本日のスーパーJチャンネルは関西制作のを関東風に再編集したものなのだろうか?複数日になるから東京から取材に行ったとは予算が少ないであろうから考えにくい。
なぜ関東ローカル時間帯で完全な大阪ネタが放送されたのか? ブランド品の買い取りショップが何度も放送されているが、単なる人間模様で情報発信ではないからだろう。たとえば関西の運賃が少し安くなる方法なんて関東地方の放送に載せてどれだけの価値があるかだ。
放送で扱われれたのは方法論として関東でも使えるのだが関西と関東で金券屋には違いがある。
ということで、旅してきた経験と調べてある情報を記す
交通費に関して長年住んでればわかるが東京の都心部では関西ほどお得なチケットはない。偽造防止の名目からICカード化によって、イオカード、SFメトロカード、バス共通カードなる回数券に変わる割引が消されてしまって終わった。それまで5000円カードは5850円分で使えた。同じ特典はICカードによる「バス特」ってのがあるだけで、JR、私鉄、地下鉄と電車にいくら乗っても何の得も無い。「バス特」も1ヶ月で切られてしまうからバス共通カードと同じ割引ではない。
東京は地下鉄路線と乗り入れが複雑だったとしても割引切符は少ない。それに比べると大阪近郊のほうが数多く存在しているのではないか。
・関東は細かいところまでケチるのを美徳とはしていない (大きな得なら気になるが)
・関東地方は競合する路線が少ない (あっても競争しようとせず、割引を打たない…特に日の丸企業)
・関東の一部の大手私鉄は最初から運賃が安い (小田急、京王、西武、東急かな。東武は安くないし)
その昔、エコ都市を形成していた江戸からの庶民はケチというよりか無駄を省くことに美徳はあったと思う。だが番組で放送されるような50円を得るために何十回と売買を繰り返して差額を得るなんてアホなことはしない。なぜならその労力を計算したら損に決まっているからだ。時間を持て余している人ならともかく、一般的には瞬時に得をしないと意味がないのである。
たとえば、新幹線の回数券が大幅に値上げされてから1駅でも交通費を使ってわざわざ買いに行くと赤字に転落することが多々ある。過去によく使っていた東京→新大阪 新幹線グリーン14,500円程度の回数券ばら売りは通常指定席料金に数百円の上乗せで利用できたのだが、いまは18,900円程度と正規料金と300円くらいしか違わないから金券屋の価値は失われ、サラリーマンの小銭稼ぎの場であった神田駅前の有名店すら十数年前に消滅した。
JR東海なら会員制「EX-IC、エクスプレス予約」、JR東日本なら「えきねっとトクだ値」(枚数限定)を狙ったほうがよっぽど得になってしまったから神田に行くことがなくなった。
東京の地下鉄がじわじわと値上がったため名古屋や大阪の市営地下鉄もあまり高く感じなくなったが高いことは高い。さらに1日乗車券については初乗り運賃が高いのに東京より安いから大阪や名古屋へ行くとほとんど買う。大阪市営は800円(土休日600円)、名古屋市営は740円(毎月8日と土休日600円)。大阪の場合、格安チケットだと新大阪で下車になるから直結しているのは地下鉄御堂筋線だけ、金券屋さんも1軒くらいしかなく、新大阪→梅田(大阪)は240円だから3度乗れば得する1日乗車券は買ってしまう。
だいたい特定のイベント観覧で行くからにっぽんばし電気街か神戸までで、本格的な大阪観光なら以前に調べた「スルッとKANSAI 大阪周遊パス」でしょう。それなら指定の交通費のほかに、梅田スカイビル展望台(1000円)、通天閣(700円)、大阪城(600円)や大阪市営博物館や美術館なども入れ、ほかに多数の施設で割引もある。あべのハルカスは1500→1350円(団体割引扱い)だから高いとわかっててとりあえず行ってみるって感じだろう。三島の吊り橋みたいなもんだ。
大阪は東京ほどビルが乱立してないから大阪駅のビルの屋上でも通天閣でも十分でしょ。あべのハルカスって下からビルを眺めたほうがよさそう。それら入るなら「スルッとKANSAI 大阪周遊パス」で、交通費だけなら1日乗車券「エンジョイエコカード」ってことになる。
東京にも時差回数券は東京メトロや大手私鉄ならだいたいある。だが、だいたい乗車区間が決まっている東京メトロならともかく、他の私鉄だと距離が伸びているから近距離を除くとバラでは売ってないので使えないことになる。それは東京の人たちが金券屋を多用しないからで、大阪にいくのその様相は変わる。店が開いてない時間でも食券のように自動販売機で買える。たぶん食券の自販機が切符の大きさに適合したんでしょう。
東京だと見かけないが関西方面だと特定区間(短距離)の割引切符がある。大阪~京都、大阪(梅田)~三ノ宮・元町なら私鉄もあるし、JR西日本なら「昼間特割きっぷ」ってのが大阪や京都を発着駅として多数の駅との間で販売されている。
平行する私鉄との競争なわけだが、東京(関東)の場合はJR東日本が競争する気がない。成田・成田空港~上野・東京、新宿~高尾・高尾山口、浅草・上野~日光、新宿~小田原、品川~久里浜など発着駅とすればJRと並走してると言えるが、関東地方の人口の多さにおんぶに抱っこで全く競争しない。
京急(京浜急行線)で品川~横浜では意味がないのだが久里浜までなら140円も違う。小田急 新宿~小田原 880円、JR 東京~小田原 1,490円となれば考えるまでもないが、こんな違いにさえ手をつけないのが、黙ってても大勢が使う東海道線だからだ。これがわかってれば関東なら従来からの私鉄を使ったほうが圧倒的に得。小田急の株主優待の全線乗車券を持ってるとき、熱海へ行くのに両端がJRでも小田急を使えば片道で600円も浮く。それだと青春18きっぷがなくても同じ運賃で熱海まで往復できる。青春18きっぷは当日という縛りがある。
JR東日本に常連客として圧力をかけたいが、JR西日本の「昼間特割きっぷ」なら、大阪~京都 560円が350円(6枚綴り2100円)、大阪~三ノ宮・元町なら410円が270円(6枚綴り1620円)。JR東海でも主要都市間くらいには用意されているが、JR東日本には八王子~新宿、新宿・上野~大宮とか見当たらない。
近郊じゃなく東京と観光地の間なら国鉄時代から引き継いでいたものがあったが、JRになってから今まで二十数年の間に次々と消し去られてきたと感じている。国鉄時代ともなると子供だから自分では払わないが、旅行好きの家系だったから子供なりに話は聞こえていた。たびたび話に出るが、東京から箱根への周遊券だって2011年まではあったんだから競合する小田急と競争してたが、JR東日本は競合相手がないところで高いお金を取ることばかり考えてる。新幹線を通した周辺ローカル線を捨ててるのはどこでもやってるが、特にJR東日本の得意技でしょ。余談はさておき、
格安切符が関西に多いのではなく、他の地域にないだけと言うべきか
東京では買いたくても存在しないんだから同じ金券ショップが集まる新橋駅前と大阪駅前では取り扱い商品が全く違うと思う。それは店頭に並んでいる商品を見れば明白でしょう。だから買うのは元から安い私鉄系を更に安く買うだけである。
完全にないわけではなくJR東日本も地方に行けばあるが、都市の間が遠くなるわけで片道1000円くらいだと手厚い往復割引みたいなもんになる。距離が短くて福島~郡山(通常片道840円、W(ダブル)きっぷ2枚つづり1,440円)で上記に書いた短距離の大阪に比べると微々たるもの。これでも可能なのは競争せず東京近郊で儲けたものを地方に注ぎ込んでると、わからぬでもないが、JR西日本だって赤字路線は抱えているのに競争しているわけでJR東日本が競合路線で競争しない理由がわからない。同じ日の丸企業でもこれだけ違うか。
現状は金券屋で取り扱われてるのを利用するには「ちりも積もれば山」の作戦しかなくなったわけだが、細々とやると労力(時間)のほうが無駄だから大量に動かすことでしか得した感じがなくなった。商品券が額面98%だとして1万円で200円、どこで買っても同じ料金で高価なもの探すほうが面倒だ。商品券と縁がない店での商品購入なら200円の差なんてすぐであるから商品券が使える店も吟味しなくてはいけない。使い道が確定してなければ買っても無駄だ。
マイルを貯めるために無駄遣いをする道楽な成金がいるように
無駄な労力に気づかず微々たる得をしたという幻想に取り憑かれてはいけない。
この記事に対するコメントの受付は終了しています。
コメント
先頭へ △