2016-10-26 Wed
愛知県、岐阜県との都市部なら2007年からの3年間に限定しても100回以上行ってきたというのに全く足を踏み入れたことがなかったのが下呂・高山・穂高だった。気軽に行けるところではなかった。そこで調べを進めると飛騨高山・下呂温泉・白川郷などを範囲とする一つ目に「飛騨めぐりバスフリーきっぷ」というのが見つかった。2日券が8,000円、3日券が10,000円(小人半額)と高いので、通常がどれだけなのか?とか何が付いているのかと気になったから深く掘り下げるとハテナマークが点灯し、ほかにも見つかったので比較した...これまでも、お得な切符がある中に「乗りに来たんじゃない。観光に来たんだ」って文句を付けたくなるのが一定数含まれてきた。そういうのに引っかかった過去から防衛として調査グセってのが付いた。
名古屋へ多く行くことから考え始めたが、白川郷は金沢、富山からが近く、穂高は松本からのほうが圧倒的に近い。そこを絡めて計画を立てたほうが効率的となる。そう考えると飛騨高山の路線が足を引っ張ることになるが、だからこそ欧米人もぞろぞろ来る観光地として残されているとも言える。
総合的な周遊券はみられないが分部的に組み合わせることによって時間および出費をそれなりに抑えられるのではないか。時間をもてあそんでいる方々なら新幹線を使ったりバスの運行時刻から逆算して組み立てたりしなくても良いから考えない。あくまで2~3連休内に周れるか。
何が得かは、どこをどう周るかによって異なる。
濃尾バス 【飛騨めぐりバスフリーきっぷ】
連続する2日券 8,000円、3日券 10,000円(小人半額)
飛騨市・白川村・高山市・下呂市内の濃飛バス運行の路線バスが期間中乗り降り自由
・販売所が平湯BT、神岡営業所。白川郷観光案内所、高山濃尾バスBC、下呂BC、濃飛バス古川駅前
・予約便には乗車不可 →乗車できる便は半数以下となる
・季節観光バスには乗車不可 →これは当たり前だが割引購入もない模様
・どこまで使ったら8000円(2日券)にもなるのか?
・付帯するのは施設入場券ではなく割引か特典がある
電車なら高山本線で下呂か高山へ行く必要がある。同社の路線が近くであっても他の電車路線からは対応していない。これを勘ぐるなら岐阜県からの交付金が発生している可能性である。そうであると料金にお得感がまるでしないからどうだろう。
高山を起点に白川郷と平湯温泉の二ヶ所を往復すると8000円を超えてしまう。各地の高速バス運賃からすると路線バスは観光地価格と言える。そうであっても戻るような使い方をしても意味はなく、観光地を横断するように使っても得にはならない。
重要な料金だが、下記に示すように別途お得なきっぷが出てくるのである。
JR東海 【飛騨路フリーきっぷ レール&バス】
名古屋市内からの場合、1名用12,140円、2名用18,310円、3名用24,480円、4名用30,650円
JR乗り降り自由区間は飛騨金山~飛騨古川の間。名古屋から乗り降り自由区間まで往復特急指定席。乗り降り自由区間の特急停車駅は飛騨金山、下呂、飛騨萩原、飛騨小坂、久々野、高山、飛騨古川だが特急によっては下呂、高山と主要駅しか止まらない。
バスは濃尾バス高山~白川郷の往復か、高山&新穂高フリー乗車券のどちらかを選択する。両方へ行くのならば、条件と料金を勘案すると高山&新穂高を選択すべきである。白川郷のほうが料金が若干高いが通常払いなら予約便に乗れるのが強い。
・有効期間 3日間
・販売使用 通年(ただし4月27日~5月6日、8月11日~20日、12月28日~1月6日は使用不可)
・特急で名古屋から高山まで約2時間20分
・複数名用を購入の場合は全員が同行する必要あり
・乗り降り自由区間以外は前途無効
・高山~白川郷の予約バスには乗車できない
・濃飛バス乗車券を選択してない場合は1割引で販売
・高山濃飛バスセンター → 白川郷 片道2,470円 往復4,420円
・高山濃飛バスセンター → 穂高ロープウェイ 2,160円 (乗り換え含まず約100分)
・新穂高ロープウェイ往復乗車券を割引販売 通常2,900円 (季節により1~2割引)
JR東海 【飛騨路フリーきっぷ レール&タクシー】
名古屋市内からの場合、1名用11,990円、2名用18,160円、3名用23,300円、4名用26,390円
上記「飛騨路フリーきっぷレール&バス」のバス部分をタクシー券6000円分(1グループ)に変えたもの。タクシー移動しか無理な場合で、下呂温泉や高山の近くにだけいる場合でしょう。バスに乗れるなら上記のほうが圧倒的に得だから。
アルピコ交通/濃尾バス 【信州・飛騨アルプスワイドフリーパスポート】
新穂高ロープウェイ往復乗車券付 12,000円
新穂高ロープウェイ料金なしでバスの範囲も上記より少し狭いのは 10,290円
松本市街地、松本近くの温泉地から乗鞍高原、上高地、平湯、穂高、高山を経て下呂、白川郷などまで広範囲な乗り降り自由区間となっている。新宿から松本→乗鞍→(冬季閉鎖)穂高→高山→白川郷と行け、白川郷から金沢まで別途支払いし、金沢観光を経て北陸新幹線で東京へ戻ってこられる。
濃尾バスの「飛騨めぐりバスフリーきっぷ」なら加えて平湯温泉から長野県方面全てとロープウェイ料金を別途支払えば同行程が可能だが、それだと差額の2000~4000円では収まらなくなる。
・4日間有効
・切符取り扱い 松本BT 新島々BT 上高地BT 飛騨高山BT 平湯BT 下呂BT
・アルピコ交通、濃飛乗合自動車
・新穂高ロープウェイ 第1 第2 往復通常2,900円
・松本→平湯温泉 2370円
・新穂高ロープウェイまでの直通は夏期および特定日運行 (他は平湯温泉で乗り換え)
京王バス 【まるごと信州 飛騨きっぷ】
1. 新宿←→松本バスターミナル(片道)
2. 新宿←→飛騨高山バスセンター(片道)
3. 信州・飛騨アルプスワイドフリーパスポート(上記参照)
がセットになって おとな・こども同額 17,000円
時間があるならば電車と仮定した場合の交通費をバスにして差額を宿泊費に温泉宿などに回せる。反対に宿泊地に都市部を選べば割安に済ますことも可能でしょう。新幹線の沿線になく奥地になるとバスでも合計の所要時間はあまり変わらない。電車のように本数が多くないから都合のよい時間に行けないだけだから時間に余裕ある向き。
奥飛騨、白川郷など地域限定した往復な割安セットもあった。東京から行く場合は高速バスが最も安い。
旅行会社のツアーも団体ではないため既存の路線を使ったものとなっていた。そこへ宿が加わってるものだが特定のコースであるから金沢~高山~松本なんて都合の良いコースはない。新幹線や特急は安くなっても薄利のバスはどうにもならないためか、旅行会社の窓口で自由に組み立ててもらうと割高になりそう。
金沢まで行くと仮定して、青春18きっぷが使える時期なら安いと思いがちだが北陸新幹線によってJRから捨てられて第3セクター落ちした路線は使えないため米原、福井経由となり、新幹線開通前は 9時間半 だったのが 13時間 以上となった。13時間と言っても3時間は各所で観光するほどの時間はない待ち時間だから悲劇的。新幹線なら1万4千円を越え、高速バスは5000円、青春18きっぷは1枚あたり2370円か。金沢はバスも意外と時間がかかるから新幹線という選択になる。コストパーフォーマンスから松本、高山が限界かな。
東京から金沢へ行く場合、羽田~小松空港の最安値は9千円台、成田~小松は6千円台だとする所があったが、それは絵に描いた餅に等しく、利用者数、便数からも非現実だとわかる。LCCと呼べるのはなく、大部分がANAとJALでその中にアイベックスエアラインズ(成田~小松)の中型機(ボンバルディア)があるが通常は高い。
その絵に描いた餅なLCC料金を現実化するには、ずっと先(早割で)の休日前は有り得ず早朝や遅い時間で成田空港となるため旅行の組み立てが難しくなる。現実的に飛行機を使うなら羽田~小松便のほうが安く13000~17000円あたりか。
飛行機の場合は空港と市街地の移動、搭乗手続き時間もある。空港に遠いほど格安感がなくなり、例えば神奈川県で小田原~成田ならそのまま新幹線に乗り換えたほうが早く、埼玉県なら北陸新幹線の停車駅へと向かったほうがよい。
だから東京近郊から金沢は新幹線が最適との結論。
そこからは高速バスで、白川郷、飛騨高山とするのが時間がない場合にはよさそう。時間があって安くなら東京(新宿)から「まるごと信州 飛騨きっぷ」往復バスで、金沢まで足を伸ばしたいなら白川郷から別途支払いで移動すればよくなる。高山~白川郷~金沢が往復になるが、金沢宿泊なら天候不良の保険になる。それは金沢付近の年間降水日数を知ってればこそである。景色を見る場合には変更できる予定で動けないと厳しい。バスの運行時刻からブーメランツアーは無理で最低でも二泊三日が必要と算出した。
・松本BC~平湯温泉 (路線バス 国道158号。峠越え有料道路)
・平湯温泉~高山BC (路線バス 国道158号)
・平湯温泉~富山駅 (路線バス 国道471号、41号)
・高山BC~白川郷 (高速道路 東海北陸道)
・白川郷~富山駅、または金沢駅 (高速道路 北陸道)
→ JR東海 > お得なきっぷ > 飛騨
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→ 新穂高ロープウェイ
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