2016-12-01 Thu
いつものように (2016年12月1日 テレビ東京) カンブリア宮殿【泊まりたい宿No.1!星野リゾートの??実力】を見ながら考えることが多数あった。星野リゾートが有名になればなるほど私からは縁遠い存在となってきたし、海外進出ともなれば更にでしょう。関係なくても日本経済に貢献してくれるなら良いことだ。ところが成長という名の下に悪い意味での変質、変貌の例がいくつも思い浮かぶのだ...
電気屋に例えると、我々、及び内部ですらマネシタデンキと呼んでいた松下(パナソニック)が真似すらおぼつかなくなり、日本のアップル社のはずだったソニーも革新的をどこかに忘れてきた普通と世界的経営の失敗。ソニータイマーだってブツブツ文句を言いながらも必ず新製品を買う気になった時代こそが真のソニーだった。
それと同じように星野リゾートの事業が拡大し社名が有名になるほど観光業とは見ず知らずの人たちが入社してくる。いくら社長が変わらずしても会社としては大きく変わるものだ。入社してくるにしても観光業を勉強した人ってのは主に経営側のことで、強引な言い方だとそんなの勉強すれば誰でもいいわけ。ところが旅行者の身になれるかどうかは本質的、もしくは客としてずっとやってきたかどうかのほうが必要条件になるため新卒社員では話にならないのだ。
客の要望を聞くごとに世界中のホテルの水準は上がったが、どこも同じ(個性がない)ようなことを言ってましたが、客室係に客のために経費使用権限を持たせるというやり方は外国の高級ホテルのやり方であり、日本ってやつはすぐ「上司に確認してみます」と縦割りで下に権限を持たせない組織である。一定の権限を持たせて接客できる良い面を取り入れたわけだが、そこは世界中で同じく独自性がない。
星野リゾートもH.I.S.も過去に絶賛しているときはあった。ところがH.I.S.はもはや変わってしまった。典型例なら儲かって初心忘れた経営者(創業者)も考えられるが、急速に組織が拡大しすぎて見知らぬ分野に足を踏み入れすぎた。そのため客のことがわからなくなってしまったのだろう。ハウステンボスのロボットホテルなんて「だから何?」って思わせるよう急激な減収が物語ってる。
泊まりたい宿No.1でも近年の星野リゾートは庶民と掛け離れたところへ行ってしまったため客となり泊って評価することができなくなってしまったのが残念である。高いっても一泊二日なら払えるが、そういう疲れに行く大間違いな旅行(休暇)を社会的に直すことから始める必要がある。長期となると星野リゾートは金持ちしか使えない。
特に欧米人の日本旅行は最低1週間だから記録を見てると旅の楽しみ方の違いを痛感する。僕らは「休む」「じゃあ一生休んでろ」って言われる社会にいるから、養う家族がいる人たちは不可能なこと。貯金して会社辞めて旅に出るって方法ができるのは若年層だけでしょう。大企業になるほどいなくなって困る人はいないだろうし、育児休暇とかもあるわけだから連絡がつきやすい現代なら旅行で何週間がいなくなってもいいんじゃないかと。
金銭で貧しいよりも心が貧しいし、企業は心が卑しいときてるから困るよなぁ。「一ヶ月世界回ってくるぜ」「おお土産よろしくな」とか会社があるとしたら岐阜の未来工業くらいしか思いつかないのであった。
これからも私は分刻みの予定を組むに違いない。
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