2016-01-07 Thu
昔みたいにワクワクしなくなってしまってから長い年月…。予想とおりソニーの2年目は私が利益確定モデルと呼んでいるようマイナーチェンジだから私が指摘している問題の大部分は解決していない。型番が 北米 FDR-AX53として発表された4K HandyCamは仕様的にイメージセンサーが変わったのとレンズが10倍から20倍ズーム、そして広角が29.8mmから26.8mmになったくらいで筐体に違いは見られない。ようするに操作系が増えたりはしてない...
イメージセンサーの変更は歓迎したい。画素数を減らして光量を多くして感度を高めている。小さいのと値段で 3 CMOS にできない以上は何らかの取り組みが必要だが、私が子供の頃のソニーだったら シグマが買収した Foveon ようなイメージセンサーを真っ先に作るのはソニーだった。
だってそれはTV用ブラウン管におけるシャドーマスク管に対するトリニトロン方式や、1ガン3ビームのような発想だから。ところが以後のソニーにあったのは「客に迷惑な」自己流になった。ソニーに限らないが 頭でっかちな ゆとり世代 を勘違い雇用してきた大企業には単に日本人の素質だけが命であり先行きが不透明でしかない。後から来た社長共々にソニーをわかってないんだ。
下手に収益を上げるために大衆化させるってのは、テレビ東京が日本テレビのように大衆向けを狙って失敗するのと同じだ。ソニーは洗濯機もエアコンも冷蔵庫も作ってないし、作ったとしても経験も実績もないのに売れるはずがない。経験も実績もないから買収して自分のもののふりができるのは某社だけだよ。その手口は海外の得意技だけど。
そして人材国際化などで企業方針の転換が日本品質を転落させたと思う。たとえば海外の自動車運転手が「昔の日本の車はよかった」と言われることや、昨今激増のリコール、日本の恥なエアバッグ製造企業など収益優先が品質低下→売れなくなるという本末転倒も解らぬ経営者ども。昔の日本なら不良はゼロという概念だったが今は外国と同じ考え方になってしまった!
製造側が転落しても「日本人はうるさいまま」であるから、そこで生まれる差とは不信感でしかない
昔からソニーはそうした考え方で市場がテスト場だと言われてたが、革新的な製品がそれを許していたのだ。話題の製品を真っ先に買うと必ずと言ってよいほど問題をかかえており、我々の苦情を元にして時期製造から部品変更されることが多々あった。 21世紀になって革新的な製品をアップル社に奪われてはボケてる商品を買わなくなるのも当然である。
芸人のボケは笑えるけど機械のボケは笑えません。
【4K ビデオカメラ】 ※ 海外発表モデルとの比較であり国内モデルと異なる場合あり
というわけで、SONY FDR-AXP35 の問題点は2015年のブログに書いてある。
そこから現在わかってる新製品の変更点はどうか? (日本型番は現時点不明)
・値段が安い? 安くないでしょ
ソニーは昔から大きな変更が2年おきで、1年後の機種は微々たる改善をしただけで利益確定モデルだと勝手に呼んでいる。MSRP US$999. と言ってるので市場価格12万円くらいである。低く言いたいだろうから、きっとビューファインダーなしモデルのことだと思う。
3月以降の発売予定となってるため、私が買った時期には当初の底値には達しないと思うが、どうせ1~2万円高いだけなら先に使ったほうが有意義。私のときは直前で短期間に1万円の上下があったら買い時期を見失っただけ。
ということでビューファインダー付きの売価が15万円弱だと想定すると現行品の発売時と同じである。
・形状
今のFDR-AXP35を使って真っ先に感じたのがデカイ・重たいだったが、これはハイビジョンカメラの小型化の歴史から慣れてしまったからで、ハイビジョンの小型では初代の HDR-HC1 を引っ張り出してみると、それより重さは軽いのだ。問題は筐体が太いことで持ちにくいのが悪い。これには「空間光学手ブレ補正」の構造が関係していると思うので利点との兼ね合いとなる。下手に小さくされたらレンズが悪くなって4Kとか言えなくなる。画期的なデザイン変更が必要。
・操作系
形状が同じってことは操作系統は何も変わってない。ダイヤル1個増やしてくれればフォーカスと絞りが同時に操作できたものを。
・オートフォーカス速度改善
今は外れるとなかなか合わないんだ。だからって早くてもデジタル一眼レフ用レンズの超音波モーターみたいに素早い次元にはならないで欲しい。動画なんだから何か前を通り過ぎただけで不要な被写体に合わせられても困る。ところがオートフォーカスの設定にあるのはONとOFFだけだよ!
デジタル一眼カメラのように、最高速で追尾させるとか、粘るとか段階的な設定まるでなし。追尾速度が遅いのは技術的問題だったとしても、そのほか俺たちに設定を任せればいいのに勝手に悩んでるわけだよ。落としどころなんてねぇーよ! とことん設定させろ!!
・レンズ変更
「引けない、寄れない」の苦情が解決。35ミリカメラ換算 29.8-298mmが、26.8-536mmの20倍ズームとなった。ただし、これにより元々4K解像度を持ってないと思われる小口径レンズの品質が更に悪化したとも考えられる。ともかく、撮れないという状況は脱した。
26.8mmってのは今や広角ではない。それに日本の通称うさぎ小屋じゃ広げて映らない。20倍ズームにするなら24mmくらいを実現して欲しかった。ライカにしろツァイスにしろプライドより収益を選んでビデオカメラに搭載させたんだから歪んでも画質落ちるのも仕方ないだろうに。
・イメージセンサー
イメージセンサーの大きさはそのままに画素数を減らしてピッチを広くした。撮影してから編集で動画をみたとき、FDR-AX100との違いは明白で昼間の画像で「ザラザラ」、「コンパクトデジカメ画像だ」ってのが第一印象だった。これがどこまで解消されてるのかに期待。画質にはレンズの違いも出るが、あのノイズは光量が少ないから出るパターンだよ。だから晴天下と少しでも日が陰った状態の画質差が明白に出てる。
この部分で本当に期待したいのはノーベル賞級となる「色と明るさが同時にわかるセンサー」の発明。
暗いに強いからって今の状態で4K解像度と画素数に減らしたら「色」の再現性が悪い。ビデオの場合は4:2:2だの4:2:0、4:1:1とかしてる時点で色は捨てられてても現れる。偽色の問題はSDTV(720x480)の頃から業務用機器では問題になってた。4Kだと約850万画素だから隣の画素も同じ色の可能性が低くなり偽色の問題が出てくるのではないか。デジタルカメラでは画素数 600~1000万画素から騒がれ始めたから。
・マイク性能向上
5-1chは全く使わないし、外部マイクを付けるから私には関係なし。性能上げたっても平面実装の内蔵じゃ無理ですよ。外付けとの関係性を良くしたほうがいい。以前にカメラからマイクが飛び出していた機種があったが、内蔵じゃなく選べることが重要だから。
・プロジェクター非搭載は歓迎だが代替策は?
だからソニーは時代遅れなんだって、いつまでプロジェクターなんて付けてる。視認性の悪いプロジェクターなんて内蔵されても邪魔なだけでした。Wi-Fiとか内蔵してるくせにデータ飛ばそうって発想はないのかって思ってたから。4K動画のデータが飛ぶ必要なし。タブレット型端末とかにHDMI出力があっても入力がないからね。少人数にしか良く思われず、物の本質として「撮影するための道具」として不要な機能を取り外すのが数年遅れた。
※ 海外モデルではFDR-AX33として ビューファインダー付き、プロジェクターなし が発売されてた
・録画方式
XAVC S 60/100Mbps、 30P および H.264 のままでした。 HEVC (H.265)になってたらもっと書かれるだろうから。それにハイビジョンでの120pも現在搭載されているので目新しくない。もちろん同じデータレートでも圧縮方法が変わっていれば画質改善にはつながるが、そういった主張はみられない。
コンピューター上で 4K 動画を再圧縮することによって H.264 のままでも高画質を維持することができてるが、それは高速CPUと大容量メモリーによる多数のフレームの相関関係を処理しているので、いくら専用ハードでもリアルタイム圧縮となるとどうかな。我々が秋葉原で1000円でメモリー倍増じゃんと言っても部品代を1円でも削る設計されてる家電だからね。4K 100Mbps で記録用の内蔵メモリーが64GBなんて1時間でしかないから、処理用のCPUも内部メモリーなんてのも余裕ないから数々の制限が設けられてる。
・端子類
筐体が変わってないってことは何も変わってないように見える。邪魔くさい場所にあるマイクとヘッドホン端子。きっと USBは2.0のままだと思う。それで64GB転送しろと!?だったらSDカードスロットを2つにしてくれればよかった。転送時間の無駄を考えて、内蔵メモリーは使ってない。過去の機種と違って、動画と静止画を別々に記録することができないため内蔵メモリーは単なる緊急用でしかなくなった。
カメラのUSB端子からでも内蔵メモリーよりSDカードスロットに挿している SDXC UHS-I Class3 のほうが早いし、USB3.0カードリーダー経由ならフルスピード近く出るのでカメラの端子経由の数倍早く転送が終わる。
USB仕様については何もわかってない(たぶんUSB3.0にはなってないと思う)
うざったい内蔵USBケーブルはなくなったかもしれない。
・消費電力
FDR-AX33 (日本FDR-AXP35) の 5.6W から FDR-AX53(国内型番未定) の 4.9W と下がっています。
2年おきですから、これは2017年に期待しましょう。もしくは業務用に類するのを買うしかない。
パナソニックのほうも HC-WXF991, HC-WXF981 と同系統のラインナップだが、ビューファインダー付きのほうが全体的に大きいし、自分撮り用の小型カメラも付いている。既にあるPinPはHC-WXF991だけで可能。なんだか以前のソニーみたいな形状になった。
この記事に対するコメントの受付は終了しています。
コメント
先頭へ △