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日進市の福島県産花火打ち上げ中止に始まる悪影響
 通常、花火大会での情報ですが、製造業者名がウェブサイトに記載されることはほとんどなかった。宣伝になるために記載されるか、マニアの情報源になるくらいかな。ようするに観客が知るべき情報となっていなかった。

 9月中旬、愛知県日進市の花火大会で福島の業者の花火がほんの一部の市民の苦情に対応できず打ち上げ中止になった一件から、場当たり対応が浮き彫りになり、今度は「なぜ打ち上げなかったのか」との桁違の苦情がくることになってしまった。 この余波が各地の役所に飛び火...

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 TBSのニュースが一番多くの苦情メールとされる印刷物を映してくれた。ハイビジョンのおかげで映ってる部分は全て読むことが出来る。一通、ご託を並べてるのを除くとほかは心配でだいじょうぶかと質問であって、苦情だと称するのは間違っている。これに市役所が過剰反応しているか、報道が騒ぎ立てているのか、こちらにはわからない。しかし、市役所の場当たり対応によって事態が悪化したことは確か。

 これ以後、他の地域での花火大会にて東北と関係ないのに花火の製造業者と場所が公表されるようになった。文面からして明らかに愛知県日進市での一件への対策である。ようするに同じ目に遭わないように「対策」を打ったのであり、根本的な解決策となってない。これでは、正しい知識を持って対応・怖がるのではなく、更にモンスター化を助長させてしまう。

 報道されてきたはずだが、別に原発事故がなかろうが地球は放射性物質的にクリーンではない。人間の構成要素にも放射性物質が含まれている。内部被爆でなく外部からの放射線について、年間1ミリシーベルトとは国際宇宙ステーションでたった1日の被爆量である。

 話は脱線するが、前々から自然放射線を売りにする温泉地には線量計があって、湯治の爺さん婆さんはわざわざ数値の高い場所を選ぶ。これが原発の生成物である放射性物質と比較にならないのはラドン(ラジウム温泉)が出すのがα線であり、体内に長期残留せず排出されてしまうからだろう。実際、テレビではこれを説明しない。知らないから説明しないのだろう。報道には調べる義務があるだろう。そもそも、しがらみのある報道なんて信用に値しないから、誤認識にまみれようが必ず真実があるインターネット情報がある。αだろうがβだろうが放射線を浴びて健康になる理由がわからん。少しの酒なら健康にいいとか、満腹より少々ひもじいほうが長寿遺伝子が活躍すると似た考えと思ってよいのだろうか?

 さて、テレビで焼却炉で作られるダイオキシンは問題ないと言ってた先生も、この日進市の花火に付着していたかもしれないと不明瞭なのに中止が妥当などと自分の立場で動くような学者さんとやらは、否定も肯定も信用ならない。

 苦情も、これ以上 一分子たりとも放射性物質を持ってくるなと言うなら、これには何も言い返せない。そんな事は無理だから。

 苦情とやらのメールを読むと、直接の文面でないが「自分たちのところは何もないから余計な物を持ってくるな」というのが伺える。福岡での物産展の中止やお炊きあげの木材への苦情、そして国内のみならずエルミタージュ美術館が群馬県高崎での開催を中止した件もある。この頭のおかしさは原発に近いから中止と言っておきながら東京では開催。日本人ならわかるだろう、高崎と東京の放射線量、そして福島原発からの距離がさほど違わないのを。

 暴論と言われるかもしれないが、復興に協力などと言うなら、それくらいの放射性物質も分かち合えってことだ。でなければ復興支援などと唱う資格がない。まさに世界から「カネは出すがヒトは出さない」と言われ続けてきた日本的な考え方に通じないだろうか?
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| emisaki | 2011-10-01 Sat 23:05 | 大衆媒体::テレビ |