2013-12-27 Fri
やりすぎ都市伝説(テレビ東京)で面白いのは本物の芸人の笑い部分であり、番組の本筋であるほどインチキであると見立てている。各テレビ局がする事件報道の仕方でも「断片の事実は真相ではない」と危険な誘導方法を非難したことがあるが、それと似た方法が使われてる。よくあるのが、「先に一つの小さい嘘(間違い)を信用させることで、続く大きな嘘を真実に見せかける」
だから、信じるか信じないかあなた次第の以前に、話の筋が通ってないことを見破りたい...
そもそも、信じるか信じないかではなく、真実か嘘かでなくてはいけない。
当然ながら、バラエティー番組であることは百も承知で語るが、「放送」であることの責任よりも、いかに危機を感じさせて注目させるか=視聴率が最優先となっており危険性など何も感じなくなってしまった。お笑い番組なら、それなりのお笑い番組であったほうが面白い。
検証せずに見つけた一つの事をもってして全体的にオカルト話へと展開するのが、独自性がない人のふんどしで相撲とってるだけの主力コーナーである。過去この番組にあった指でやるOKサインが6並びのオカルト数字だというのも大笑い。そもそもOKサインは o と k の合成だから6と全く関係がなく、中指・薬指・小指は1本に見えるよう並行にするため指にチカラを入れる必要があるが、崩れた形がOKサインだと誤認識してる日本人の大勘違いを基にして話を展開している。
紙幣に書いてある文字を集めると言葉になるってのも、導き出しているのは誰でも当てはまりそうな文字を集めたものであり、英文におけるアルファベット別の出現頻度からしたら当たり前のことだった。だからオサマは出てきてもビンラディンと決定的な単語は出てきようがない。
日本の紙幣の顔についても折り曲げ方法によっていかような顔にもされているので、断片で語ることに意味がないことがわかる。結果があってから何かが予言していたかのよう無理矢理に見つけ出してきて話を展開するのはオカルト雑誌にちょくちょくみられる。大槻教授的な目線で某オカルト系雑誌を読むのが好きだから読まないで語ってるのではない。別世界に旅立ってる不思議ちゃんの記事は突っ込みどころ満載なのでSFとして楽しめるが、知識なく判断力に欠ける若年層へは有害図書かもしれん。
CMでなく番組となると桁違いに緩いので、通販だと その表現は法的に問題ありじゃないか?と疑問を抱くことも多い。今年は食品偽装で景品表示法が大きな話題となった。商品包装なら検査を通すだろうが、販売店が商品棚や店先に勝手に書いている文言では確実にアウトだとか如何わしい表記のも見受けられ、これは一軒一軒見回る必要があるので野放し状態が怖い。
毎回、これで日本が素晴らしいなら世界はどんなに酷いんだって話になる。
未開人だと驚くだけの話
さて、前回のこの番組では27年前のゲーム ドラゴンクエストが未来を予言してたとしてパスワードについて語った。当時のゲーム機にはデータを保存する内蔵メモリーまたはメモリーカードがないためパスワード(復活の呪文)が表示され、次回それを打ち込むことによって続けられると説明した。そのパスワードで「あさだまお こおりのうえお うつくしく おどる」「きむよなは こおりのうえお うつくしく まうね」 これを受け付けると紹介。
この話は当時からプログラマーなら大笑いであって、帳尻合わせれば多様な文書が可能であることは簡単に想像が付く。前置きをしなければ解らないだろうから簡単な例を出す。商売人が何らかの研修でバーコードを勉強したなら「チェックデジット」というのを学習したと思う。コンピューター界ではチェックサムと呼ばれてるもので、何桁数字が正しいか判断するために余計に付け加えられた数字のこと。
簡略化すると 980円の商品があったとして、個々の桁の数字を足して出た値の1桁目を付け加える。よって9+8+0=17→7だから9807とする。読み取った数値を計算することで読み取りエラーがないか即座に知ることができる。
これを逆手にとれば正当だと判断されるデータは簡単に作れるのであって、9087も正当だし、8907でも受け付ける。そしてこの話題であるパスワードも、文字の選び方によって最終的に帳尻を合わせることができるならどんな文書だろうと構わないのである。
当時のパスワードは利用者が面倒にならないよう文字数が増えることを嫌っていたため、チェックが甘くなっているのである。これさえ知ってれば番組で言ってることが間抜けすぎて笑うこともできなくなる。
ドラクエで使う文字(ひらがな)だが、コンピューター的な2の乗数である64種の文字を使っており、これで1文字が6ビット(0から63)のデータの重みを持っている。
知らないって怖い。恥の文化である日本人は知ったかぶりが根付いている。だからこそ、解らないからって言われたまま受け入れるより疑いまくることが大切。
小さい嘘を信じ込ませて大きな嘘ってのは犯罪者(詐欺師)が確実に使ってくる手法の一つだろう。昔からある詐欺にいまだ引っかかる人がいるが、黒い紙が紙幣に戻るとか、先に本物の金の粒を見せてのニセ金塊での詐欺も最近起きたばかり。甘い話どころか甘すぎる話に罠がないはずがない。引っかかるような欲張りは、日本に持ち込めるわけないと疑うことすらできなくなってる。前提から疑う考え方によって自己防衛の一つになる。小さな嘘を大前提にされ三段論法かのように持ち込ませないようにしたい。
本日も放送があるようだが、予告からするとクリスタルスカル。これは既に現代のものであってオーパーツであることは否定されており、海外や国内でも番組となっている。それでもオカルト信奉者は受け入れないのだが、どういった妄想番組なるのか、それとも笑いものになってしまうのだろうか・・・。
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