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星空と花火の競演をもう一度考える
昨年、長浜海岸(静岡県熱海市下多賀)の百八体かがり火と花火大会を見に行ったとき、早く行き過ぎて暇だったから夜空の撮影実験してた。肉眼では感じないものの10秒以上露光すると都市部の空の明るさがわかる。

地方の方々の写真が不思議に思うほど都会では星が見えない。伊豆でこれくらいなら東京近郊でも山間部とか光を避けられる場所なら綺麗に見えるかもしれない


 雲に反射せずとも夜が明るい都会で見えるのは明るい星だけ。そのほうが好都合な場合もあり、埋もれずに有名な星だけ見えるのもある。あまり大気圏を通ってない上ほどよく見える。

 この写真を例にすると、星に露出を合わせると暗いLEDですら露出オーバー、暗い公園の遠くにある街灯でも木がハッキリ写ってる。 これに比べて花火はただならぬ明るさとなる。

 発端は花火が打ち上がる前から待ち構えてシャッターを開けすぎた写真。飛び散った花火が写ったのか、長時間露光ノイズかと思ったら、どうやら星らしいと。なかなか打ち上げが始まらなかったため、長時間露光するに至ったが、星と花火では明るさの差がありすぎて一筋縄では無理。その後のテストにて、星を十数秒以上露光すると丸じゃなく楕円から線になり気になってくる。

 ニコンでは、せっかく絞りリングが付いてるレンズが使えても、CPU内蔵レンズにて絞りを動かすとエラーとなりシャッターが切れない。どうせbulb撮影モードだからレンズ情報なんて関係なく、電子接点を塞いで、レンズなしでもシャッターが切れる設定にすれば使えるようになる。

 星を露光してから花火を入れるなら、最低でも絞り8段の差を埋めなくてはいけない。星の露光時間を長くするから光量差を縮められてる。この大きな差を変更できる絞りとシャッタースピード(露光時間)で調整しなくてはならない。デジタル化して多重露光ができなくなり、写したくない部分を黒いうちわで隠す人からヒントを得たのだが、完全遮光ではなく光量差のある花火を同一画面に映しこむとき、明るすぎる場面では減光(ND)フィルターの板をレンズの前に出す作戦もあるのではないかと考えた。転じて、レンズの絞り調整では無理な調整は減光フィルターとの併用で可能という計算。

 ただし、減光フィルターだけでレンズの絞りが固定では花火撮影に都合が悪すぎるため、レンズの絞りと減光フィルターの組み合わせが良いと考えた。だからレンズ単独で絞りが調整できないメーカーは却下となった。ニコンはGタイプレンズでも構造上は絞り調整がアナログのため、絞り調整ができるマウントアダプター経由なら使えそうとも考えた。

 この操作によってカメラにはブレが生じる可能性が高いため、露光中の調整はできない。よって、実験してきた方法は、星の露光→遮光→絞る・NDフィルターを付ける→花火の露光。 問題はあって、

・ISO100設定では星が写りにくい (露光時間を長くしても光が足りず薄い線になった)
・星のために絞りを開けると花火がシャープに写らない (被写界深度が足りない)
・星と花火でピントが異なる (絞れれば問題ない。花火優先で星は写ってればヨシ)
・星の撮影中は明るいものが写り込まないよう隠す必要あり (下を黒い板で遮光)
・可変NDフィルターは有用だが、外さないで使うと最低でもND2=光量1/2は避けられない
・雲があると地上の光の反射で写る (星の撮影中に明るく写る)

気になってた絞りすぎによる回折現象については花火では特に考える必要はなさそうでした。F22とかでも元のレンズの品質が高ければ日中のようにガッカリする映像に見えない。それは被ってくる光が少ないからって理由で構わないんだろうか?


 やっぱり出たか、というように構造上フィルムのように多重露光ができないデジタルカメラは、内部処理によって合成が可能な機種がでてきてる。それではパソコンで処理するのと同じなため論外。だが、そんなのは使わず、1シャッターで写しこめれば、それはそれで作品なのではないか。それがダメなら、長時間露光すら怪しいもので、うちわ隠しなんて小細工も非現実的となりダメってことなってしまう。


 可変NDフィルターは発表から3年くらい発売されず、年ごとに展示会で尋ねてたが発売にこぎつけるまで色が変わるとのことで基準に収まる製品作りに時間がかかってしまったよう。中でも品質の良いケンコーのだと実売5万円とお高い。動画だと途中で色が変わるのはシャレにならないが、静止画なら他社の安物でも使えそうだ。ただし粗悪品だとガラスの品質からぼやける可能性が高くて要注意となる。結果を示しているサイトによると高いレンズが安いレンズの画像になってしまうようキレの悪い映像となるようだ。そのうち挑戦してみたいと思う。

 ここでの場合を考えると、フィルターをくるくる回して装着している時間なんてないので、フィルターを持って前に出すなどの方法しかない。私の場合はcokinのフィルターフォルダーを持ってるので角型を差し込み式で脱着できる。複数枚を入れられるため、同時に遮光もできて便利だった。
 実行したとき遮光時間も含めて露出が60秒にもなってしまいノイズが増えたような気がする。12月だったからいいが、これが夏だったらノイズがでまくるのではないかと思う。

 まだまだ問題がある。星が出てないとダメとか当たり前は除くが、1度の花火大会で何度もテストができない。通常、1度か2度しか挑戦できない。なぜなら、花火が打ち上がる前に星を露光するため十分な時間がなくてはいけない。よって途中に20~30秒の休止がないと、始まる前の一度しか挑戦できないことになる。煙が残留しててもダメだから時間以外にも風向きが重要。

 このテストのために予定外の熱海に何度行ったことか。開催回数が多いからだが、東京から近くても交通費が馬鹿にならなかった。他の撮影が疎かになるため失敗したら、もう行かなかったことにしたいくらいで。


 いままで何度も同じような失態をしているのだが、終電の関係で機材をバッグに突っ込んで駅までダッシュも多々あり、懐中電灯でチェックするものの何か落としてきたら見つからない場所で物がなくなることがある。レンズキャップならまだいいほうだが、家に帰ってからNDだけでなくPLフィルターがなくなっていた時にはうなだれた。77mmと大口径は高いんだ。数キロ以内にホテル自体ない開催場所、翌日の予定から帰らないといけないことが最も多い。

 レンズフードも使い込んでくるとゆるくなり外れやすいから危ない。レンズキャップはキヤノンのが外れやすい。小口径では新品でもゆるく、金属バネではなくプラスティックの弾性を利用してるだけで、バッグの中で動いたり、肩からぶらさげててキャップ外すボタンが体にあたるとすぐ外れる。知り合いに問い合わせたところ、7~8年前からレンズキャップだけ他社製のに買い直してるのだそうだ。私たちだけでなくこの問題が見つかるため、外れたことがないと言ってる人は活動的でないということに。昨年、新しいレンズキャップが発売されたのだが、長年引きずった問題なのにこっそり。58mmは内側でもつまめるよう構造も変わってますが、52mmは見た目で何が変わったのかわかりません。バネが強くなってるでしょうか?


さてと、また何かやってみるにもフィルター買い直さないことには始まらない…。

これ以外に何か得策はあるだろうか?
| emisaki | 21:11 | comments (0) | 花火::情報・考察・計画 |
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