2016-04-02 Sat
那智大社へ上った石段を戻って途中から分かれる道もありますが、石段の状況がよくないので遠回りすることにした。那智大社の横から裏へ抜けると蛇行して上ってくる道路に出る。そこへ至る途中で撮ったが、3月21日じゃ時期的にまだ咲いてないのが残念だった。今なら花が咲いてそうだ。
蛇行した道路の途中に三重塔があった。
途中で振り返ると上に人影が見えたから、どうやら中に入って上れるみたい。戻る面倒よりも上り坂に拒絶反応が出てるから、そのまま那智の滝へ向かう。
三重塔から更に下り方向道路の途中、右手に石段との合流点がある。那智大社のほうから石段で下ってくるとここに来るのだと思う。この左手には更に下る石段。地図を見ると、そのまま舗装道路だと遠回りすぎたため、ここは石段のほうへ進んだ。
そこは大門坂と同じで切り出されたままの石だから、通行、風化で平らになっているものの写真にあるようなガタガタな石だから足下注意。
下ってゆくと「那智大滝」のバス停、商店があるところに出る。
那智の滝の入口からも歩きにくいところが続く。途中、2本の大木によって狭くなってる部分があり、人が多い場合は通行待ちをしないと危ない。上ったり、下ったり、非効率。石段を見て戻ってくることを考えてしまうが、物心ついてからは初めてなので、ここは行くしかない。
航空写真と地形図を見ると高い山から周辺に川は流れてるが水量は微々たるもの。滝を下から見ると川が落ちてるように見えてしまうが、滝を上から見たときは中腹から流れてるように見えたので、山の地下水が集まってる箇所が崩れたかで流れ出て滝になったのでしょうか? そうじゃないと水量の多さの説明がつかない。
300円払うと、ちょっとだけ離れた場所に入れる。効力のほどは左右の写真の違いで見る角度くらい。また上るのかぁーと思ったが、ここまで来てるのにケチってどうするってことだけだった。
戻るとバス停には行列。バスは後ろ乗りだから悲劇が!バスの標柱に並んでいた関西人のオバちゃんが怒るのも当たり前。標柱が降り口で止まったから途中に並んでいた人に先に乗られてしまった。後ろにいた俺が座れたくらいですから、そのオバちゃんたちも座れないってほどでもなかったでしょう。
那智山に行くバスは那智駅を通るにも関わらず駅は閑散としており下りる意味はなかった。特急も止まらず紀伊勝浦駅へ行く。
行き先、路線によって前の道路上のバス停で那智駅のバスロータリーに入れないのもあるとかで注意だった。紀伊勝浦→新宮行きのバスは那智駅には入らない。バス停は駅前から新宮寄りの車道脇で乗り換えには信号も阻んでいるため2~3分は必要だった。このように行ってみないとわからないことがある。
乗り換え時間0分とか、とんでもない予定も組んでいたのだが、保険としてバスの到着時刻は遅れると思っておいてよかった。最初のバスからギリギリに飛び乗ったが、乗客は二人しかいないのに出発時刻は遅れた。途中、時間調整の場があるため遅れが後に引かないのだが、東京に比べると の~んびり している。田舎なら待っててくれるのもあるが、乗り継ぐのは単にこっちの都合であって運行に考慮はなさそうだった。
それにバスは待てないほど遅れ、熊野本宮大社→新宮駅では10分以上遅れて到着した。理由は、湯の峰温泉あたりで20名くらいの乗客がいたのと、途中で降りる人もいたから。SUICAもPASMOもない状態なので、支払いがもたつくのである。料金も1000円を越えるから時間がかかるのだ。
同様に那智の滝→紀伊勝浦駅でも那智駅の段階で7~8分の遅れが出ていた。時計の確認を怠った俺は紀伊勝浦→新宮へのバスに乗れず速玉大社で行くことができなかった。バス・電車の運行から可能であったが、次の特急まで3時間の空きが生じ深夜到着となってしまう。当初の予定ですら名古屋に19時ちょっと前到着だった。
熊野三山を24時間(深夜到着の翌日深夜戻り)で周るのはかなり苦しいという結果だった。例えば東京で定時に退社して新幹線、特急と乗り継ぎ新宮宿泊、翌日に早朝から私と同じような予定で紀伊勝浦17:11または新宮17:30の特急にて名古屋から新幹線で23時少し前には東京駅まで戻れる。そんな元気なことができるなら、東京から新宮への夜行バスでしょう。
全国的に2016年3月26日にダイヤ改正が行われている。紀伊勝浦・新宮から名古屋へ当面の土日に臨時特急の記載がなく、12時台の次は上記の通り17時台までない。普通電車ですと2時間~2時間半も余計にかかるため遅くなる予定しか組めない。GW、夏に臨時があるかは不明。
南紀白浜空港は新宮・紀伊勝浦からかなり離れており、大阪~和歌山(和歌山市)、東京~小田原くらい離れているが、それは距離だけで路線の不便さを考慮し、発着便時刻や搭乗手続き時間からすると飛行機は選択肢から外れてる。和歌山で子パンダでも見るなら話は違ってくるか。
この時期は「青春18きっぷ」が利用可能だが、時間が余ってると仮定しても選択肢から消えていた。青春18きっぷって使いどころを間違えると損をする。私の場合、旅まつり名古屋を見る予定があり、名古屋から新宮や紀伊勝浦まで普通電車で行くのは楽じゃない。
名古屋から05時40分の始発で旅立ったとしても新宮に着くのは13時20分であり、そのうち2時間は乗り換え待ち、降りても意味がなさそうな田舎の駅でボーっとすることになる。ここで大笑いなのが名古屋を07:04でも到着時刻は同じ。朝夕は運行本数が増えるからで、反対に日中に行こうとすると亀山駅や多気駅で2時間も待たされることになる。
だから名古屋を9時に出発しても17時到着では移動だけで終わる。待ち時間を含めた所要時間が8時間なら特急で3時間半のほうがよい。青春18きっぷ1日分とホテル代を考える。
更に青春18きっぷを否定する要素が「南紀・熊野古道フリーきっぷ」の存在である。名古屋市内から9,780円だが指定席特急の往復と高額となるバスが含まれるため、バスの運賃が4~5千円になることを考えると使わない手はなかった。行き帰り青春18きっぷで移動だけ日中2日分消費、増える宿代にバスの運賃も加えてゆくと何も得しないのであった。
青春18きっぷを使うとすれば運行本数も多くて効率が良い東京~名古屋でしょう。
※ この運行時刻は2016年3月20~21日。
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