2016-06-05 Sun
今回の掃除が遅れてしまったのはエアコン洗浄スプレーの特売が遅かったから。5月始めに横浜の薬局で安く売ってたが重たくなるから買わなかった。高くつくが昔は霧吹きと洗剤調合してたから楽だ。霧吹きだと弱すぎる。分解清掃とか書いてある業者もあるが、可能なところまで開けたところ風が当たって熱交換する大量の羽(フィン)を取り外すのは配管の関係から無理と断定。配管外しでガスの処置が必要と大掛かり。それに弱いフィンを触って曲げてしまっては大変だ。更に高圧洗浄なんてもってのほかだから下手な業者には依頼できない...
通販で売られてるような高圧じゃなくても、その手の洗浄機に問題があるのはフィンよりも内部の断熱材である。うちで使ってるのはもう違う構造だが古いエアコンだとそこを破壊する可能性がある。
毎期ごと洗浄剤と水を使ってたし、まだ2年だからフィンはたいして汚れてない。汚れているのは円筒の回転する部分だった。これを外すのも面倒な感じだったから上から流しつつ下からコップを洗うスポンジの棒を突っ込んで掃除することにしたが終わったときには汗だくになってた。
ネット検索すると出てくる市販洗浄スプレーを使って自分で掃除してはいけないなんて書くのは業者の宣伝文句である。それを証明するかのよう理由がわけわからない。電気系統にかかったら故障やら水漏れの原因になるとか、それって市販の洗浄スプレー自体と全く関係ないじゃん。そんな理由ならアホな業者が掃除したって同じ結果が待ってるよ。
洗浄スプレーをかけるだけでは汚れは取れない。洗剤が汚れを浮かしてくれるのは目に見えてるが更なる洗浄が必要。市販の洗浄スプレーだけで念入りに洗うならエアコン1台に3~4本は必要だよ。洗浄スプレーで汚れは浮くのだが、そこから洗い流す・洗い落とすくらい吹き付けないとそのまま残ってしまうからケチったら掃除する意味がない。だから効率を上げるなら洗浄スプレーを使ったのち、水で洗い流す作業が必要と判断した。
フィンを洗うだけなら内部の配水管から排水されるが、風を送るプラスティックのローラーも洗ったから前面に排水設備が必要になった。水量は少ないためビニール袋をつなげて代用した。水道水に含まれる何らかと洗浄液が反応したらダメかもしれない可能性が捨てきれず薬局で「精製水」を買い占めてきた。精製水が高いっても、お高くとまってるレストランが出す有料の水より安いよ。
昔のエアコンと比べると内部の制御基盤とかモロ出しじゃなく守られてそうだが、外に出ている緊急用のスイッチとか表示、そしてAC100Vケーブルの入力端子があったので洗う前にビニールで覆う。以前の小型・薄型重視設計と違って最近のは効率重視で大型だから作業は楽だった。
空気取り入れフィルターやフィンの清掃は楽で、問題は風を送るローラー型のファンの清掃であった。これが簡単に取り外せるようになったほうがよい。客は10年に1度くらいしか買わないから問題点の多くは見えない。なのに問題点がわかるようでは、いったい何十年経過してるんだってメーカーの開発には呆れる。AV機器のように売るために不必要な機能を満載してバグばかり増やしたように、エアコンの開発もメンテナンスという点ではまるで進化がないといえよう。
小さな親切、結果的に大きなお世話な機能
フィルター自動清掃なんて「実用上の欠陥商品」であった。問題が発覚する前に買うのを避けてホッとしている。民放テレビは広告運営だから重大な欠陥でもない限り問題を語ることがないのが酷い。自動清掃機能が付いてると自分で内部を清掃するのが困難となり下手すると4万円なんて清掃費用を掲げているメーカーもある。そして安価なメカ駆動だから故障の原因にもなっており、報告が多数ある。
通常のエアコンの洗浄料金だと1~1.5万円だが、同じ業者による
フィルター自動掃除機能付きエアコンクリーニング洗浄料金の相場は2~2.5万円
メーカー掃除だから保証するっても清掃料金4万円って下手すると49800円とかで取り付け費込みで新品売ってることがあるから買い直すほうがいい。6万円出せば特価品じゃなくてもあるからね。もはや省エネ性能は打ち止めだろうが、20年も使うことはないから買い換えるわけで、2年に一度清掃依頼するくらいなら自分で掃除して5年くらいで新品に買い直したほうがよろしいのでは?
業者清掃料金は馬鹿馬鹿しい。
メーカーは掃除業者とグルではないはずだから掃除しやすい商品を開発したらどうなのかと思う。パナがインド進出したとき市場調査もせず投入して痛い目にあった間抜けぶりをガイアの夜明けだったかで見せてもらったが(*)、もしかしてエアコンの開発部署って ぐーたら ばっかりか?
( * のちにインドで好まれるように改良したが最初に市場調査してないという点は間抜けだった )
なんだかんだで時間を使っても自分で掃除したほうがよいという結論に至った。外注費より自分で作業した時給換算のほうが圧倒的に安い。エアコンの作りが柔なので部品取り外しには要注意だった。自分より几帳面だとは絶対に思えないのが業者に依頼できない理由である。
<掃除で使ったもの>
エアコン洗浄スプレー2本セット646円×2台分 計4本(アース製薬)、精製水500mL 106円×6本(昭和製薬)、スポンジ108円×2、手動霧吹き器、ゴミ吹き飛ばしスプレー(レンズ清掃用に買ってあるもの)、ガムテープ、大型ビニール袋 数枚(配水管もビニール袋を加工)、トイレットペーパー(排水が漏れたときの対処)、ドライバー(ねじ回し)、懐中電灯、一脚・三脚(排水ビニール固定用に)、ティッシュペーパー。値段が書いてあるのだけ新たに買ったもの。
日用品販売の薬局にて4月の段階で洗浄スプレーの50円引券があったのだが750円だったから今のほうが安い。同社の旧商品がネットで安く売っていたがそれはやめた。100円ショップで買ったスポンジは本来食器を洗うためのもので代用。
<警告>
・電源プラグを抜いて行う。
・内部の電気系統に注意。十数年以上前の機種、電気系統がむき出しの場合は作業しない。
・完全に乾いてから電源投入する。
・そもそも電気関係に詳しくない場合は市販の洗浄スプレーであろうとも使うべきではない。
古いエアコンで内部の電気系統がモロに出ている場合があり発火事故が起きてると製品評価技術基盤機構[NITE]が映像公開しているが、あのエアコンはものすごく古い。20年くらい前の機種は内部清掃は行わなかったが、NITEが公開してるほど酷い構造ではなかった。メーカーによってはフィン(薄い羽が密集した)部分の下側にまで電源回路があるため水分が垂れるから取り外しせずに掃除はできない。青年期を思い出せば、そんな古い機種は見たことないので20年じゃきかないもっと前のだと思う。掃除とは別だが扇風機の発火の例も40年前の製造されたと書かれていた。
自ら事故を起こすような人は、いわゆる故障じゃなくても耐用年数ってあるのを知らぬようだ。
写真のよう当方の部屋の現在のはパナソニック 2013年製だが、AC100Vから制御基盤はネジ止めされたプラスティックのカバーに覆われていた。横で洗浄液を吹きかけたり、飛び散ったくらいで水が浸入するとは思えない。侵入したとしても上記の警告を守っていれば危険とは思えない。
最近の効率(消費電力)は横ばいだが、十数年前の機種で毎日のようにエアコンを使うなら安物だろうと買い換えたほうがお得だ。電気代のほうが高いから借金してでも買ったほうが得。うちはコンピューターの消費電力が高い(→内部発熱が高い)から冬より夏に多用する。10年くらい使って壊れたエアコンを買い換えたとき電気代が安くなるのが料金に表れた。それを知ってても使ってる最中だと交換が面倒くさいんだよね。エアコンを使わない時期だとすっかり忘れてしまう。
白物家電は買ったら壊れない限り放置されがちである。
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