サイト内 移動
NEW ENTRIES
Search Box
CALENDAR
S M T W T F S
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
<<  2024 - 11  >>


2024 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2023 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2022 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2021 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2020 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2019 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2018 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2017 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2016 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2015 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2014 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2013 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2012 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2011 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
2010 - 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
COMMENTS
CATEGORIES
ARCHIVES
Status
現在: ゲストモード
PROFILE
OTHERS
POWERED BY
ぶろぐん

SONYがSONYでなくなったとこ
なぜか今頃になってソニーがファームウェアハックに対して警告を発した。

 ソニーが警告を出してるのは、いかに素人が手を出しているか、もしくは、公表しない問題点が含まれているかだ。注意喚起は何ら核心を得てないウェブサイト上で数行。無保証、修理もしないよってなら他社でも騒いでよいはずだが、そんな話が出たとは聞いてない。ソニーの場合は元のファームウェアに戻すことができないとか、純粋なファームウェア変更ではないプログラマブル ゲート アレイとかあるのだろうか?

 ともかく、私がアップル(Mac)にのめり込む前のソニーならばメーカーとして対応してもよさそうな部分が含まれる。ソニーの消費者っては、マニアの周囲に一般客がいたと思うのだが、20世紀末には先頭の客(マニア)を切り捨てたと思う。

なぜ、苦労するファームウェアハックが行われるかだが、ほとんどの解答は簡単だ。
メーカーが可能な機能を実装しないからである。
だからハックや偽者と呼ばれようとも実に有用な機能が外部から提供される。


 素人がコンピューターを使う時代なのに、なぜか家電という枠組みになるとマニア層が買う商品だろうと機能を搭載しない。白物家電だって「機能Aを使っているときは機能Bはできない」ってくらい制約は付き物なのに意味不明な線引きによって搭載されない機能さえある。

 機能追加しないのはソニーが下手すぎる検品と操作が面倒になるとかいう判断だろうとも考えている。検品ならソフト、ハード共にソフト開発を退いた私の専門であるが、大手家電メーカー全体にて間抜けな=あからさまなバグを残す程度の低さは利用者として長年嘆いてきた。そして指摘しても修正しないメーカーも多い。



 個人的にソニー製品のファームウェア書き換えの件は以前からちょこちょこは耳にしていたがソニーの対象カメラ(静止画)を使ってないため関係なかった。業界では過去よりパナソニックのフォーサーズ機やキヤノンのEOSのファームウェア(ソフトウェア)変更による機能強化は相当数のバージョンアップを経て完成度も高くなり、なかには一部プロも使うに至ってる。

 パナソニックの場合は、そのように非公認て搭載された機能を次期モデルに搭載したりもするが、キヤノンの当方の所有機EOS 7Dの場合はメーカー提供のファームウェアではゼブラパターンもピーキングさえも表示されず5年後に発売された後継機にもないほど未対応である(5D Mark IIでデジカメ動画を流行らせたメーカーとは思えない)。5年も違うから基本性能は違うものの非公式ながらアドオン ソフトによって旧機種のほうが使いやすくなってしまう逆転現象も起きる。



 iPhone世代には何のこっちゃわからない事だが Apple Macintosh コンピューターの OS に昔は 機能拡張/コントロールパネル (INIT/CDEV) と言った利用者もプログラミングしてOSの機能を強化させられるようになっていた。今ふうな名称ならアドオンとかプラグイン。

 本件でソニーが警告を出した第一理由は、知識もない奴が使ってカメラが動かなくなりサービスステーションに持ち込まれる数が増えたからではないか。ほかに、録画の30分制限を破る部分も、発熱=故障の原因から機種によってはやらせたくない理由でしょう。静止画カメラの耐熱設計はビデオカメラ製品と比べると著しく低い。
 録画30分制限は日本では関係ないがヨーロッパの関税が関わっており、30分以上の動画が録画できると写真機がビデオカメラとなり関税が高くなる。この抜け道をメーカーが用意してると思われると困るからね。

  現実には、薄型のだと30分も録画できず発熱で停止する機種が多い。
  夏期では一般的な形状の一眼デジタルカメラでさえ発熱による動作停止がある。


 そもそも改造を利用した金儲けや為替レートの違いを利用して金儲けを狙っていたのはヨーロッパの人間だ。だから昔はNTSC版のデータを書き換えてPALにするツールを売ってたのを洋雑誌を通して知っていた。メニューを別の言語にする改造もあったが、円高が続いて世界で売られている製品を日本で買うのは損だから日本では意味がない。

 現時点でも不道徳な奴らが日本製品を買い占めて帰るから品切れで日本人が使えないなんて問題あるでしょ。個人レベルだったのが度を越すから社会問題になる。ソニーが通達を出したのはファームウェア書き換え失敗で動かなくなる奴が多いだけの理由とは思えないのだ。何か裏があるのではないかと。




・ソニーがソニーでなくなった

 前置きとして、大企業として家電製品を世に送るために持つべき基準ってのはわかってるよ。でも、過去のソニーだったら、今みたいじゃなかっただろって点で突いているのである。

 先に上記でプログラマブル ゲート アレイを取り上げた。これはコンピューターパーツ(カード基盤 特に高額品)ではあることなのだが、新しい規格ができそうなときに、ソフトウェアの更新にて対応可能な部品が使われてたりする。そのため物理的な構造の変更がない場合、ナントカVer.2規格から、Ver.3対応になったりした。

   1円でも部品費を削る家電メーカーはこんなことはやってくれない。
   フライングで新規格搭載してくることもなくなったのが現代のソニーなのだ。

 長期的に使えるものでもないのに新機種発売されたら買えとは購買意欲をそぐのである。どうにもソニーらしくない消費者いじめに思えるのが、ファームウェアで十分に対応可能なことをしないことだ。1年ごとに新機種を買えといわんばかりである。これも購買意欲をそぐ。次はレンズを買うだとかいう流れになりにくくなっている。なにがなんでも買わせようする行為が、自分で自分の首を絞めてきたのである。

   こんなことだから機能アップのハッキングソフトは神なのだー。

ハードは作ってもらうしかないが、ソフトの全仕様が公開され、オープンソースなら我々の誰かはメーカーより素晴らしいファームウェアを作る自信がある。旅行のところでも書いているが、それは我々が「客」だからできるのである。お仕事とはこころざしの桁が違う。製品にオープンソースを利用しながらその意味もわからないとは情けない。そができないのは家電は家電でしかないところ。業務用までいかない別枠が必要だ。

   儲けるのが企業なら、事前に性能を維持させる設計にて「有償アップデート」という手段もある。
   大革命がない時代に1年で新機種に買い換えるとでも?

 ビデオカメラだが FDR-AXP35 の使用記で数々の文句を書いてきたが、4Kにしてド素人向けにしか作らなくなってしまった。AX100だって大差ないさ。昔のソニーなら、そんな間抜けな手段はとらなかった。キヤノンなら素人向きの(ビデオ)カメラだって個別に設定が変えられるのに、ソニーの場合はセミオートとも言えないくらい、ほぼフルオートにしてしまったからだ。手動設定がないなんてソニーじゃない。

 ファームウェア変更の件にしても、昔のソニーだったら機能追加される前に搭載しているだろう(機能制限を除く)。ぶっ飛んだ考え方ならプログラミング可能にしてくれたかもしれない。そうする場合にハードウェア故障以外は苦情受け付けないで構わないんだ。過去にはLANCの通信仕様の書類が販売されたこともあるが、開放的だったのはそれっきりだったかな。

 レーザーディスク時代はいくら高くて重たいのを出したところでパイオニアの足下にも及ばなくなっていた。液晶テレビのバックライトがLEDになった頃には以前のトリニトロンTVなら一般20万円でマニア向けが25~30万円だから多くのマニアが飛びついたわけ。ところが、耐用年数が短くなった時代なのにマニア向けTVが100~130万円とか呆れた方針をとった。

 素人向けに転じようと、Appleより先にiPodは作れなかったわけですし、それら数々の失敗は売り上げの歴史が証明しているでしょう。個人的にオーディオ・ビジュアル機器しか見てないが、ソニーらしい部分は、いち早く格差社会を取り入れたことだが失敗したことは言うまでもない。

 儲けが出にくい庶民向け(他社と比べて部品が多い)、反対に誰が買うのか高額品という喜ばれもしないし、予想通り売れないから儲かりもしないと当時の経営者の決断が終わりの始まりだったような気がしてならない。




 過去によくあったのがハードウェアハックで特に電波業界では一般的だった。メーカーが最初から道筋を見せているため俗に言う確信犯である。ゲーム機より前から、何ボタンを押しながら何かすると別の事が起きるってのがあった。

 某社で有名なのは 画面表示、5、チャンネルUP、電源ON だろうね。他にも私はリモコンを改造して適当にコマンドを送信して、ボタンが用意されてないだけで可能な機能を探ったりしたものだ。


 私もキヤノンで 外部の「アドオンソフト」を使ってるわけだが、このようなときの利用者の絶対は YOUR OWN RISK 自己責任である。これを守れない奴は使う資格がない。高価なカメラだろうと以後の修理も受けられないといった決意が必要である。全てが自己責任だって言うのに改造に失敗してメーカーに泣きつくとか、おかしな奴らが増えたってことなんだろうか、それともソニーだけが警告している別の理由があるのか? 謎だ。

ともかく、ソニーは 「明日の幸せより目の前のゼニ」 な経営を行ったように見えた。


| emisaki | 2016-06-20 Mon 08:54 | comments (0) | 映像音声::情報・考察 |
コメント