2016-03-11 Fri
SDカード(フラッシュメモリ)に保存してたら消えちゃった話があった。あんなの保存媒体じゃないよーってのは知ってる人の話である。手持ちの製品を見たら LIFETIME WARRANTY で日本語では無責任にも「永久保証」と書かれるが、現実には永久なんて有り得なくて社会で利用されてる間であり何か制約もあるはずだ。保証はメモリーであって他の物理的な部品は示していない(汚い)。そんな紛らわしい表記が外国ブランドの国内品にあるが、データは全く保証されていないことに注意しなければならない。よく読めば非常に小さい文字で「記録データの消失については保証しておりません」なる記載がある。
何年か保存・放置してしまってデータが消えてしまっても故障だとは限らない。方式上の問題で消えてしまっただけで、また書き込めば製品性能としては動作するだろう。他の部品の故障もあるだろうし、特に知られてないのは書き換え回数上限があるってことだ。
昔は書き換え回数が非常に少なかったが、今は多いので書いてないのだろうか。製品パッケージおよび同梱資料に書いてないがウェブサイトを読めってことなのかもしれない。アメリカだったら訴訟になるので絶対書いてあるはずだが日本だと忘れられてるようだ。別にカメラで使うとは限らないのだからデータ消失より書き換え可能回数のほうが問題になってくるかもしれない。
高品位メーカー品で部分的な不良が起きたことがないが、安いというかコストパーフォーマンスが高いメーカーのだと使っている最中に不良ブロックが出て写真の1コマがつぶれることもあった。だから露出ブラケットモード(自動的に絞り値を変えて複数撮影)の一石二鳥で3枚撮影するから1枚が壊れても救われる。尚、壊れた部分が検出されると自動的に使われなくするようだ(製品説明書による)。
そうじゃなくても物理的に長期保存が可能な構造になってないし、書き換え回数による寿命もあるが、恐ろしいことに説明書には記載されていない。これはおかしい。充電池なら約何百回とか書いてあるのに。
SDカードで保存する人がいるのは何年か前に知ったし、その間違いを後押しする間抜けな写真用品としてSDカードをいくつも挿しておくアルバムみたいなケースが販売されている。だいたい横にメモ書き欄くらいだからデータが消えたら終わりだ。
消えるような状況となると全部が読み取り不可能になることが多い。管理領域がおかしくなってデータが消えたかのように見えるだけなら救いようもあるが、フラッシュメモリーの構造上から回復は難しいようだ。経年変化によって消えてしまうと取り戻すことはできない。
それを言うなら CD-RもDVD-R(+R, RW等)、BD-Rのどれも危険であって、窓際に置いて太陽光に当たり続けてしまったら窓越しでも1日から数日でサヨナラだ。保存媒体なんて半永久どころか最近のになるほど短い年月しか耐えられないのがほとんど。そしてCDとBDに互換性はなく再生記録装置は2台が一体化したようなもんだから、いつコストダウンで過去の方式が再生不可能になるかわからない。
私より前の人たちなら8ミリフィルムを再生できる人はどれだけいるか? Betamaxは? VHSならまだ残ってるかもしれないが、S-VHS、W-VHS、D-VHSもある。うちのW-VHS(アナログハイビジョン用)は高級粗大ゴミである。 むしろ8ミリ映画フィルムとか音楽レコードとかローテクのほうが道はあるが、ハイテクになるほど道が閉ざされる。
コンピューターのハードディスクだって、インターフェースがSASI、SCSI、IDE、ATA、S-ATA、SAS など数年しか持たない。磁気データが無事だって回路がイカレたら読み取れないし、繋げる機器がなくなったら読み取ることもできない。
長期保存用なんて存在しないと心得ないと
USBだっていつまであるかわからない。外付けハードディスクにデータを保存して壊れてなくても繋げられない日が来る。平成何年生まれならフロッピーディスクを知らないだろう。iPhoneなんてない頃、Apple Macintosh G3からだったと思うがフロッピーディスクドライブ(FDD)なしモデルがあったと思う。G4からは完全撤廃されてる。そしてここ何年もWindowsを基本として使う側もFDDインターフェースは搭載されていない。10枚入りを買って10メガバイトなら同じ値段で何ギガバイトのUSB接続フラッシュメモリーが買えるのだから存在意義を失った。非実用になったきに終わるのだが、それが意外と早くやってくる。
録画はしたものの見る暇もなくて溜まってたビデオテープがあったので老後の楽しみなんて笑い話にもしたものだが既にゴミ、実は本当に残したいもはそれほど多くないんだ。それでも残したいのは、バケツリレーのごとく新しいのが出るこごとにデータを入れ替えていかないと消えたも同然ってこと。
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