2021-12-10 Fri
首都高速道路の日本橋地区における地下化タビリスさんが扱っていたが発表をなぞっているだけなので構造上で気になる点があるため探りを入れてみた。関東大震災と東京大空襲で都落ちしてるが江戸っ子の子孫としては渋谷新宿なんぞより日本橋界隈の構造は熟知しているからこそ気になる。
→ 日本橋川沿い再開発第一弾、新たなランドマークとなる日本橋エリア最高・最大級のミクストユース開発 「日本橋一丁目中地区第一種市街地再開発事業」着工 ZEB/ZEH認証・DBJ Green Building認証の取得など、次世代の新たな街づくりが始動(三井不動産・野村不動産) 2021.12.7
これでは建物の話しかわからん。
首都高速道路株式会社のサイトを見たんだが資料が見当たらない。結局、Google検索によって見つけたのだが、みつからなかった理由がわかった。 shutoko.co.jp と shutoko.jp ってのがあり、掲載されていたのは後者だった。
→ 首都高速道路日本橋区間地下化事業
これにて解ったこともあるが、解らないこともある。きっちりした設計図ではないからで抽象化した図から想定するしかない。その昔、高速道路なのに信号機が付いてたほど複雑な合流に高低差の激しい江戸橋ジャンクション。銀座のほうから見て江戸時代の水を抜いた水路の中を取って急上昇して上下線が2段高架橋となり日本橋川の上に出る。
子供の頃から連れ回されて通って知っていたから無理だと思っていたのだが、そこは日本橋の上の高架橋を外すのありきで考えてるから強引であった。銀座からは新しく作る日本橋の地下へは入れなくなる。今は行けるが地下化すると行けなくなるのだ。
銀座よい南からなら、有楽町駅や東京駅の真ん前を取っている首都高速道路とは違う短い区間だけの「東京高速道路」へ入り、ETCじゃなければチケットのやりとりをして細い八重洲線を通過すると江川橋、池袋方面に出る。もしくは、箱崎ジャンクションを利用する方法だが、危険を伴う。破線だから車線変更不可ではないが短距離で2車線を左から右へ渡ってUターンできる道に入らねばならない。
→ 箱崎ジャンクション 反対方向へ行ける地点[Googleストリートビュー]
(黄色線はあるが赤と青は道交法になく方向を間違えないようにでしょう)
見ての通り、これは無謀。全く車が来てなければ可能であっても高速道路の出入口内にて、やってはならない。きっと法規に違反する。そういうのは車が走りまくってるのに地方症な奴らが得意とする無謀運転で、交差点の10メートルくらい手前の左に停車してたところから3車線を越えて右へ曲がろうとするのを何度も見た。
ということで銀座(東銀座)から入った場合には池袋方面へ行けなくなること確定。そうしたければ銀座から首都高速道路に入ってはならず有楽町駅の北側にある入口から入って左の八重洲線を抜けることになる。
そして、東も西も高速道路をどこから地下に入れるのかが疑問だった。そのまま潜らせれば日本橋川を塞いでしまう。計画が見えない段階では江戸橋ジャンクションを地下にするのかと思ってた。現実は地下化される方向のみなくなるだけで江戸橋ジャンクションは残る。
何となく見えてきたのだが、だからこそ再開発(犠牲とも言う)が必要で土地収用することによって江戸橋と箱崎の間で日本橋川の横から地下に入るようだ。
計画前から怒ってるし計画開始されちゃったが、何をいまさら大金を注ぎ込む必要があるのか!? 生まれる前からそうだったんだから大金を使うに比べたら日本橋の景観なんてどーでもいい。
※ 知らない人には紛らわしい地名。「江戸橋」「江戸川橋」「江戸川」「江戸川区」は遠くはないが離れていて違う場所。江戸川橋は神田川沿いで早稲田のほうにあり、千葉県との境界である江戸川とは関係がない。昔は神田川が江戸川と呼ばれていたから。江戸橋のほうも日本橋川じゃなく大昔の江戸川。
JR水道橋駅から御茶ノ水駅までの谷間は今の神田川の浸食じゃなく江戸時代の人造によるもの。氾濫するから江戸城を避けたんだろうね。利根川を銚子のほうへねじ曲げたくらいだし、大正から昭和時代に入ってからだって荒川放水路、新中川、江戸川放水路など人造の河川ばかり。
| emisaki | 2021-12-10 Fri 12:36 | 交通::情報・考察・計画 |
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