2010-03-05 Fri
リーマンショックから個人的なごたごたがあり年明けからの行動となった。前回はその現時点での意見となったが、市役所からダウンロードできる資料のいくつか読んでみた。戦略の失敗なのか、お役所仕事なのか、圧力がかかってたのか知らんが景観条例も1980年代じゃなく2007年ってのは何? 後の祭としか思えません。
今回は旅行ではなく自分が熱海にマンションを買うという想定で調査。家を買うのにろくに調べもしないで後からぶつぶつ言うひとが多いが、私は「うるさい」です。建物の専門的構造は当然、近所から周辺調査まで行う。これ本来は当然なこと。車を買うとかパソコン買うとかですらカタログとか仕様書とか調べまくりませんか?だったら一生の買い物ならそう甘く決めるのはおかしいですからね。
前にも思ったがリゾートマンション化を頭から悪いと言う気はない。だが旅館などの共存をうまく考えず結果的に中途半端に終わったみえる。 また、東京のベッドタウンになるなら熱海は東海道線的に良い場所にある。沼津・三島より直通本数が多いから。しかし、東京まで遠距離通勤する人の選択肢が三島であるのを多く聞く。子育てから始まり、通常の生活として三島のほうが圧倒的に暮らしやすい。
定住でないリゾートマンションより住宅であったほうが熱海市としてもいいに決まってるのだが受け皿の整備がわるかった。この道理が正しいため、熱海市には全国一とも言える高額の別荘税を取り入れたのだろう。普通のマンション1室なら年額5万円ほどだろうか。住民票があれば別荘税はなくなり住民税となる。
とんでもないと思われるだろうが「観光地をやめてしまう」という大胆な戦略もあったのだ。まあ「観光地」をやめてしまわなくてもいいだろうが、「宿場」はやめてしまうという選択はある。新幹線の責任にしなくても東海道線で東京駅から2時間なのだから。旅行会社から「0泊2食」というのが流行ってきたのも、客の生活スタイルの違いと、東京からして宿泊するまでもない距離にあるからじゃないのか。
それとも、時間とそこそこお金のある退職者だけを各地で取り合うことを選択しますか? 不況じゃなくてもこれからの時代にそれは通用しないだろう。日本の電気メーカーが失敗したのと同じであり、高額品の一角の市場を各社が争って大きな売り上げは海外勢に全部持っていかれてしまった大失敗に通じる。団塊の世代の退職者と高齢者が自分のためにどれだけお金を使うか?使うわけがない。財布のひもがゆるむのは子供や孫のためと相場が決まってる。
新幹線だけの責任にするなと書いたが、
「交通の便がよくなって繁栄した観光地はない」
これも真でしょう。
私が生まれる前から新幹線は通っていたのだから実感できるのは別の観光地になりますけど。
たぶん他の観光地に勉強しに行ったりはしてないだろう。見てきていればマネすべきことがいっぱい転がってる。そういう雰囲気がない。こちらは客ですから色んな観光地に行ってる訳で、次回はそこから見えてくる違いから考えてみたい。
(勉強しておりますが、この見解には誤認識が含まれている可能性を否定しません)
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2010-01-11 Mon
2010年1月10日初日に寝坊するという大失態を犯したため二日目。
今考えたら、ちょっと遅れても初日に行くべきでした。
久しぶりの熱海。
観光キャンペーンをやってるなんて知ったのは後のことで、1月になってしまった。
思い起こすと梅園に来るのは小さいとき以来であった。 だから2009年に改修したと言われてもピンときません。
2009-09-02 Wed
8月28日に花火とは関係なく市内を散策した。子供の頃から相当な回数で連れてこられたため、それなりに土地勘がある。子供の好奇心から裏道まで通っていた。散策して過去に見えた景色、この多くが失われたと言っても過言ではないでしょう。町として生き残ってゆくためにリゾートマンション化、そして東京のベッドタウンへの道を頭ごなしに悪いと言う気はない。でも徐々にその流れがわかってくると正しい戦略をとったのか大いなる疑問である。
温泉街としての衰退の原因はいくつか考えられるでしょうが、行政、宿の経営者、このどちらも客のことは見えなかったと考えるのが筋でしょう。隣にリーズナブルで綺麗な観光地ができてしまった訳じゃないのです。全て新幹線の責任にするなら四十数年前に熱海は観光地として終わっていたはず。観光客の多様化について行けなかった。大胆な方針転換もできなかったと考えるのが妥当でしょう。
都会の商店街の衰退原因からも読み取れる。商店はスーパーマーケットができたらなどと誰かの責任にしただけで自分たちの店が魅力的な商品を提供してるのかどうか考えもしない。また時代に合った経営をしてるか勉強もしない。個人的な聞き取り調査によれば市場調査すらしてないのである。これは個人経営だとしても失格であろう。
例えば缶ジュースなら商品は同じ、自販機で120円、すぐ近くで100円で売ってるのを知ってて120円のところで買う人はほぼいない。100円で売るのが難しくても、どうせ売れないのだから別の商品を扱うとか道はあるのです。こんな小さな市場も見えない。いや、見ようとすらしない自業自得と言わざるを得ないのが多くの個人商店ではないか。
反対に東京・江東区砂町商店街などは東京として交通の便が悪く、更に近くに大型商業施設ができても大勢の人が来る。これをどうみる? 何か戦略を立てようにも、考え方の根本が間違ってるのではないか。
旅館や観光地なら、もっと複雑に調査して判断する必要があるのだが、いったいどこまでやってたのだろうか? 訪れた結果からは何かしたか見えてこないのであった。
まだ情報が不確かなので情報を仕入れてから、あくまで客として考えてみたい。つづく。
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