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熱海の今後をまじめに考える 連載 「花火大会の開催日時」
開催する曜日、時間が多数の客には合わせるのだろうか? 花火大会は何の目的で開催しているのか? この答えによって意見が異なってくるが…

 客の立場として考える私の意見は的はずれではなかろう。 長い休みが考えられる夏ならともかく、ほかの季節の開催日は日曜日か単独の祝日となっている。これが花火でなく昼間のイベントなら問題はないのだが、平日の前日夜の開催では空気が読めてないにも程がある。そこまで間抜けとは思えないため、あえて宿泊客が少ない時期にやってるのではないだろうか...

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 熱海の花火大会は20:20から20:50(夏以外は20:45)までである。これな夏においても暗くなってから1時間以上後となる。終了後、どこかに店に立ち寄るにしても花火の終了からブラブラして21時頃から店を探すことになる。そして東京方面への新幹線の最終は22:27であり、熱海駅への移動時間を考えると余裕は1時間くらい。新幹線に関係ない近場でも帰宅時間は22~23時となり、東京方面での帰宅は午前様ってことにも。これほど遅くならなくとも翌日が仕事な人達が避けるのは当然である。

 例年10月から12月にかけて花火大会はあり、おおかたの開催日は土曜日で、開始時刻は18時から遅くても19時である。この季節の花火大会では夏と違って事前に宴会ムードは寒くなるほどない。飯を食うのがいいところ。 何年も見てきてるとわかるが、花火が終わったあとに露店ではなく近隣店舗という流れのほうが多い。当然、観客数に比べて各店舗の許容度は少ないためにいっぱいにはなる。今年は中止になったが、湘南のいくつかの花火大会の後は店の前で持ち帰り販売はしているものの、店の中でくつろげる状態にないほど混雑する。

 地方ほど状況は異なってくるが、規模に合わせた需要はあるはず。これを悪い相乗効果でつぶしてきたと感じてる。そして日没が早い冬でも開始時間が20時過ぎでは、どこかに立ち寄ろうにも出来ない状況を作り出している。居酒屋に立ち寄ると過程して、入りたいにしても安全だと思える店が熱海駅前の全国チェーン店くらいしか思い浮かばない。ようするに店がない。

 さて、憶測で物を言うなら、こんな開催日時にしている理由もいくつか浮かぶ。花火の主催の裏が旅館組合であると仮定し、その都合によって決められたと考えるべきか。宿泊施設の都合ってやらの臭いがしすぎる。19時頃から食事を出すとすると20時過ぎがベストな時間となる。こういうのは客の都合ではなく施設側が食事を出したい都合だろう。
※他の温泉地の花火を調べると冬でも20時過ぎからの開催である。宿泊観光地でないと開催時間が早い。

 熱海市として熱海市観光協会が主催で税金投入もあるのならば、既に衰退している旅館ではなく熱海市を活性化させる方法を選択すべきと考える。宿泊施設の必要度合いについては過去に考察済み。日曜休日、ようするに平日の前日に宿泊できる客層は決まっている。この数少ない客層のためだけに開催しているのなら宿泊客の拡大など見込めないだろう。

 そのほか彼らが考えたと思う方法も読める。一気に多くを呼び寄せるくらいなら、合計人数が少なかろうとも少数を何度に分割して呼び寄せようと思ったのだろう。各方面で行ってる方向である。 店舗が衰退していたため、多くの人が一度に来ても受け入れる許容度がない。悪い相乗効果と書いたが、そもそも許容度を減らして客に不信感を抱かせたのは熱海の経営者たちの責任である。だから臨時に露店(屋台)を出すしかないのだが、これにはいわゆるテキ屋ではなく熱海市の店舗が主体となって関わって欲しいものだ。
(別編に続く)
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| emisaki | 2011-11-02 Wed 22:22 | 熱海::考察 |