2013-07-24 Wed
旅の情報筋から「こだま都区内・りんかいフリーきっぷ」がなくなるとの情報を得て調べてみると、確かに今月で販売が終了すると書かれていた。この切符は熱海・小田原を基点として東京と往復するための割引切符であり、都民の私は特殊用途として使ったことがある。2日連続で熱海へ行く場合に東京へ戻り、翌日また熱海に行くときに使えるものだった(この使い方なら問題なし)これがなくなり、別途、難ありの割引切符が発売となる…
2013年7月31日をもって販売終了する「こだま都区内・りんかいフリーきっぷ」は、
熱海から往復で5,500円 (通常7,140円 : 片道 運賃1,890円+新幹線自由席特急券1,680円)
小田原から往復で4,660円 (通常6,260円 : 片道 運賃1,450円+新幹線自由席特急券1,680円)
加えて都区内フリー乗車券付きだからお得でした。
8月1日より新しく発売になるのが「新幹線お出かけきっぷ」(熱海から5,300円、小田原から4,500円)で新幹線こだま自由席専用で、在来線は含まないため新幹線にしか乗ることができない。よって通常なら同じ運賃の場所であっても在来線分は別途支払う必要があるため東京・品川から一駅でも乗れば前の割引切符より割高となる。
「ぷらっとこだま」みたいに一度改札口を出ないといけないかは書いてないので新幹線下車駅の東京・品川駅から目的地までの料金を支払えばよいのだと思う。切符じゃないJR東海ツアーズの旅券「ぷらっとこだま」と違い「きっぷ」となってるので問題なかろうが、一度は確認しておきたい。
新幹線駅である東京駅または品川駅までの運賃を別途支払ったとしても東京発として使えるようになったため利点がある。回数券利用での往復より約1000円も安くなった。有効期限は回数券なら最大3ヶ月だが、「新幹線お出かけきっぷ」は往復のため有効期間2日であり最大1泊。
「新幹線お出かけきっぷ」によって、在来線(東海道線)にて普通車グリーン席(SUICA事前購入で休日750円、平日950円)を使う金額と同等で新幹線に乗れるわけだ。 しかし・・・
大オチ
下記にリンクしたが、JR東海の説明文の冒頭に「グループ利用限定」とある。お一人様では使えないのだ!! 2名以上が同行しないといけない。 交通費が高いだけに買い物なんかを考えると単独行動が考えられるので、熱海からの往復割引切符は事実上消滅したと言っても過言ではなかろう。
更なる問題が発覚した。 終了となる「こだま都区内・りんかいフリーきっぷ」はJR東日本でも購入できたのだが、8月1日からの「新幹線お出かけきっぷ」はJR東海の窓口でしか購入することができない。 熱海駅だって安泰ではなく、過去にJR東海(新幹線)の特別な切符は、いったん改札口を入り新幹線の切符売り場でないと購入できないものがあったため安心はできない。TOIKAが使えるのは函南からのように熱海駅在来線はあくまでJR東日本の駅。JR東海の企画切符を売っていたとしても、伊東駅での伊豆急みたいな販売願いしてるような扱いなのでしょう。熱海駅が新築されたらJR東海は入居しますかね?
(発売駅: 東京・品川・新横浜・小田原・熱海・函南のJR東海きっぷ売り場、ジェイアール東海ツアーズ)
よって単独で熱海市民が新幹線を使うなら通常料金となり、JR東日本の特急、在来線なら小田原から都心部方面で適用される「休日おでかけパス」(当日限り有効)と熱海から小田原までの通常料金の組み合わせとなる。どちらにしても大きな利点が響かない。条件下に収まった人だけがお得なだけだ。
この切符はJR東日本などが発売してるのと同じで当初より発売期間が設定されている(平成25年8月1日から平成26年3月31日)。ほとんど使われなければ消えるし、JR東海が損と感じたら終了してしまう。都合がよければ延長されるってやつ。JR東は競合路線があっても損と判断したであろう割引切符を多数廃止してるから楽観はできない。過去に例を出しているが、JR東の「踊り子箱根フリーきっぷ」があったときは小田急と競合したので価値があったが、今は小田急と競合する切符がないので小田急の勝利が決定で民営とは思えない状況。
こんなことなら前のままがよかったか?...「緑」もだが「橙」、お前もか!ってこと多い
マイナスをプラスに考えられるか!?
熱海・伊豆市民には改悪となってしまったが、プラス思考で考えれば東京・品川近郊からのグループ旅行には有益となった。だから、この切符を宣伝すべきは熱海へではなく東京に向かってすべきである。この切符を使って浮いた分は何かに使ってくれると考えれば経済的には良い。繰り返すが、東京から使えてもJR東海でしか購入できない切符である。
前から指摘してるが、新幹線並みの料金がかかるJR東日本のスーパービュー踊り子なんぞに乗るくらいなら東海道新幹線で熱海まで、熱海からは普通電車で伊東、下田方面も何ら問題ないのである。東海道線普通電車を使わないのなら、新幹線に価値があったのに残念だ。熱海側からの利用者が少ないからのような理由が出てきてるが、アホか、そんなの俺でも想定できる。だからこそ東京からの客を拾おうと方向性の限定を解除したのではないのか。JR東日本と決別は構わないが、一人で使えない点と購入方法については絶対に改善すべきである。
→ JR東海 > お得なきっぷ > 新幹線お出かけきっぷ
・東京から熱海は新幹線を使うほどでもないが個人的に時間に追われている時が多々ある。
・時間帯によって平塚 小田原止まりが続き、30分以上も熱海行きがないときがある。
例えば東京駅から06:34を過ぎ07:24まで全て平塚と小田原(国府津)行きとなる。鉄道ファンに盲点を突かれて調べてみると、品川始発があるが、それも07:19なので東京駅で50分、品川駅で36分間も小田原より先に行く電車がないことは確か。平塚から熱海行きが1本だけあるが、それを考慮しても東京駅から40分の空白の時間がある。
多く使ってると経験的にわかってくるのだが、小田原行きへ乗ったとしても小田原発で熱海へ行く乗り継ぎ電車は存在しない。あったとしても平塚発がまれにあり、ほとんどは東京か品川から来てるのを待つことになる。それだから小田原から熱海まで在来線で20分でも、その電車が20分こなかったら、5分で到着する新幹線の価値が大浮上。
ほかの時間帯でも小田原行きが2本続くことが何度もあり、東海道線は約10分に1本なので30分を超える待ち時間は稀なことではない。だから暇でもなく時間がないときは30分に1本の「こだま」の重要性がでてくる。過去に花火に間に合わないって小田原から新幹線に乗り換えたことが何度かあるし、貢ぎ物の温度の関係で短時間輸送に新幹線を使うのは当然のこと。
新幹線のほうが早いと言っても東海道線で東京から行っても苦になる時間ではない。特急券を払うならば、在来線でもう一度行ける交通費になるからという考え方も強く持っている。やはり事情ツウになるには回数が必要だ。
JR東海なら名古屋へ向かう割引は周辺地域に見られるが、東京へ向かうのはJR東日本と絡んでいる切符だから存続できなかったという読みもできそう。だから今度できる「新幹線お出かけきっぷ」は新幹線(JR東海)専用となるから、廃止理由としてJR東日本が胡散臭い。二十数年間止まらぬ、またまた分割民営化の悪の側面ということになる。
前からわかってるのだが、旅をしまくっても実は交通会社にしか貢献してない。年間50万円も新幹線に使ったことがあるが、行ってた名古屋にいくら使ったかを考えるとそうでもない。現地の知り合いたちと ひつまぶし食ったとか、矢場とん、居酒屋など行ったとして回数的にはたいしたことないからだ。地方の移動だとタクシーとなる場合も多くて大変だ。それだけ交通費というのは重くのしかかる。交通費の次にかかるのは宿代である。だから遠くまで行くより、近くで高いもののほうがマシって考えにもなるさ。LCCや高速バス利用者(※2013年8月1日より規制にて路線激減)の数が日本の高すぎる交通網の意味を物語っている。時代の景気がどうであろうと、この考え方は基本的に変わらない。
JALだったかの掲示板ふうの広告で「のぞみ 先に行ってるね」というのがあったが、先じゃなかったとしてもLCC(空港までも含め)で東京~大阪が新幹線の半額なら考えないわけがない。大阪に行くなら那覇、札幌へ往復できちゃう。そう考えると通学通勤定期でなく通常の近距離、中距離に乗りまくってると出費がかさむので鉄道会社としてはそのほうがドル箱路線なのか?・・・。
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