写真雑誌とかで過去より写真家の選ぶパソコンみたいな特集が組まれるのだが、構成に理解できない点が多々ある。パーツショップの独自ブランドと組んでる臭いがプンプンするため、その売り込みか、利益率の高い部品を入れてくる場合がある。情報発信先として一般人なので職業として使うかは除外される。そしてパソコン雑誌なら絶対あるような情報が疎かにされる。

　一例として、わからないからこそ問いたいが、二次元処理を含むものの写真（静止画）の処理にOpenGLに特化したビデオカードが、どれほど必要なのか？という疑問。写真のデジタル画像はビットマップだから３DCGで使われるベクターデータ構造は全く関わらない。とりあえずLightroomではGPU処理にOpenGLが必須となっているが、私が使ってるソフトではCPUやデータ入出力の速度を上げたほうが時間短縮の効果が高い。

　写真画像処理ソフトウェアが、OpenGL なのか DirectX なのか　このどちらを優先すべきなのか？　計測する前にソフトがどちらを基本に作られてるか調べたほうが早い。これが全く示されないのは役立たず。それを選ぶ必要性の実証のため処理速度の違いを調べる必要があるという知識がないわけだ。もしこれがパソコン雑誌だったら、ビデオカードやソフトの違いでグラフ化された比較データが掲示されるのが当たり前！

　もちろん3DならMayaだの何だのって、nVidiaで言うなら GeForce（DirectXに特化） と Quadro（OpenGL特化） の比較なんてさんざん見てきたが、その世界ではビットマップ処理はでてこない。そもそもPhotoshopじゃCameraRAWになるため比較にならないので各社 RAWデータ現像ソフトにて同一RAWデータの同一処理で比較していただかないと困る。 Quadroのほうが高性能パソコン一式買えるバカ高いのがあるが販売数からコストパーフォーマンスが悪い。

　OpenGLに価値があるソフトを使っているなら、CPUや他にお金をかけられなくても選ぶ意味が出てくるし、価値が出ないならCPUやメモリーにお金をかけたほうが良くなる。難があるならマザーボードごと違うのにしたほうが良いとか色々ある。そのあたりの選択肢がない。写真雑誌の読者じゃわからないよって話なら、パソコン雑誌を読んで勉強しろよ。それだけの価値がある勉強だ。フィルム時代と違ってパソコンを使うのも写真処理の一環となった今ではなおさら。


　過去、動画で言うならデータバスの速度が遅くてビデオカード（ノンリニア編集カード）内での処理が重要であったが、それだと処理が限定されすぎたため、現代では昔のようなノンリニア編集ビデオカード終わったに等しく、あっても単なるデータ入出力装置になった。そして今ならHD、4Kと、画像処理よりデータ転送時間のほうが長いこともあるが高速化されたPCI-Express等データバスの速度上限は十分すぎる速度になった。

　使い方にだって関係がある。計算（処理）ばっかりさせているのか、人間が介在（操作）することが多いのかとか。そのあたりからソフトの違いもあり、CPUだってマルチスレッドよりクロック数が早いほうが良い場合だってある。個別の用途で足を引っ張る部分を探してお金をかけると動きがよくなる。

お金をかけるところが間違ってないかという疑問。

　知りたい結果と検証がなされてない情報の体をないしてない。パソコン雑誌を読んだほうがよっぽどマシです。写真機材と違ってコンピューターとなると一転して素人になり、選択肢と重大な理由も示されないからPC販売店の宣伝でしかないのだろう。引っかからないようにしたい。


　こういうことは知識があるパソコン雑誌の読者じゃカモにならない。だからって不動産屋みたいに素人を食い物にするのは恥知らずだね。それに加担する写真家って…。