2016-02-20 Sat
砂町銀座商店街の問題点を先に書いてしまったが、近くに大型ショッピングモールがあっても賑わっている理由が客をやってみてわかった気がする。それはダメな商店街を揶揄するときに言う「コンビニのほうが安くて旨い」というのがあるが、砂町の場合はコンビニより安くて旨い...<立地>
砂町銀座商店街は東京都江東区(こうとうく)北砂3丁目と4丁目の境界で南北に700メートルくらいの商店街。大きくても間口15mくらいのスーパーマーケット赤札堂があるだけで、ほぼ個人商店だ。今の今まで入ったことがなかったのは、うちのほうからだと別の商店街もあるし、デパ地下なら電車で数分だから。砂町は複数の電車路線の中間にあって立地条件が悪い。
私なら電車の駅から歩けないこともないが、1~1.5キロはある。東京メトロ東西線と都営新宿線で私にとっては意味がない。だって行きたいのはJRの駅だから。東京メトロ東西線か都営新宿線の駅まで行って乗ったとしても近隣にJRの駅と真っ当に接する駅がない! 素直にバスに乗ったほうがいい。
商店街の北西にアリオ北砂(イトーヨーカドー)、東南にイオン南砂があるが、影響はあまりない。影響しているのは住民の変化によるものだと思われる。
<交通>
「門前仲町~東陽町~錦糸町」のバスで北砂2丁目バス停からすぐ。「秋葉原~葛西」路線だと境川もしくは北砂4丁目になり清洲橋通りを東西とすると北へ徒歩200メートル。ほかにも、「亀戸駅前~なぎさニュータウン」が北砂2丁目を通る。便数がすくなければほかにもある。
→ 都営バス路線図
電車、バスと乗り継ぐと思いのほか交通費がかかる。近いからと思ってたが、離れてる戸越銀座だって数十円高いだけだし、JRだけで行ける谷中銀座に行くほうが交通費は安かった。バスに乗る段階で谷中銀座(日暮里)のほうが安いんだ。遠方からだと大差なくなるわけですが、近くだとこういうことが起きる。日常的な買い物に交通費が数百円もかけてたら東京じゃない。だって三越なら160円くらいで行けるんだよ。バス乗ったら210円だもん。両方乗ったら、どれだけ買えば元が取れるかって?
だったら地元で買えよってことになるが、一番近い商店街は終わってるわけ。コンビニか大手スーパーマーケットのほうがマシ。渇を入れる前に自業自得でシャッター化してるから、もはや愛なんてなく見捨てた。だから帰りがけとかに、どこかに寄らないといけないが時間帯によっては何もなくなっているし、店が閉まってたりするから買える店が限定されてしまう。
<俺の思い込み>
・北砂…客の年齢層が高い。この中で立地条件が悪い。食料品店の巣鴨みたいな感じ。
・戸越…近郊で最も長い商店街。この中では年齢層が低い。客層は都会暮らしの素人。
・谷中…もっとも下町情緒残る。不道徳観光客に嫌気が差している店がある。のら猫。
鳥越神社から西の「おかず横丁」(台東区鳥越1丁目)、その北の佐竹商店街(台東区台東3丁目)も住民の移り変わりが商店がなくなる原因でしょう。社会問題で取り上げてるように、今は浅草、日本橋、銀座だって違法駐輪に歩いてるだけで迷惑(=大勢の人がいる場所での振舞いを知らない)と言わないといけないのも祖先が江戸にいなかった人たちに変わってしまったから。最近田舎から来たくせに昔ながらの商店が拒否されてしまってる状態が東京だ。愛されてるのは外国人(欧米)からだけ。
<お品物の感想>
砂町での商品だが、品切れも特段の理由がなければ追加されるし、待っていれば作ってくれる。肉まんが売れるから肉まんしか作らないって言ってるのは某中華屋だったが、私以外も同時期に苦情じみたことを言ったのだが、どのような売り物を出すかは店の自由だ。昔ながらの店は客とのコミュニケーションをとって動いていると思われるし、店はたくさんあるのでイヤなら客が見放せばよいだけのこと。それで儲かってるなら、こっちが少数派なだけだ。
安いと書いたが、卸、流通品の質も高かった。3分の1ほど白なド素人製造の苺を買って損したと書いたが、それと同じ値段で赤くみずみずしい苺が売っていた。さらに値段を上げればハズレないであろうと見た。荷物が多かったし、バスだから諦めて確証は得なかったが見た目だけで全然違う。
総菜はいつもオリジン弁当で買っていたのだが、小割りされた容器に一人前くらいのおかずを入れると600~700円になり、加えてご飯に味噌汁なら弁当のほうが安いぜ。それでも自分で作るより得する計算をしていた。ところが砂町商店街のだと同じ値段で二人前くらい買えてしまった。
欲を言えば総菜を選んで弁当にしてくれる店があればと思った。なぜなら、自由が丘のひかり街(東横線沿いに渋谷方面)の総菜屋がおかず何品を弁当にしていくらってやってたから重宝していた。それを思い出して、量り売りの総菜屋なら可能だから。ただ、客が多いと面倒なことをするとコストが上がってしまうから、最初から特定量を入れて販売してることが安価になってるので、こっちのわがままだから文句つける気はない。
似た食品(総菜、中食)を売ってる店が多いし並んでいたりもするため、次は別の店で買ってみてから店が絞られてくると思う。
<総評>
店主の高齢化が見えて、店舗の入れ替えによって先に書いた日本の土壌を無視した外国人の店舗など異質な店が増えると様相が一変してしまうのではないかと恐れている。若いひとだって、ぶっきらぼうな外国人の店には行かなくなるだろうし、高齢者なら尚更である。だからってシャッター通りになるのも悲しい。
北砂ではないが弁当屋に東南アジア系の顔なじみの店員がいる。その人は不手際で待たせてしまったときなんてオマケしてくれ、日常の接客も日本人と何ら違いがない。そのような方々が増えてくれるなら歓迎したい。
これからどうなってゆくのだろうか。
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